「COMPLEX」のコンサートに行ってきました。(後編)

実は、7月30日の東京ドームは、「FUNKY MONKEY BABYS
のコンサートが予定されていたのですが、
大きなコンサートは、万全之準備のもと行いたい。
ということでキャンセルされました。

そして、その穴を埋めたのが「COMPLEX」です。
彼らは万全の準備はできていません。

今回のコンサートの特番である、「‪日本一心〜COMPLEX復活への想い‬」
を拝見しました。
そのタイトな状況も番組を通じて伝わってきました。

前回のブログで、
今回のコンサートでは当時の「COMPLEX」を忠実に再現している。
と書きましたが、吉川さんによると、
今回のコンサートは、CDと同じ早さにしているという事です。
大人のCOMPLEXと表現していましたが、それでも(技術を駆使しているので)
緩く感じないと思う。と語っていました。
短期間なのに、良く考えられているんだなぁ〜と感じました。


また吉川さんは、
20年前の、自分が20代前半に書いた歌詞を今歌う事に抵抗がある。
とのことで、インタビューアに対し自分の20年前の仕事をみたらキツいでしょ。
といった事を聞いています。(確かにそうです・・・凹)

ですが、目的(チャリティー)と割り切って行う。と語っています。
今回の趣旨が無かったら、歌えなかった。途中で止めていた。
とも言っていました。
それ位難しい企画だった訳ですね。

でも、何でも良いと思います。
ファンの頭の中は、全員20年前、20年間時間が止まってますから。



ちなみに、チケット代金が7,800円で10万人の動員、
これにグッツやDVDの販売、TV放映などを加えると、
(私の私権ですが)10億を超える収入があると推測されます。
コンサートは儲からないと言いますが、
短い準備期間(リハーサル初日が7/19)や、ツアーではないスポット実施等で
通常のコンサートよりも収益が上がるのではないかと思います。

何を言われてもやる。という吉川さんの信念が伝わってくる番組でした。


番組の中で吉川さんは、かっこい近所のお兄ちゃん。といった感じですが、
ステージでは違います。

吉川晃司でした。

若い頃は、音楽や見た目しか気付かなかったと思うのですが、
今は違います。
40代であのカッコ良さを維持するには、
並大抵のことでは無い努力があることは分かります。


今回ステージ上に吊るした、シンバルを足ケリするパフォーマンスを
みせていました。
これは、昔テレビ番組(確か堺正章さんが司会をしていたトップテン)で、
ゲストで招かれた、当時流行った”鳥人間”のCMのおじさん
(ジャンプしてボールを飛びケリする)が確か失敗したケリを、
成功する位のハイジャンプができるエピソードから来ているんじゃないか。
と思いました。

テレビの話はコレ位にして、コンサートの印象を述べます。


<一日目>
・他のチャリティーコンサートは質素と聞いていましたが、
 ステージやライティングは案外普通の印象。
 (へんな仕掛けは無かったですが、不要です。)
・三階ということもあってか、音が悪い。
 あまりの歓声の大きさに、スピーカーの音が聞こえなかった。
 (最初の吉川さんの挨拶も全く聞こえず、耳が悪く成ったのか。とおもったほど)
・吉川さんの緊張感が伝わってきた。
・布袋さんのギターには、寸分の狂いも感じられない。
 布袋さんの、幾何学模様のギター演奏が生で見れて良かったぁ〜。
 (本当は、↑このギターを弾く様子が一番見たかった。)
・とにかく、二人ともカッコ良い。
・最後の曲では吉川さんの声がかすれていた。翌日が心配。
・曲の合間が、若干長い。前半は一曲一曲途切れている。(ギター変更などの影響か。?)
・最近のコンサートは長時間化していて、ミュージシャン泣かせという話を聞きましたが、
 2時間少々位。あと1曲あっても良かったかも。
・最初の挨拶とメンバー紹介意外はコメントが全くなかった。(潔いと思いました。)
・アンコールの区別がつきませんでした。
(最近のコンサートは、いわゆるアンコールのかけ声が無いのでしょうかね。)


