「日米関係はこのまま遠ざかるだけなのか?」を読みました。

村上龍編集長率いる、JMMメルマガの中の、
冷泉彰彦さんが執筆する「from 911/USAレポート」は、
私にとっては、生のアメリカを感じる、唯一のメディアと
いっても過言では有りません。

冷泉さんは、大リーグのイチローさんから、最近のプリウス問題
まで様々な切り口でアメリカを伝え、論点を解説してくれます。

今日のタイトル「日米関係はこのまま遠ざかるだけなのか?」は
今時あまりにも普通なタイトルで、いつも程期待しませんでした。
しかし読んでみると、いつも以上に冷泉さんの力筆に感じ入りました。

特に感じた部分を引用させて頂きます。
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<略>
 日本へ向かう日系の飛行機で、近くの席の人が「週刊ダイヤモンド
を読んでいたのですが、内容はソニーパナソニックがどうして
サムソンに負けたのかが延々と30ページぐらい続く大特集でした。
読んでいる人の顔がみるみる暗くなるので、私は思わず顔を背けたのを
覚えています。
サムソン、LG、現代の三社は、日本の一歩外にでれば大変な存在感で
日本企業を圧倒している、これは10年も前から始まったことなのですが、
ようやく日本でも知られるようになったようです。
<略>
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そうなのです。
私も「週刊ダイヤモンド」の記事を読み、誰かが見ていたらまさに、
”顔がみるみる暗くなる”だったと思います。
知識としては、薄々感じてはいたものの、実感として驚いてしまったのです。

韓国は、人口が5000万人弱と日本の半分位の人口規模であり、
97年にはIMFの管理下に有ったことは記憶に新しいです。
その国のメーカーが今や、ソニーパナソニックをしのいでいる訳です。
特にサムソンの記事には圧倒されました。
冷泉さんによると、アメリカは徐々に活況を取り戻しているようですが、
その中で、確実に利益を上げているのが、韓国系企業とのこと。

そんな韓国を例にとり、将来、日本の労働人口が減っても大丈夫。
という人もいますが、今の日本と韓国とでは何かが、違って
いるような気がします。
日本が韓国よりも先に成長し衰退期に入っている。
単にそれだけなら良いのですが、もっと本質的な問題があるように感じられる
気がするのが不気味です。
今の日本に蔓延している不安要素の一つでもあるように感じられます。

さて、本当は、韓国の話がメインでは無いのですが、思うところが多々有り、
書き込んでしまいました。

http://www.jmm.co.jp/dynamic/report/report3_1969.html
↑是非原文をどうぞ。