「GOYA展」は是非行ってみてくださいね。
(実は、昨年の話ですが、)
国立西洋美術館で開催されている、
「GOYA展」に行ってきました。
今週末でおしまい。ということで、
まだ行っていない方もいるかと思い、簡単にご紹介します。
さて、GOYA(この先は、”ゴヤ”とカタカナ表記します)と
言いますと、男性的にはこちらの絵となりますが、
※いつものように、絵はがきでご紹介します。
もちろんこの絵はありません。(残念)
ゴヤは、マハの絵の他にも、
「我が子を食らうサトゥルヌス」は印象深く、
教科書や辞書の挿絵で、一度見ると忘れられません。
マハか、我が子を食らう・・か、どっちを先に見たのか
覚えていませんが、いずれにせよ思ったのは、
同じ人が書いた絵なのか!
という事でした。
さていつものように、展覧会で印象深かった絵を、
絵はがき(笑)でご紹介します。
「日傘」というタイトルで1777年の作品です。
比較的初期の作風と思います。
明るい色調の作品です。
興味を持ったのは、人物は細かく、右奥の背景は適当な
感じで描かれており、
写真撮影でいうところの、ボケを効かせた表現となっています。
当時はレンズのボケといった知識は無かったでしょうから、
この描き方は、ちょっと感心しました。
「赤い礼服の国王カルロス4世」1789年の作品です。
後にゴヤは宮廷画家となり、スペインの絵描きの頂点と
なります。
その緻密な筆致は、先ほどの「日傘」とはまた違った印象です。
この絵はがきの、国王の赤い洋服の美しさは格別で、
いくつかの肖像画が展示されていましたが、
この絵を絵はがき購入しました。
※展示会の解説では、ボベリャーノスの肖像が最高と
あったように思いました。
確かにそうかも、とは感じました。
「猫の喧嘩」1786−87年の作品です。
ゴヤ展には、たまたま遊びに来ていた両親と一緒に
行ったのですが、何故か母がこの絵を知っていました。
絵とか文化的なものと無縁な人ですから、驚きました。
「着衣のマハ」1797−1800年頃 ※詳細は不明とのこと
マハというのは、”おしゃれな若い女性”位の意味で
特定の誰かではないということを、展覧会に行くまで
知りませんでした。
ゴヤの2つのマハを巡っては、様々な歴史があるようです。
はっきり言って、この絵を1枚みるだけで、
展覧会に行く価値があったと思いました。
何年も前から知識と知っていた”絵”、その実物を
見たという感動がありました。
そして、いざ本物をみてしまうと、
写真からはなにも伝わって来ないようにも思います。
絵の大きさ、絵の具の持つ光沢、
どうやって表現したらよいのでしょうか。
ざっと書いてみましたが、素晴らしい絵画の中に、
スペイン独立戦争を描いた、スケッチなどが多く陳列されていて、
こちらは、心が痛みました。
興味はあるけど、まだ行っていない。
という方は是非足を運んでみてください。
これを書きながら、
私も、もう一度行ってみようかな。・・と思ってしまいました。