竹野内豊主演「ニシノユキヒコの恋と冒険」を観てきました。

今日は竹野内豊さん主演映画、

「ニシノユキヒコの恋と冒険」

を観てきましたのでコメントしてみたいと思います。

今回もまた、いつものように、
どんな映画なのか分からず映画館に足を運びます。

事前に得ていた映画情報は、

色男役の竹野内豊さんが、
沢山の女性と恋に落ちる映画。

・・この程度の情報です。

竹野内豊さんのファンの(しかも)女性しか
観ない映画だったらどうしようかと思いました。
(実際映画館は、女性が殆どだった気も・・。)

そして実際とのところ、
映画を見終わってみれば、当たらずしも遠からず。
といった感じです。

決して映画がつまらない。
という意味では有りませんので誤解無きよう。。


映画の冒頭、
竹野内豊さんが街の朝市(と思われる)バザーで買い物を
している途中、
知り合いの女性に声をかけられ、走って道を渡ろうとして、
交通事故に遭います。

その様子を見ていた女性の驚く顔が、
なんとも中途半端というか微妙で、

この演出は、この後どのように続くのだろう?

と妙に印象に残ります。

普通、この流れは、
骨折程度の事故で入院して、
その女性がお見舞いに行くところから、
ストーリーが始まるんだと思いきや、
予想は全く外れ、

中村ゆりかさん演じる女子中学生のところへ、
突然「お化け」として現れるところから、
本編が始まるのでした。
つまり、竹野内豊さん(役)は交通事故で
死んでしまったのです。

竹野内豊さんは、
中村ゆりかさんの母親役である、
麻木久美子さんと10年ほど前につきあっていて、
死んだら幽霊になって現れるとの約束を守ったのです。

そうすると、
今度は麻木久美子さんとの
ラブストーリーが続くと思いきや、これまた予想に反し、

中村ゆかりさんは、
竹野内豊さんの葬式に参列し、
そこで出逢った阿河佐和子さんから、
竹野内豊さんの女性遍歴の数々を聴きます。

そして、ここから本当の物語が始まるのです。

映画が始まってからココまでは、
なんて暇な演出なんだろう。
・・とやや退屈も感じていましたが、

尾野真智子さんをはじめ、
本田翼さん、木村文乃さん、鳴海瑠子さん
・・とのラブシーンを観ながら、
すっかり映画に入り込んでいました。
要するに面白いわけです。

映画での竹野内豊さんは、
何故か女性の気持が分かる、
ひと言で言えば、外見も心も「モテ男子」です。

鎌倉の大金持ちの家に生まれ、
超都心のマンションで一人暮らしをしています。

勤務先は、旅行会社の企画職といった雰囲気で、
仕事が出来る男の設定です。

・・が画的には今時の仕事が出来る風ではありません。
(同僚の尾野真智子さんに比べても、
パソコンを叩いて仕事をする様子が、嘘くさいですし、
会社の雰囲気も地味すぎます。)

最初はその職場の上司である、
尾野真智子さんと恋愛関係と成ります。

ちなみに尾野真智子さんは御年32歳、
竹野内豊さんは御年43歳と、
10歳ほど尾野真智子さんがお若いのですが、
尾野真智子さんが上司でも、
特に違和感がありません。

そして職場恋愛のドキドキ感が、
もの凄く良いですし、
尾野真智子さんのキスシーンも、ぐっと来ます。

さらに驚くのはその後、
元彼女役の本田翼さん御年21歳との恋愛シーンです。

映画での本田翼さんは、
実際よりもちょっと歳が上に見えるのですが、
それでもスクリーンで観るお肌の綺麗さがハンパではなく、

絶対お若いに違いない。

・・と、そんなことを感じながら
彼女の歳を知らずに映画をみたのですが、
本当に若くてびっくりしました。

そんな年齢が半分位の女性とペアになっても
違和感の無い竹野内豊さんは本当に凄い。
と、同じ男子として感心しまくりです。
(そして、うらやましい)

また、
本田翼さんの若くて切れ味鋭い、
シャキシャキ・ザクザク感は、
鋭利な刃物のように怖い感じもありますが、
魅力的です。

一方、同じような恋愛シーンでも、
木村文乃さんはウエット感たっぷりで、
本当に様々なタイプの女性と恋愛を演じる映画でした。


映画では時折、中村ゆりかさんが登場して
現代に引き戻されるのですが、

彼女が出る度に、
そういえば、そんな映画だったなぁ〜。

・・と冒頭の極端にも暇な緩い感じを思い出し、
気分が大きく揺り戻されます。


「ニシノユキヒコの恋と冒険」は、
川上弘美さん原作、井口奈己監督ということで、
「女×女」が作った映画です。

映画のホームページには、

「真実の愛を探してさまよった
ニシノユキヒコの美しく切ない人生が・・」

とありますが、私には、
美しく切ない感じが得られません。

ただ竹野内豊さん演じる「ニシノユキヒコ」を観て、
女性が求める男性像は、こんな感じに違いない。
・・と想像しながら映画を観ました。

むしろ独身男性の私としては、
この映画からきっと何かを学ばねば成らないと、
切なる思いを感じたのです。

というわけで、
映画「ニシノユキヒコの恋と冒険」を作った女達は、
どこかに自分の好きな男性像を竹野内豊さんに
投影させて作ったに違いない。
そのように感じた今日の一本です。


映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』公式サイト