青木仁志著「一生折れない自信の作り方」を読みました。

自信がある

この言葉は、一つ間違うと、「自信過剰」
となってしまうことから、
(スポーツ選手のインタビュー等はともかく、)
あまり積極的に用いないように思います。
特に、歳を取るとその傾向は増していくような
気もします。

日本は、譲り合いの国ですから、
自信をみなぎらせている人は、人とぶつかりますし、
いざこざが起きないまでも、
他人に嫌な印象を与えてしまうこともあります。

しかし、最近至る所で、

自信を持ちましょう。というような論調が目に付きます。

自信のなさが、遠慮を生み、行動力を奪う。
その先には、成功はない。
そんな具合です。


バブルがはじけてから、日本という国が、
長くて暗いトンネルに入り込んだことがひとつの原因
かもしれません。

そもそも、景気以前の話として、
人間は万能の生き物ではなく、
あちらができても、こちらはできません。

世の中の、順風満帆な人に比べて、
自分のなんというできの悪さ。
この心配毎の積み重ねの多さ。

常に不安が頭をよぎります。


そんなときに、一生折れない自身の作り方。
という本は読みたくなります。


自信過剰とは言われたくないけれど、
自信が無ければ、行動が出来ません。

対人関係に関わるのであればなおさらで、
仕事によっては致命傷となりますし、友達も出来ません。


著者である青木仁志氏は、
17歳で高校を中退し、溶接工から社会人をはじめて、
現在は、自ら作った「頂点への道」講座をのべ23万人を超える
受講者に教えています。

本書は、自信の作り方というよりも、どちらかというと、
成功法則を示したものと私は感じました。

・小さな成功を積み上げる
・誰でも出来ることを誰よりもがんばる
・感謝する
・イメージは後天的に作られる
・出来ることにフォーカスする
・心が疲れたら体を動かす

・・と、読んでみれば他の成功法則本と、似たような内容です。

人生に、成功の「ウルトラC」は無いとか、
成功を常にイメージして声に出してみる。など、何かの本を
パクったかのように類似していますが、
私は著者の青木氏が、心底感じたことを書き記した物だと
思いました。

文体は比較的平易で読みやすく、
世の中の成功法則を知りたい方は、この本一冊で十分と思います。

ただ、ちょっとあっさりした印象で、心に残らない感もあり
その点は残念だったと思います。





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