「枝野官房長の原発会見」について

この土日、枝野官房長の原発に関する会見を、相当時間見ました。

会見(説明)という部分に関して言うと、枝野氏は、他の大臣とは
レベルの違いを見せつけていると思いました。
地震の場所を間違えた大臣や、便座の電気の話など・・・ですね。)
 
元弁護士さんということで、しゃべりは上手いのでしょうけど、
それを差し引いても、この時期、適切な方が、官房長になったようにも
思われます。

ちょっと検索してみたら、ネットを中心に枝野さんの体調を気遣う
コメントが多々あるようで、
今、最もまともな政治家のように見える。

というのが、国民目線で見た、率直な感想かもしれません。
枝野氏は東北大学のご出身ということで、相当な思いをもって仕事を
しているのだと思いますが、倒れないようにしてもらいたいです。

・・と、枝野氏を応援する話では有りませんでした。(汗)
 

いくら枝野氏のしゃべりが上手くても、原発の専門家ではありません。
はじめに疑問に思ったのは、

最初に爆発した一号機の建家に関して、枝野氏は、
雨風をしのぐもの(なので、壊れてもなんてことない)
といった趣旨の発言をしました。

私の記憶が正しければ、
原発は様々な事故やテロを想定し、例えば、飛行機が衝突した際にも、
原子炉を守るような構造となっている筈で、雨風をしのぐという、
奈良の大仏さんを守る、大仏殿的なものとは全く異なるものだと
思っています。

※このあと爆発した骨組み写真をみたら、たしかに枝野氏の発言が
 正しそうな印象も持ってしまいましたが、
 逆に飛行機がぶつかっても大丈夫という話は何???


次に気になったのは、最初の放射能漏れが分かった際に、
どこから、どのように漏れたか追求していないことです。

テレビではある大学の先生が、破損経路(フィルター無しで圧力
隔壁内の圧を大気解放した点など)を指摘していましたが、
番組では、あっさりと流れてしまいました。

※ごくごく普通に考えたら、冷却水が足りなくなるということは
 何処かから漏れている訳です。
※これも調べてみたら、原子炉などの本体部分はかなり丈夫に
 作られているようですが、配管の厚さはきわめて薄いもらしく、
 原発反対派の方が注視しているポイントらしいです。


しかし、
こういった点を正しく指摘出来ない記者の方々はもっと悪いと
思います。
ちゃんとした指摘をすれば、枝野氏は次の会見で正しい答えを
もって来たのではないかと思います。

記者の方も、科学系の専門の方ではなく、いつもの官邸付きの
記者だったりしないのでしょうか。?

 
もっとも現状では、土日よりも状況がさらに悪化し、
何号機まであるんだ。という位、次から次へと問題が出ています。

原発問題に関しては、はじめからメルトダウン
(最も分かりやすい問題)を想定した問答となっている
気がしてなりません。特に取材側です。


ちょっと違う気がします。