「DOMANI・明日展」に行ってきました。(その2)

昨日に引き続き、「DOMANI・明日展」をご紹介します。

この展示会は、なんとタダ(無料)で見ることができます。

こんな素晴らし絵がタダでみれるとは、
やっぱりこの国は良い国だと思います。

(そして、電車で簡単に見に行ける所に住んでいることにも、
感謝しなければならないと思いました。)

さて、タダということもあり、
通常買わない出品一覧の冊子を買ってきましたので、
ここから少しご紹介します。


昨日もご紹介した、塩谷亮さんの絵ですが、
超を付けたいくらいの写実絵画です。

特に凄いのは、写真にもある、洋服のような人工物で、
写真以上の質感を感じました。

素人が見ても半端無いレベルの絵です。


元田久治さんの作品です。

未来の廃墟化した羽田空港を描いている絵です。
東京駅など他にも沢山の廃墟化した建物や橋などの絵が
あります。
私もどこかで見たことのある絵なので、結構有名な方と
思います。

この絵を紹介したのは、廃墟といいつつ、
人間が滅亡とか、居なくなった後の世界ではなく、
絵の中に、しっかりと、飛行機を飛ばしているあたりが、
面白かったからです。


最後は、津田睦美さんの写真です。
最初にご紹介したおばあさん(ニナさん)の絵はがきです。

一見すると普通のポートレートやスナップ
写真です。これも芸術?と思いました。

解説を読むと、ニナさんは日系二世(つまり日本人)なのです。

えっ、と一瞬言葉を失います。

撮影場所は、天国に一番近い島(森村桂氏)でも有名な
ニューカレドニアです。
戦争をしていた時代、ここにも日本人が沢山住んでいたそうで、
写真に写っている人々は、その子孫の日系人です。

大概いい顔をした良い写真なのですが、
その背景には、敗戦を経た、沢山の悲しい出来事が刻まれています。

ニナさんもその一人ですが、六十数年ぶりに日本人がやってきた
ということで、写真家である津田さんを快く迎えてくれたそうです。

ニューカレドニアに住む日系人のドキュメンタリー写真は、
多くを物語っており、たいへん心をうたれました。


「DOMANI・明日展」は、2月12日までですので、
是非足を運んでみては如何でしょうか。?

参考URL
未来を担う美術家たち 文化庁芸術家在外研修の成果|DOMANI・明日展


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