岡田准一、榮倉奈々主演「図書館戦争 THE LAST MISSION」をみてきました。

(昨日も似たような事を書いたのですが、)
映画、図書館戦争の主役はてっきり、
榮倉奈々さんと思っていました。

しかし、映画のホームページを観ると、
岡田准一さんがセンターにどーんといて
榮倉奈々さんはその横に、ちょっと小さめ
に写っているのです。

えっ、榮倉奈々さんが主役じゃないの?
・・と映画を観た後に驚きました。

という訳で本日は、岡田准一榮倉奈々主演

 「図書館戦争 THE LAST MISSION」

をご紹介します。

榮倉奈々さんの映画を紹介する度に、
毎回同じ事を書いているのですが、
好きな女優さんなもので、
映画を見てしまう訳です。

前作の図書館戦争の反響が大きくて、
すぐに続編の制作が決まったということは
情報として知っておりました。
ですので、この映画も楽しみに待っていました。

しかし、
先ほどWikiを見て知ったのですが、
図書館戦争を楽しみにしていたのは、
私のような中年おじさんではなく
若い女性なんですね。

以下Wikiから引用させて頂きますが、
===
観客は男女比15対85、16 - 19歳が32.3%、20代が27.8%で、
鑑賞の動機(複数回答可)に続編であること、
原作小説やキャストのファンであることが上位に挙げられた。

===

さらに、
前作に比べて初日の動員が1.5倍ということで、
本作の高さがわかります。

それにしても不思議なのは、
なぜ、若い女子に人気があるのかということです。

年齢的には、
岡田准一さんというよりも、
福士蒼汰さん人気か?
・・などと思ったりするのですが、
良く分かりません。

おそらく、榮倉奈々さん演じる笠原郁の
なんとも可愛い一面が、
女子の共感を得るのではないかと、
中年おじさんの私は想像するのですが、

中年おじさんが観ても、
彼女の役柄の設定は、
昔懐かしい可愛い女性の設定です。

今年実年齢27歳という榮倉奈々さん
の世代ではありえず、じゃっかん厳しい演技と
思いつつも、それはよしとしましょう。

図書館戦争Wikiにも書かれていますが、
主人公は岡田准一さん演じる堂上篤です。

仮に私が榮倉奈々さんファンではなかったとしても、
やっぱり、榮倉奈々さん演じる笠原郁が主演に見える
気がします。


映画のストーリーは、Wikiに完全な要約があるので、
ココでは書きませんが、
図書隊を完全に潰そうとする企てが起き、
そのなかで『図書館法規要覧』という、
図書隊が成立する由来となった一冊の本を守るという
基本的なストーリの上に、
榮倉奈々がついに堂上篤に告白してデートにこぎ着ける。
という少女漫画的な話しが加わるのです。

前作はあまり気にならなかったのですが、
今回は岡田准一さんと榮倉奈々さんの身長差が、
かなり強調されています。

かなり強調されています。とあえて書いたのは、
絵的にもセリフ的にも、そうゆう見せ方をしているのです。

ヒールを履いたりしているシーンなどもあるのですが、
岡田さんのほうが10センチは小さく見えるのです。
お二人とも身長の公表値は170センチということですが、
やはり私と同じように勘ぐっている人がいて、
その人のネットをみると、榮倉奈々さんは175センチ程
あるのではないかという事です。

参考URL
榮倉奈々の本当の身長と体重が判明!始球式などの美脚画像集! | ファニップ

ゴシップ的ネタはさておきまして、
娯楽映画なので、観て楽しいだけで終わって良いと
思うのですが、

少し小難しいことも加えておきますと、
やはりこの映画も時代を反映している映画であること
は間違い有りません。

2013年に秘密保護法(特定秘密の保護に関する法律)が
出されたときは、いずれ戦前の情報統制に似たような
世の中になる。などと言われ、
今でも懸念している人が多いのですが、

図書館戦争で登場する
「メディア良化委員会(メディア良化隊)」もまた、
情報統制の組織です。
テレビの自主規制が、テレビというメディアを
つまらなくした。という意見もあるのですが、
表現の自由を守ることの大切さが、
この少女漫画的ストーリーの根底に流れているわけです。

映画の中では、法務省管轄の「メディア良化隊」に
対抗するため、地方自治体の下部組織として、
「図書特殊部隊」という本の表現の自由を守る
組織があります。

この二つの組織が図書館という敷地に限定し、
5分間という時間制限の中で、
「メディア良化隊」は検閲の行使を、
「図書特殊部隊」は、本(の表現)を守る権利を、
それぞれを盾に戦う訳です。

その戦闘では死傷者も出るのですが、
同じ国民が命をかけて何を守るのかという、
矛盾を付くのが今回の「THE LAST MISSION」です。

映画を観ながら思うのは、
劇中では、国家のメディア規制に対して、
「図書特殊部隊」が戦うのですが、
実際の日本では、こんな戦う組織は生まれないでしょう。

ですからメディア規制だけが進んで行くのです。

この現象は日本だけに限らないと思うのですが、
いずれ世界は、様々な規制が効いて、
つまらない世の中になってしまうことへの
懸念想像させるのが、この映画の本質です。

映画を観て心に残るのは、
石坂浩二さん演じる、関東図書基地司令の、
「世の中は良い人だけじゃないんだ」
というセリフです。

世の中には、良い人も居れば、悪い人も居る。
様々な人がいて社会が成り立ち、
理想論だけでは語れないのです。

時に情報(メディア)を悪用する人が出るかもしれない。
しかしそれでも、表現の自由には、命をかけて守る価値が
有るというのです。

一見、少女漫画的なストーリーの裏には、
重厚なテーマがあるのが、「図書館戦争」なのです。


さて、話しは榮倉奈々さんに戻るのですが、
前作と違う印象を持ったのは、
榮倉奈々さんのメイクが若干濃い感じがした点と、
演技が上手くなったというか、なにかちょっと変化した
印象を持ちました。

彼女は独特のぶっきらぼう感がある演技が
多いのですが、
今回の映画ではその、個性であるぶっきらぼう
が大幅に押さえられて、普通の女性っぽい演技を
していたような印象を持ちました。

そんなわけで、
娯楽映画としても普通に面白いなかにも、
深いテーマ性があると思う今日の一本です。

これでおわるには、実に惜しい映画です。
(と石坂浩二風に行ってみたいですね。)


http://www.toshokan-sensou-movie.com/tlm/index.html


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