「ポニョ」視聴率低迷のわけ
先日放映された「崖の上のポニョ」の視聴率(29.4%)が、
思ったほど高くなかった事は、記憶に新しいのではないでしょうか。
この現象を考察した、今週の”週刊文春(3月11日号)”の記事
「宮崎アニメの視聴率が語るもの」は興味深いです。
記事をつまみ読みますと、
偶数年、奇数年で放映されるであろう、宮崎アニメ※を紹介。
※今年は夏にトトロを放映すると予測。
(しかし)宮崎アニメ視聴率低迷の理由は、
度重なる放映による価値の損耗ではなく、
(いつのまにかネットにアップされてしまうなどの理由により)
テレビ視聴に対する価値の低下が理由で、
「出会いのチャンスは一度きり」感の低下ではないか。
と閉めています。
ここで、この記事中の詳しい視聴率表を見てみますと、
お正月に放映された「もののけ姫(18.4%)」、
この間やっていた「ナウシカ(17.5%)」です。
度重なる再放送の割には、案外高い数字だと思います。
例えば「ナウシカ」に注目すると、
1985年の再放送は16.5%、最高視聴率は2000年に放映した
23.3%です。
ナウシカは、初回から今年の放映まで、安定した視聴率を
維持していることが分かります。
以上を私なりに考慮しますと、
「ポニョ」視聴率の低迷は、テレビ視聴に対する価値の低下
といった大げさなことではなく、
純粋に「ポニョ」の映画としての評価を示しているのでは
ないでしょうか。
つまり、「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」よりも
面白くなかった。という話かもしれません。
ところで私は「ポニョ」は見ていませんが、
「ラピュタ」、「ナウシカ」、特に「もののけ姫」は
しっかり見ました。
「ポニョ」を見なかったのは、この間、映画で見たばっかり
という気がしたからです。
案外、これが一番の原因だったりしませんか。?