「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」を見ました。

平日のレイトショーは、
貸し切りのように空いていることが多いのですが、
今日は少し混んでいました。

木曜日ともなると、
人も出てくるのか。と思いつつ、
チケットを買うと、お代は千円というのです。

あれ?これは何かの日に違いない。
・・と、帰宅後ネットで調べてみたところ、
なんと!毎月1日は映画の日らしく、
千円で映画を見ることができるらしいのです。

知りませんでした。(汗)


さて、
本日ご紹介する映画
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」ですが、
この手の、なんともややこしいタイトルは、
とても気になります。(というか、大好きです。)

しかも、「トムハンクス」と「サンドラブロック」の名前が
パンフレットに並べば、これは絶対面白い映画に違いない。
と思います。
(こういった様子を、刷り込みというのでしょうか?)


このような感じで、
ハリウッド映画を見るときには、
ある程度の娯楽性を求めてしまう訳ですが、
ましてや「トムハンクス」や「サンドラブロック」位になると
洋画にあまり詳しくない私でも、
「めぐりあえたら」、「アポロ13」、「you get a mail」
「スピード」、「ターミナル」

・・・と沢山の、面白かった映画のタイトルが思い出されます。


しかし、
実際の主役は「トーマスホーン」という、
もの凄く演技が上手い少年でした。

「トムハンクス」と「サンドラブロック」の出番は少ないです。
(おい・おい、パンフレットのトムとサンドラは何処にいった?)

そして、その、もの凄く演技が上手い少年が、
若干心に問題がある少年の役を、メチャクチャ上手く演じています。


ストーリーは、911で大好きな父を突然失った少年が、
精神的にどん底に陥る中、
母親や祖父母、そしてニューヨークの人たちに支えながら、
父の残した「鍵」に象徴されるメッセージをたどっていくことで、
どうにか元気を取り戻していく。というものです。

私には上手い解説が付けれられないのですが、
他の方のブログを読むと、
少年は、ようやく911の傷から癒えつつある、
現代のアメリカの人たちの姿を投影している。
といった解説もありました。

911文学作品、ついに公開」といったセンテンスも見受けられた
ので、アメリカのある一面を映し出しているのだと思います。

911から10年を経てようやく、映画として受け入れられる位に
なったということなのでしょうか?


映画を見た感想は、一言で言うと「重い」というものでした。


日本映画なら、こういった「重さ」もあると思うのですが、
アメリカ映画で、こういった「重さ」は予想外です。


他に感じるのは、
アメリカという国は、人との繋がりやコミュニケーション、
初めて合う人達に優しい国なんだ。という事です。

主人公の登場するアパート(日本でいうとマンション)の
ロビーには、気さくな守衛さんのいるのですが、
こんなところに住んでみたい。・・と単純に思います。

この守衛さんをはじめとして、沢山の人が少年を
温かく見守っています。

特に周りの人が少年を思う気持ちは、
日本とかアメリカとかの国境を越え、共感を呼びます。
(見ていた人は女性の方が多かったのですが、周囲では
すすり泣く音が聞こえました。)


さて、問題のタイトルですが、
日本で公開する際に、映画配給会社が適当につけた名前かと
も勘ぐったのですが、それにしてはイマイチです。
英語のタイトルを見ると
「Extremely Loud and Incredibly Close」
とのことで、ほどんど直訳に近い同じ意味のようです。

劇中で登場する、「トムハンクス」パパが生前に作ったと思われる、
ノートのタイトルが、「Extremely Loud and Incredibly Close」
となっていたような気がしますが、(短くてよく確認できませんでした。)
そのノートを見ても正直意味はよく分からず、
分かるのは、父親が息子へ注ぐ愛情です。

結局何が Loudで何が Closeなのか正直分かりませんでしたが、
それでも良いと思いました。

少年を大切に思う家族とニューヨークの人達の物語は、
独身男(私)の心に染み入ってしまいました。

絵的にも画質的にもとても綺麗な映画でした。

独り身の人には、染みる映画ですので、カップルもしくは、
パートナーのいる方、家族愛に溢れている方にお勧めの映画です。


追伸)
「トムハンクス」「サンドラブロック」に過剰な期待を
してはいけません。お二人とも年を取りました・・と感じます。



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