「テッド」は下ネタと笑いだけでなく、うるっと涙も誘うような、実によい良い映画です。

映画の前に流れる予告編を見ながら、

今度はどの映画を見ようかと、
面白そうな映画を予想します。

昨年後半に見た”予告編”では、
レ・ミゼラブル」が圧倒的に期待度No.1でしたが、
「テッド」も案外面白いのではないかと感じました。

しかし、B級映画の臭いがプンプンするので、
きっとさほど人気も出ない穴場映画に違いない。

・・などと勝手に予想していたのですが、

ところがです、
上映と同時に堂々第1位に躍り出ております。
いったい誰が宣伝をしたのでしょう。??


という訳で、
先ほど、映画「テッド」を見てきたので
簡単にご紹介します。

私が見たのは、
近所のTOHOシネマの(コレも予想に反して)
一番大きなスクリーンでしたが、

そうはいっても日曜のレイトショーです。
いつもは、人気映画でもお客さんはまばらです。

それが、今日に限っては、
映画が終わって周りを見回して、

「えっ」

っと云う位の大入りでした。


ストーリーは、
ほぼ予告編どおりの印象です。

友達の居ない主人公は、
8歳の年のクリスマスプレゼントで、
両親からクマのぬいぐるみをもらいます。

ぬいぐるみに「テッド」という名前をつけ、
ぬいぐるみと友達になりたい。

・・そんなことを願いながら、
一緒にクリスマスの晩をベッドで過ごします。

そして迎えた朝、
少年の願いはかない、

クマのぬいぐるみは、
言葉をしゃべる生きたクマになるのです。

(個人的には、
8歳の男の子にして、クマのぬいぐるみは、
ちょっと違和感がありました。

ちなみに私の子供の頃は、
超合金とか、ちょっと大きな
ロボット系アニメの人形でしたよ。)


ところで、
映画「テッド」の設定の面白いところは、

この生きたぬいぐるみは、
少年や家族だけの秘密ではなく、

TV番組に出て有名となり、

たまに公園などに散歩に出ると、
一緒に写真を取ったりするのですが、

地域に溶け込み、
普通に生活しているところです。

そして、
主人公(もクマのぬいぐるみ)「テッド」も、
大人になると、

オタクっぽい、ダメな生活を送っています。

それでも、
主人公はクラブ(というかディスコに見えた)で
広告代理店につとめる、キャリア志向の彼女がいます。

付き合って今年で4年になり
お互い良い年なので、
そろそろ結婚を考えるのですが、

いかんせん、
主人公もテッドもダメな大人なのです。


そこが、まっとうな彼女の気に障り、
主人公を悪い道に誘うテッドと別れるように迫ります。

そして、
ここから本当のストーリーが始まるのです。


映画を見ながら思うのは、
ぬいぐるみでの「テッド」のなんとも、
いえない表情の豊かさです。

映画の途中で「テッド」は、
命を失い、物としてのぬいぐるみに成る
シーンがあるのですが、

その時は「テッド」ではなく、
本当に人形としてのぬいぐるみにしか見えません。

心理学など、
人間の表情の動きを研究して、
CGで作り込んでいるわけですが、

この精巧さ、技術の向上が、
映画「テッド」を実現しているのだと感じます。
実写では無理作れないと思います。

このクマのぬいぐるみの精巧さが、
映画を見ながら感情移入を誘い、

悲しいシーンでは泣けてきます。


映画「テッド」のもうひとつの特徴は、
パロティー満載というところです。

有名映画のネタが多数出てきますし、
アメリカ映画やテレビに詳しい人が見れば、
もっと楽しめると思います。

私は多くは気付きませんでしたが、
アメリカの40歳位の人が見れば、
かなりのネタが仕込まれていることに気付くと思います。

例えば、悪人のおじさんが見ていた、
洋楽のプロモーションビデオが
確か「ティファニー」だったように思うのですが、
私も好きだったので、本当に懐かしい感じです。
DVDがあれば、私も見てみたいです。

音楽と言えば、ノラ・ジョーンズさんも出演しております。
「テッド」にたいして、おち●ちんが無いとか、
下ネタトークをしていました。

美人なのに、凄いと思います。

工場に文句をいってやった。

と「テッド」は切り返していましたが、
こういった機転の聞いたトーク感は、
邦画ではなかなか出せませんね。

私が見たのは字幕版ですが、
下ネタの変換後の日本語(熊ん子 ?)や
「くまもん」といった今時の単語も使っていて、
日本語化への苦労が感じられます。

このように下ネタ満載で、
大麻マリファナ?)を吸うような悪いシーンがあったり、
ケンカのシーンはやり過ぎ感たっぷりです。

そういったこともあり、R指定なのですが、

逆にR指定の映画なので、
およそ泣いてしまう事は想定は無かったのですが、
涙がじーんと出てしまうシーンもありました。

涙腺の弱い方は、ハンカチ必須です。


映画館は、
カップルの方が多かったのですが、
最後に「テッド」が主人公に、

「大切な彼女を離しては行けない」

・・と復縁を取りもちます。

私も大切な人は簡単に手放してはいけないと思います。
カップル連れの人が羨ましい・・。)


そんな訳で、個人的には、
大作「レ・ミゼラブル」よりも、
こちらをお勧めしたい気もする今日の映画でした。


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