失敗の本質を読んでいます。(その3)

いつの間にか、
第三章「失敗の教訓」まで読み進んできました。

初めて知った話を、すこしご紹介します。
レイテ海戦では、栗田艦隊が謎の反転をします。
太平洋戦争史のなかでも大きな謎のひとつです。
「主力艦隊が現れそうになったら、輸送艦隊をすてて攻撃せよ」
という事前の作戦命令によるものであることが分かりました。
結局、主力艦隊と遭遇することはありませんでした。
切ないです。

沖縄戦では開戦直後に(現在の)嘉手納飛行場が占領
されるところまでのストーリーが解説されています。
沖縄の主力部隊が直前に台湾に異動になり、戦闘がはじまります。
沖縄軍では硫黄島玉砕の情報を得ており、持久戦が
有効という情報を得ていたにも関わらず、参謀の意見が分裂し、
だんだん主戦派に流れて行きます。

もう一つ、沖縄戦といえば、
北に逃げれば良かったのではないか。
・・と個人的に疑問に思っていたのですが、
実は北部には食料が無く、餓死した人も多かったとの事で、
本島南側で、玉砕するしかなかった訳です。
切ないです。

こんな感じで、第一章の「失敗の事例研究」が終わったのです。
そして、第二章の「失敗の本質」に読み進めました。
各所で言われている日本軍の失敗が語られています。
比較的知っている話なので、あまり思うところ無く、
アッサリと、第三章にたどり着いたというわけなのです。