「美しい国へ」を読みました。

2006年に出版された安倍晋三官房長(当時)の
美しい国へ」
はベストセラーになったと記憶している。

この本を今更、読むことになったのは、
先月御殿場に遊びに行き、富士山を背景に、
美しい国日本」
の石碑※をみたことがきっかけだった。
※題字は石原慎太郎

この石碑のとおり、日本は美しい。
・・そう思ったそのとき、かつてベストセラーとなった
美しい国へ」には、何を書いていたのか知りたくなり、
ネットで取り寄せた。

読み始め、すぐに二度目であることに気がついた。
一度読んだ事をすっかり忘れていたのだった。
しかし、改めて良書であることを感じた。

安倍氏にとって、本格的な著書ははじめてとのことだが、
とても読みやすい文体は、平易な印象を伴うが、それは、
多くの国民向けの著書として計算されたものだろう。

各論は省略するが、
政治問題を広範囲に網羅解説し、加えて自身の考えを述べる
形式だ。
政治家ならではの解説と経験に裏打ちされた自説は、
説得力を感じる。

この本の出版後、安倍氏は総理大臣になり、そして
突然の辞任劇を演じた。
このため、安倍氏の評価は、決して芳しくないものと
なってしまったが、本の高い評価は変わらないと思う。
個別には異論はあるにせよ、
全ての国民が一度は読んだ方が良い。
・・と感じる位の内容と感じる。

安倍氏には、再度このような良書の執筆を期待したい。
(また、ふたたび戦う政治家として活躍してほしい。)