「東電の悪夢、問われる原発の合理性(日経新聞4/12)」を読みました。

先日の朝生にて、
原発の発電コストが安いかどうかは
「消却コストまで含めないと分からない。」

と堀江氏は指摘しました。
私もテレビを見て、大いに同感しました。


このテーマに関連する記事が、日経新聞4/12日より出ました。

東電の悪夢、問われる原発の合理性 吹き飛んだ2兆7000億円弱 :日本経済新聞

以下の指摘により、原発の経済合理性に疑問を呈しています。

・優良企業である東電を経営難に陥れたこと。
・住民避難、農海産物の被害などの補償額は10兆円規模になること。
・建設費は火力発電所の1.5倍になること。
・地元への巨額の支援費等の見えないコストがあること。


日経新聞が、原発に疑問を呈する記事を出したという事で、
様々なところで話題になっています。


この後、新聞社より原発に関する世論調査が出ています。
おおむね、半数近い人が現状維持を支持しているようです。

原発は安全、安い、クリーンといったイメージは、
メディアと広告によって作られました。
私もそのように考えていた1人です。

刷り込まれたイメージはなかなか変わらない。
ということなのか、影響の少ない地域での調査なのか、
詳細は分かりませんが、

しかし、
あの惨状、この被害をみて、国民の半数近くが
未だ原発を支持しているとは、ちょっと信じられません。


大手メディアに求められるのは、時代に関わらず、
正確な情報提供と、妥当性のある論説にあると思います。

ネットの時代と成り、様々な人が情報提供とその妥当性を
検証しています。
コスト計算でも、世論調査でも、数字はコントロール出来る事は
誰でも知っています。

間違った情報提供を行うメディアは、いずれ無くなるんだ。
という危機感をもってもらいたいと思います。


話が横道にそれました。

原発はコストに見合うかどうか。
そろそろ真剣に考える必要があるのでは無いでしょうか?

日経新聞の指摘以外にも、思いつくところでは

原発の廃止コスト(廃炉をしてから何年も必要な維持費)
・使用済み燃料の保管、処理費
・追加するであろう、災害対策費用
・各種補助金

など、いったいどれくらいのコストが必要で、
発電単価がどれくらいになるのか。
正確に検証し、原発が必要かどうか、論理的に結果を出すべき
だと思います。

数字の積み上げ、つまり算数の世界なので、
大手メディアにとって難しくはない筈です。