「東京家族」は、まるで映画を見る私や私たちの家族がスクリーンに描写されているように思えました。

今年は年明け早々、
見たい映画が次々と公開されますので、
ちょっとタイミングを逃すと、

 しまった見逃した!(残念)

・・ってな事になりそうです。

そんな訳で今晩も映画を見てきました。


重量級の洋画が連続しましたので、
今日は軽めの邦画が見たい気分でした。

邦画の中で候補に上がったのは、
ストロベリーナイト」や「つやのよる」
でしたが、どちらもR指定と云うことで、
次回ということになりました。


・・という訳で、本日は山田洋次監督の

東京家族

をご紹介します。


映画「東京家族」は、
1953年に公開された小津安二郎監督の
東京物語」のリメイク版ともいえる作品で、
制作が進んでいた途中で東日本大震災があり、
震災の影響でいったん製作が中断されました。

その後で、
震災のエピソードを盛り込んだシナリオや、
主演が菅原文太さんと市原悦子さんから、
橋爪功さんと吉行和子さんに変わり、
制作再開となったいきさつがあるそうです。


オリジナルの「東京家族」はテレビで
あるシーンだけを見たに過ぎず、
十分なコメントが出来ないのですが、

 妙なもんじゃ。
 自分が育てた子供より、
 いわば他人のあんたのほうが、
 よっぽどわしらのよぉ〜してくれた。
 いやありがと。

というシーンが妙に心に残る映画です。


Youtubeに予告編があります。


映画「東京家族」のストーリは、

地方の島から、
橋爪功さんと吉行和子さん演じる
年夫婦が東京で暮らす子供を訪ね、
数日間の旅行の様子を描いた作品です。

3人の子供がおり、
子供達の家に居候しながら、
数日を過ごすのですが、途中で吉行和子さん
演じるお母さんが倒れ亡くなってしまいます。

このお母さんが亡くなるシーンまでは、
今日は穏やかな(軽めの)映画を見よう。
と思ってこの映画を見た物の、

(いかんせん前回見た映画が、
「テッド」だったためか、)

あまりにも穏やかすぎて、

予想通りとはいえ、
なんて暇な映画なんだろう。
と感じました。

しかし「東京家族」と云う映画は、
ここまでがオープニングで、
ここからが本編のようです。


私の両親など、70歳を越えて
子供ら(私の兄弟)の家に遊びに来ます。

もちろん橋爪功さんや吉行和子さんとは
月とすっぽんですが、

嫁に行った妹の家(東京)に行くと
窮屈でならないそうで、
独身の私の汚い部屋(横浜)に来て
ノビノビしています。

つまり、
映画でみる老夫婦は、
橋爪功さんの老人の歩き方の演技や、
吉行和子さんの洋服が、
いかにも私の母親が着ていそうな雰囲気だったり、

・・そういった演出も含め、
私の両親と同じなのです。

そして、
今更ながら映画の予告編をみると、

 「これは、あなたの物語です」

・・とテロップが流れるのですが、
まったくその通りだと感じます。


映画と違うのは、
長男の私は医学博士でもなく、

強いて云えば、
好きなオンボロ車を大切に乗り回し、
何時まで経ってもフラフラしている
妻夫木聡さんが、私にもっとも近いのですが、

独身の私は妻夫木聡さんのようにカッコ良くなく、
蒼井優さんのような素敵な婚約者もおりません。(残念)

しかし、
妻夫木聡さんに説教をする、
橋爪功さんの表情は、
まるで私に説教をする父親の表情に見え、

彼女が出来たと云って喜ぶ、
吉行和子さんの表情は、
私の母親の表情と全く同じです。


なんだこの暇な映画は。
と思いながら前半をみていたのですが、
後半は、

 これは、わたしの物語です。

とい云う位、
恐ろしく良く出来た映画だと感じます。

つまり、この映画には、
映画を見る誰か(私や貴方)とそっくりな人が
登場しているのです。


一つ疑問なのは、
お母さんが亡くなる年齢の設定が、
68歳ということで日本人の平均年齢からすると
10歳位若いわけですが、
この設定はどのようなものかはちょっと
分かりません。

ただ、自分の親が死ぬのはイヤだなぁ〜。
と思いながら、

親の歳をひしひしと感じながら、
この映画を見ました。


家族を題材にした作品を考察


追伸)
どこかに蒼井優ちゃんのような人が居ないかなぁ〜。
映画のセリフではないですが、
感じ良かったですね。


 
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