<二日目>
そして、2日目は、一塁側2階席でした。
初日は照明やスピーカーなどの設備を全て上から見下ろす形でしたが、
今度は真正面に見えます。
音も、全然こっちのほうが良いと思いました。

たまたま右隣の二人組が、30歳前後の若者で、あまりノリが良くなかったのですが、
私は気にせず大騒ぎしてきました。
コンサートが終わって歌って踊ってストレス解消とは、まさにこの事だと思いました。
テレビでも吉川さんは、コンサートを見た人が次の日元気に、会社でも学校でも
行けばそれでコンサートを企画した介があると言っていました。
私は、直接復興支援ができませんが、それで良いんだと思いました。


二日目は、初日に有ったような開演前のウェーブは有りませんでした。
(ウェーブは誰がはじめるのか相変わらず不思議です。)
初日と同じように、ビデオが流れるのですが、周りの人達は、盛り上がって
いました。
・・が、私は初日を知っているためか、初日程では無かったような気がします。

しかし、初日は全く気付かなかった、二人の登場、それに握手の様子をしっかり
見る事が出来ました。握手の時はもの凄い歓声でした。
「BE MY BABY」が終わり、吉川さんのMCが始まります。

昨日と同じように短いんだな。と思ったら、
「昨日は全くしゃべらなかったんで・・」と少し話が長く、
その後、布袋さんも、少し挨拶をしました。

この挨拶を聞いて、やはり、このような時は、二日間行ってよかったと、
心の中から思いました。
その後の演奏は1日目と全く同じように進みますが、
昨日の記憶があるためか、時間が短く感じられます。

吉川さんは、昨日とは違ってリラックスしているようでしたが、
布袋さんのギターは相も変わらず、正確そのものでした。
どんなに布袋さんが動いても、サウンドは狂わないのです。(スゴすぎる。)

そして、吉川さんのボーカルと、布袋さんのギターは、
本当に良く絡み合っていると思いました。
こんなに上手く掛け合いが出来るバンド(ユニットらしいですが)は、
「COMPLEX」の他には無いと思います。


似たような構成では「B'z」が有名ですが、
B'zの曲はイントロにブラスやシンセサイザーを多様していて、
松本さんのギターで始まる曲は案外少ないと思います。

それに対し、「COMPLEX」(BOΦWYも?)は、
ほぼ100%布袋さんのギターで始まりギターで終わります。
得てしてバンドは、ボーカルだけが目立つのですが、
「COMPLEX」に限っては、そんなことはありません。
そういった意味では、布袋さんにとっても、「COMPLEX」は
理想的なバンドではなかったかと思います。

私は布袋さんのギタープレイを中心に見ていたのですが、
「恋を止めないで」は会場全体で熱唱です。
「日曜の夜さ連れ出してあげる。」(本歌は「土曜の夜さ・・」)
と、吉川さんが変え歌したとき、盛り上がりはピークだったと思います。
※TVで「土曜の夜さ」と歌っているビデオは、初日です。

そして、吉川さんは最後の歌を歌いきり、
メンバー紹介をしてステージは終わりました。
ドラムの方の年齢がとても若く、「COMPLEX」結成当時
4歳だったということで、信じられない。と吉川さんが
雑談し、ステージは終わりました。

吉川さんは、ステージを去る間際まで頭を下げていたような
気がします。

初めて「COMPLEX」のコンサートを見て、
「COMPLEX」は日本の宝だ。と思いました。


今回のコンサートでは、楽しませて頂いた上、多少なりとも支援ができる。
この上ない幸せな機会を与えて頂いたと思います。

本当に「COMPLEX」に感謝したいと思います。
ありがとう。!!


追伸)
今回はとりとめの無い話で、すいませんでした。