鮒谷周史著「変われる人 8000人のキーパーソンと会食してわかったこと」を読みました。

4〜5年前のことでしょうか。
高野 登氏(元リッツカールトン日本支社長として有名)の
講演を聞く機会がありました。
リッツカールトンホテルの”クレド”制度に関する内容でした。

※”クレド”に関してはこちらの本が有名です。ちょっと感動します。

その際に高野氏から、凄い人として名前が出てきたのが、
本日ご紹介する、著者の鮒谷周史氏でした。

私は鮒脩氏には、お会いしたことはありませんが、
当時(今も)鮒谷氏が執筆するあの有名なメルマガ
(平成進化論)を読んでおりました。

確かそのメルマガ中でも、
鮒谷氏が高野氏にお会いした事などが記載されていた
ように思います。


鮒谷氏に関しては、ご存じの方も多いと思いますので、
内容は省きますが、2001年に粉飾決済で破綻した、
エンロンの元社員でもあります。

メルマガで度々書かれているのですが、
彼は会社の倒産を、街の新聞で知ったそうです。

その衝撃はどんなものなのか、
毎日を凡と過ごしている人(私)には、分かりません。

そこから単身上京し、行動と工夫を重ね、
現在の鮒谷氏につながります。

その様子は、前作「仕事はかけ算」

でも読むことが出来ます。
(鮒谷氏の現在の成功につながる基本的な考え方が
書かれていたと記憶しています。)

そして前作から数年を経た本書では、
何が書かれているのか興味を持ちまして、
出版されてすぐに買って読んでみた次第です。

そして読んでみた率直な感想は、

少し読みにくい。(汗)

でした。
特に私の場合、じっくり読ませて頂いたこともあり、
結構時間を要しました。


何故そういった印象を受けるかというと、
ビジネス本の多くは、
執筆専門(つまり作家)が書くわけではないため、
筆力が弱く(つまり中身も薄く)効能としてさっと読める訳です。

鮒谷氏は決してプロの作家では無いと思いますが、
毎日の修練のたまものというのでしょうか?
他のビジネス本の著者とは、筆力のレベルが
ちょっと違うように感じます。


内容に関しては、
メルマガ「平成進化論」の超要約版※といった印象は否めません。

私のように、「平成進化論」を読むことが日課になっている
人にしてみれば、物足りないかもしれません。

※要約版と書きましたが、凝縮版といったほうが正しいと思います。
内容がかなり詰まっている一冊と思って頂ければ間違い有りません。


沢山話題は詰まっているのですが、
本に関するネタを少し紹介させて頂きますと、

・(感銘する)本を読んだら、実際に著者にあってみたほうが、
 効果が高まる話。

・ある著者の本を全部手に入れて、時系列で読み進めることで、
 著者の思考をたどる話。

これらは、私も実践していますが、効果的だと思います。

特に、有名な著者の話などをセミナーで聞いたりすると、
本を読んだ際に著者の声が聞こえてくるようになります。

文字としての本とは全く別のメディアになりますので、
本を読むということの次元が変わり、お勧めです。


本書は、
普段「平成進化論」を読んでいる方も、読んでいない方にも、
これからの人生を変えたい。と思っている方にお勧めの一冊です。


追伸)
私もいつか鮒谷氏にあって、お話を聞いてみたい物だと思います。
その際はよろしくお願いします。>鮒谷さん



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