「とある飛空士への追憶」をみました。

最近のアニメ事情には全くといって良いほど疎い訳ですが、
これも大人になったということかもしれません。(凹)

本日ご紹介する「とある飛空士への追憶」も、
映画館に足を運ばなければ、知ることも無かったと思います。

何故か、予告編や売店で売られているグッツをみて、
これは見なくてはならない。という直感がしました。

なんというか、ヒロインの女性の絵の描き方が、
マクロスの人の書き方に似ていたような気がしたわけです。(笑)
※実際は違っていましたが・・・。
アニメは、やっぱりヒロインが重要です。


そんな具合ですから、チケットを買う際には、
”とある飛行士”お願いします。
と言い、係の人も、さわやかに発券してくれるのですが、
映画をみながら、途中でようやく自分の間違いに気づくという、
なんとも恥ずかしい限りです。

しかし、”飛空士”という言葉も、よく考えました。

普通は、飛んで行くと書いて、”飛行士”ですが、
改めて考えてみると、定期便とか、(昔)飛行機で区間記録を争っていた
レーサーといった印象です。
英語では、飛行士=パイロット(pilot)となってしまいますので、
水先案内人という”案内”とか、また別の意味合いになってしまいます。

自由に空を飛び回る戦闘機のパイロットは”飛空士”という単語の方が、
ふさわしいかもしれません。


そんな訳で、いつものようにブログを書くまでは、
なんの前知識を仕込まず映画を見てきました。

見た感想を一言でいうと、なかなか良い映画だと思いました。
アニメで重要な絵やヒロインの作り込みは良くできています。


強いて言えば、人物や名詞が半分日本語が入っていて中途半端な感じ
がするのと、戦艦などの特に大物系のメカがイマイチです。
(あんなプロペラで大物が飛んでいいのは、宮崎駿の世界だけだぁ〜ぁ。汗)

メインとなる、二つの戦闘機(主人公が乗る偵察機と、的の戦闘機)は
私のように下手な、メカ吉からすると”異論あり”といった感もありますが、
逆にメカを考えた人たちが、どういった行程でものを考えたか想像する
楽しみもこの映画にはありあます。

たとえば、的の偵察機”真電”は、

参考:http://www.hikuushi-tsuioku.com/mechanic/page03.html

震電のパクリですが、

参考:震電 - Wikipedia

色も昔の日本機の感じで良いです。
オリジナルの震電のデメリットである、プロペラの回転の力を相殺
するため、逆方向に回転する2層型の構造になっています。

主人公側のレヴァーム空軍の戦闘機のモデルは、
イギリスのスピッツファイヤーっぽい気がしました。


しかし、分からないのが肝心の主人公が乗る偵察機サンタ・クルス」です。
日本海軍の、副座の攻撃機をベースにしたのかと思わせておいて、
実は「紫電改」を副座にしたのではないかと勝手に想像しています。
エンジンカウルからの流線型の流れがにているような・・・。


解説を読むと、「天空の城ラピュタ」の世界観にのせた「ローマの休日
とありまして、言われてみればそんな感じです。
(でも、飛行機に関しては、本家宮崎駿さんの「紅の豚」のほうがよく
できていると思います。)

映画のホームページからは、伝えたいメッセージも沢山ありそうです。
しかし、いかんせん、メカ吉がみてしまうと、
飛行機ばっかりになってしまうのがこの映画の難点です。(笑)

空中戦のシーンや、最後に曲芸飛行するシーンなど、
映画を作った人は、”きりもみ”など実際のレシプロ機の動きを上手いこと
再現していると思いました。

・・・と、
こんな感じですぐに、話が飛行機にもどるのですが、
映画の後に、飛行機好きの人と話などしてみたらきっと楽しいと思います。


それぐらい個人的には、良い映画だったと感じました。

ストーリー的な事をすこし話をすると、
身分の違う男女が困難を乗り越えて、お互い心がひかれ合う。
・・・・
というもので、それ自体はなんてことないのですが、

自分が主人公の立場だったら、間違い無く、
ヒロインを奪ってどこかに逃げていくと思いました。(笑)

それではストーリーにも映画にもならないかもしれませんが、
これも大人になったということかもしれません。
大切な女性は、一度手放すと元に戻ってきません。はい。

・・と、
今度は、更に別の話になってしまいます。(涙)


このように、色々な感想や想像力の働く映画も多くはありません。
決して重い映画ではなく、飛行機好きや、メカ吉で無い方にも
お勧めできる、青春系のアニメだと思いました。

※ちなみに、私が見たときは、結構混んでいて、
 &見ている人たちは、私とよく似た空気が漂っていました・・。

とある飛空士への追憶」は、なにか清涼感を感じたい方に
見てもらいたい映画です。
心躍る何かはありませんが、きっと心が綺麗に浄化される筈です。


追伸1)
ヒロイン”ファナ・デル・モラル”と、ヒロイン役の声優さん
竹富聖花さん)の顔は似ていると思います。

参考:http://www.hikuushi-tsuioku.com/character/page02.html

追伸2)
是非とも宮崎駿さんに監督して頂きたい内容でした。
ジブリ的には、儲からない映画かもしれませんが・・。)


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