「しあわせのパン」を見てきました。

私の人生の中で、最も好き度合いが”長い”人は、
間違い無く、原田知世さんであります。

最近はコーヒー(ブレンディ)のCM位しか
お見かけすることもなく、何をしているのか、
気になったりもします。

思えば、私が中学生の時です。
彼女が時をかけていたのは。(笑)
(ちなみにこの映画のパンフレットは、今でも私の宝物です。)

デビューはその前年の、
テレビ版の「セーラー服と機関銃」と思います。

当時の深夜ラジオから、から流れる原田さん
(私的には、知世ちゃんですが)の歌を聞いたりした
のですが、死ぬほど下手くそだった記憶があります。(爆) 
あの頃は、アイドルは歌が下手でも許される時代でした。


そんな原田さんは、今年デビュー30周年なのだそうです。
つまり、
原田さんがデビュー30周年ということは、
私が原田さん好きになってから、
最低でも29年以上経っているわけです。

人生の長い時間を表すときに、
”四半世紀”とか言ったりしますが、
25年を余裕で超えているあたりに、
歳を取る恐ろしさを感じます。


前置きはさておき、
そんな原田さんの映画ですから、
私としては、絶対に見ないわけにはいきません。

大泉さんには大変申し訳ないのですが、
大泉さんと誰か別の女優さんと演じる映画だったら、
「しあわせのパン」を見たかどうか、自信がありません。

大泉さんと原田さんのカップルは、
年齢の数字で見ると、結構な年の差婚となると思いますが、
映画で見る限りあまり違和感は感じませんでした。

大泉さんがステキに年をとっているせいもありますが、
私としては、やっぱり、原田さんがお若い。
・・と言いたい。(笑)


映画は、大泉さんと原田さん演じる夫妻が経営する、
パン屋さん(というか喫茶店?)兼ペンションに訪れる
3組のカップルの物語をオムニバスでつないでいる物です。
カップルと行っても、必ずしも恋人どうしではありません。

そのため、原田さんが目当ての私的には、
登場時間が少なく、ちょっと残念な印象もありました。

(とはいえ、
雪の上で、横になる原田さんのアップのシーン等は、
ファン的には最高のサービスシーンでした。笑
往年の知世ちゃんの美貌を感じました。満足です。)


ストーリー的には、最初はちょっとダメかな。
と思ったのですが、だんだんと心にしみてくる話が続き、
最後には、近席の方がすすり泣くようなハートフルな話でした。

ちょっと落ち込んだお客さん達が、
大泉さんの作るパンや、原田さんの作るコーヒーや料理を食べて
元気になっていく。というもので、冬にぴったりな、心温まるお話です。
※ちなみに、某コーヒーとは特に関係なさそうです・・。


映画を見て思ったのは、絵(美)的センスがとても良いことです。
最初の、オープニングクレジットから感じましたし、
舞台となる、パン屋さんや、原田さん初め、みなさんの着ている
洋服など、カントリーではありますが、田舎っぽかったり、
雑になっておらず、感じが良くて、清涼な印象を持ちました。


本作でもっとも印象に残った俳優さんは、”あがた森魚”さんです。
アコーディオン奏者の役ですが、洋服の着こなしや、食事のシーンが
とても個性的でした。
脇役ですが、この作品にとても良い重みを増していると思いました。

また、渡辺美佐子さんと中村嘉葎雄さんの演技は、他の役者さんの
何段階か上のレベルを行っていると思いました。


・・・このように、上質で感じの良い映画ですので、
この冬に心温まりたい方は是非ご覧頂きたいと思います。
(もちろん、原田さんファン以外の方でも、全く問題有りません。)


しあわせのパン | アスミック・エース



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