「震災報道(公害病を忘れていないか?)について」

多くの日本人にとって、年度末に当たる3月は意味深い月ですが、
今年はもう一つ重い意味が加わる事になってしまいました。

「311」という言葉もでてきました。
暦上では、期せずして「911」の半年後です。
嫌な響きだと思います。

さて、震災に関して、沢山の識者がいろいろなところで議論を重ねています。
あえて、私が書くまでもないのですが、やはり続けてみたいと思います。


前回、枝野官房長は技術的なことは分かってないけど、
ちゃんと質問すれば、正しい答えを用意してくれそうだ。
という事を書きました。

大本営発表と同じとか、原稿を読んでいるだけ。という批判も多々ありますが、
期せずして、村上龍さんも私と同じようなコメントを出していました。
参考URL
JMM | 村上龍電子本製作所

大本営発表の時代と異なる点は、
質問の自由、取材の自由、表現の自由
・・等が確立されているということでは無いでしょうか。?
しかしながら上記は、
メディア側の力量が問われるといった問題もあります。


さて、
ほうれん草にはじまり、土壌、海水、今日に至っては、
東京都の上水道まで、規定値を超える放射線を測定しました。

海水の時は、(飲む物ではないが)1年間飲んでも大丈夫。
と枝野官房長は発言したそうですが、

参考URL
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110322/plc11032212590024-n1.htm


この国は、いつの間に水俣病などの公害病を忘れてしまった
のでしょうか?
(例えば公害病の原因となった”生物濃縮”という言葉です。)
これに関して、突っ込んでいるメディアが少ない事もまた
気になります。

参考URL
放射線汚染は生物濃縮を考慮しなければなりません! ( その他環境問題 ) - よっしー^^の音楽王国(脱原発推進を支援するブログ) - Yahoo!ブログ
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2011032202000169.html

上記の中京新聞の記事は、大丈夫という論調ですが、
他は、めぼしい記事が引っかかりません。

海の中で食物連鎖の頂点に経つ魚は、恐らく”まぐろ”等でしょう。
この海域に”まぐろ”がいるか不明ですが、風評被害では済まないと
感じます。


そして、今日東京都の上水道はついに、
(乳児用として、)ペットボトルの配布となりました。

このような状況に至っては、
「買い占めするな」と言うほうが無理と感じます。

例によって、どこかの大学の先生が、
「この間の久しぶりの雨が、放射性物質を取り込み、水源に落ちた
影響でしょう。とか発言しています。
この間の雨はそうゆう雨なんですかね?
「聞いてないよ。」・・と国民は怒ると思います。


・・つまり、
放射性物質は大気中に漂っている訳で、ある圏内全域に降り注ぐのです。

今日のテレビでは、ダメそうな野菜の名前を、ニュースで紹介して
いましたが、そこに選ばれた野菜には、どんな意味が有るのでしょう?
ある圏内すべての畑に降り注ぐ訳ですよ。

ハウス栽培だったら問題ないかも知れません。
選ばれなかった野菜は、そうゆう理由なのでしょうか?

野菜の種類だけでなく、選定理由も知りたい。

例えば、ほうれん草でも、問題ないものが有るかもしれませんし、
他にもダメな野菜があるかも知れません。


答えだけ言われても、
理由が分からなければ、判断を全て誰かに任せるということになり、
誰かを信じられない国民は自主防衛(つまり買いだめ等)
に走ると思うのです。