「一流の人たちがやっているシンプルな習慣」を読みました。

「一流の人たちがやっているシンプルな習慣」

・・と本書のタイトル見て、

どんな習慣なんだろう。

・・と、餌に食いついてしまうのが、私のレベル感です。(涙)


頭の中では瞬間的に、

”成功する為の簡単な習慣”>>>”魔法の呪文”

といった言葉に、自動変換されてしまいます。

例えば、「外資系企業のトップが見た成功術」といった
タイトルだったら購入しなかったかも知れません。

まんまと、出版社や編集者にやられてしまいました。(笑)


さて、
「Just Do It.」という言葉は、私を含む、ある年代の方は、
繰り返し、TV CMで聞いた言葉です。

これは当時のナイキの有名なCMの言葉で、

「すぐに、それをしよう」

といった意味ですが、

この「Just Do It.」は、「成功する為の簡単な習慣」の一つです。


「Just Do It.」は筆者である、秋元征紘氏が
”ナイキジャパン”の社長をしていたときに、実際に世界中で
使われたコンセプトです。

日本では分かりにくいので、説明を加えましょう。
と米国の社長に提案したところ、
「Just Do It.」は「Just Do It.」だ。(余計な事はするな。)
と帰って来たそうです。

「四の五の言わず、やってみろ。」といった日本語がありますが、
即ち、我々は古くから「魔法の呪文」の一つを良く知っている
ことになります。

四の五の言わず「行動」する。

これは、沢山の書籍に書かれた、成功のためのシンプルな習慣
ですが、私を含め、多くの方に取っても、最も難しい習慣の
一つに違い有りません。


本書では、筆者が実際に、ケンタッキー、ナイキジャパン、
LVMHグループなどの日本法人のトップを勤め、
その際に接した超一流の人(例えば上司にあたる、本国の社長)
を通して得られた知見を「一流の人達がやっている習慣」
としてまとめています。


しかし私にとって、本書が面白かったのは、上記の”魔法の呪文”
ではなく、例えば、ナイキがバスケットボールシューズ開発で
起業したアシックス(当時鬼塚紹介)の、米国代理店から創設
した話や、ルイ・ヴィトンに代表されるLVMHグループが
どういった運営をしているか。といったビジネス的な話でした。

いわゆる、ビジネス本(成功本)の多くは国内の
起業家、コンサルタント、ビジネスリーダーといった人が執筆
しているため、グローバル企業の内部の話など出てくることも
滅多に無いためだと思いますが、
本書を読んで予想外に良かった点です。


最後に印象に残った点は、

 ・毎日そこ(例えば仕事の最前線)に立ってみる。
 ・「日本一」ではなく、「世界一」を目指せ。

といった話でした。
特に世界を目指せ。と言った話は、
外資系企業の方の言葉なら、当たり前過ぎて、すうっと、
読み飛ばしてしまいそうな事ですが、本書を通して読むと、
何故か、一番心に残る部分でした。


本書に書かれた「簡単な習慣」の中には、コレと言って、
目新しい物は無かったようにも思いますが、
どうゆう訳か上手く説明出来ませんが、心に残る一冊であり、
これから就職する方など、読んでみて損は無い一冊だと感じました。
Amazonの書評でも良好なコメントが多いように思います。)