映画「ソラニン」をみました。(追記)

追伸)
私の部屋にも、ギターがあります。
初めてギター手にしたのは、中学生の頃でした。
最初は、弦を押さえる左指が痛くて痛くて、たまりませんでした。
それでもギターが引きたくて、絆創膏を指先に巻いて練習しました。
いつしか指先が固くなり、痛みは感じなくなりました。

それから、何十年もたちました。
たまに指先のタコが無くなる気持ち悪さを覚え、ギターを引きます。
でも、昔覚えた曲は引けなくなりました。

私と同じように、音楽が大好きだったけど、別の仕事をしている人は、
実は多いのでは無いかと思います。
そういう一部の人にとって、「ソラニン」は心に突き刺さる映画だと
思います。(私にも突き刺さりました。)

映画の途中で、
大切な物が音楽から別の物に変わって行く。(←うる覚えです)
という音楽会社の社員(元バンドマン)の重要なセリフがあります。
実際は、学生という仕事(大人)への猶予期間を終え、次に進む。
つまり、仕事について、殆どの人が多かれ少なかれ、悩むと思います。

「好きでもない顧客管理とかしてどうするんだよ」と宮崎あおいさんの
彼氏は言い、それでも現実路線から逃れられない、宮崎あおいさんが
います。
二人の会話は、大人になり現実路線を生きる自分と、
なにかきっかけが有ったら、別の道に進みたいという自分が、葛藤し合う
心の声のようでした。

宮崎あおいさん役は、彼氏の死というきっかけがあり、
自分のやりたい事(というか望むもの)を見つけましたが、
ここまで衝撃的な事件が起こる人は少なく、逆にウジウジ悩みながら、
これでいいのかな。と一つ一つ選択をし、
就職をして目先の仕事を覚え、・・・と目の前の厳しい現実をこなして
いっただけ。という感想を持つのではないかと思います。

そういえば、私も若い頃はプロとか、真剣に目指したことも無く、
バンドをして、大きな音をだして、それが続けられれば満足でした。

映画を見た後、外は春の生温い風が吹いていたのですが、
一瞬、学生時代の春に戻ったかのような錯覚を覚えました。

見てよかった映画だと思いました。