小林薫主演『続・深夜食堂』を観てきました。

映画『深夜食堂』は、
安倍夜郎さんのマンガが原作で、
TBS系のテレビ番組を映画化したものです。

残念ながら私はテレビ版を見ておらず、
あとからしまった。と思いました。
昔から好きな小林薫さんが
料理人を演じているということで、
イメージピッタリ!
面白くないはずがありません。

そんなわけで、何も迷わずに、
前作を観たわけです。

そして、前作が期待通りだったので、
続編があると知れば迷わず見てしまう訳です。

・・という訳で本日は、小林薫さん主演

 『続・深夜食堂

をご紹介します。

最近まで続編があることを知らなかったのですが、
早くも続編?という気もします。
自分のブログを調べてみると
前作は去年の2月に観たようです。

『続・深夜食堂』も前作『深夜食堂』と同じように、
3本のオムニバスとなっています。

一話目は、
本の編集の仕事をする女性を
河合青葉さんが演じます。
仕事が生きがいで、婚期を逃してしまった
独身OLといった雰囲気です。

彼女は、気分が落ち込むと、
喪服を着て町に出ます。

そうすると、案外男から声が掛けられて、
それを断るのが気分がよいのだとか。

そんな変わった人がいるのかと思うのですが、
劇中でもお客さんが趣味が悪いとか横で
話しをしています。
そして、真夜中というのに焼き肉定食を食べるのです。

そんな彼女が恋をしたのが、
元編集者という石田(佐藤浩市さん)です。

この先ネタバレなので書きませんが、
個人的には予想外の展開でした。(^_^;)


続く第二話目は、
女手一人で蕎麦屋を切り盛りする、
母(キムラ緑子さん)と息子(池松壮亮さん)の物語です。

20代となってもフラフラしている息子は、
おばあさんが病気で倒れたことをきっかけに、
家業である蕎麦屋の手伝いを始めます。

母親はそんな息子が心配で、
深夜食堂に来ては嘆いているのですが、
ある日、たまたま隣にいた若い女性と息が合い、
飲み友達になるのでした。
息子の嫁になれば良いのに、
などと、
二人で夜な夜な盛り上がるのです。

そんなとき、
息子は15も年上の女性と結婚したいと母親に言います。
当然反対するのですが、その女性はなんと・・・

・・もちろん、
この先ネタバレなので、今日は止めておきます。(^_^;)


最後の第三話目は、
オレオレ詐欺に騙され、
九州から上京してきた老婆(渡辺美佐子さん)の物語です。

特に説明は無いのですが、
どうみてもオレオレ詐欺(いまはなんと言うのでしたっけ?)
に騙されています。

とはいえ昔風の振り込みではなく、
会社の同僚を装って、
わざわざ東京までお金を持ってこさせ手渡しする手口です。

深夜食堂の仲間達は、彼女がサギに騙されたことに気付き、
温かい手をさしのべるのですが、
本人も本当は気付いているのです。

深い事情があり、
これでよい。
と思っているようなのです。

東京に着いた時の演技など、
まるで私の母親をみているかのようにリアルで、
驚いたのですが、

しかし、そんな田舎物のお婆ちゃんが、
お世話になったお礼といって、
屋形船を予約できるとは思えず、
ココは若干ちぐはぐな印象でした。

こちらも、この先ネタバレなので、
ココもやめておきましょう。(^_^;)

なんというか、
ありそうなストーリーというか、
ストーリー自体に面白みが有る訳ではありません。

私たちの日常の、
極めて近しい世界を描いているのがこの映画です。

特に『続・深夜食堂』では、
理屈ではおかしいことをしている。
と本人が自覚していながらも、
気持ちが許さなかったり、
間違っていると思いながらも、
認められないことを物語と通じて表現しています。

この映画の魅力は、
そんな、なんとも説明のしようがない、
非合理的な心理が人の心に響くからだと思いました。

ところで、
前作に比べ『続・深夜食堂』は
小林薫さんや余貴美子さんのシーンが
少なかったように感じました。

加えて言えば、
飲み屋の人達の会話も前作は、
もっと多かったような気がするのですが、
今回はゲストのストーリーにより重点がおかれて
いたように感じます。

それにしても、
深夜0時から朝の7時まで店を開いているわけですから、
飲み屋さんが仕事帰りに寄るのは理解出来ますが、
案外普通のサラリーマンの人が居るのか、
相変わらず疑問です。

なんとなく、
深夜タクシーの営業の終わったおじさんとか、
朝の早い仕事場の人などのお店。
といった感じもするのですがね。。



映画『続・深夜食堂』公式サイト


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