「ヒューゴの不思議な発明」は是非3Dで見てください。

本日ご紹介する映画「ヒューゴの不思議な発明」ですが、
何故か「ヒューゴの不思議な”冒険”」というように、
”発明”と、”冒険”を間違えて覚えて見てしまいました。

そのため、映画を見ながら、
「どこが冒険なんだろう??」とずっと考えていました。(汗)


※ちなみに原作は「ユーゴの不思議な発明」というタイトルです。


映画の舞台は、フランスはパリの中心にあるリオン駅です。
なんでフランスなのに、みんな英語で話している
のだろう。とか、余計な事を思うのですが、

後で調べてみると、キャストの多くはイギリスの方でした。
Wikiで調べてみると、制作国はイギリス/アメリカとなって
います。(ちなみに配給はパラマウントです。)

おっと、これは些細な話でした。


主人公のヒューゴさん(少年)は、
父が事故で亡くなり、その後駅の時計の整備をしている
おじさんに引き取られました。
おじさんは、お酒好きのダメな人なのですが、
彼の代わり駅の中の時計の整備をしながら生活をしています。

ストーリーとしては、ヒューゴが何かを発明したわけではなく、
時計修理職人のお父さんが、仕事先の博物館でみつけた、
壊れた機械仕掛けの人形を修理した。
というお話でした。

不思議な機械人形の様子は、
日本の”からくり人形”を複雑にしたような雰囲気なのですが、
顔などは、日本人的かわいさは、全く感じず、見方によっては
かなり不気味です。

実際に映画中でも、主人公の体が機械人形になってしまうシーンが
あるのですが、絵的に怖く、子供の頃だったら夢に出てきそうです。


この機械人形を作った(これが発明?)のは、
若い頃マジシャンをしていた、ヒロインの育ての父親でした。
昔は、機械人形のような、変わった機械もマジックのひとつで
あった訳です。

そしてもうひとつ、話の中心となる”映画”も当時は”マジック”
だったのです。

途中から、映画が話の中心になるのですが、
見ながら、これは「ニュー・シネマパラダイス」の再来か?
と思いました。
(実際に映画のレビューではそういったものもありました。)


映画の印象は、出だしはかなり重めです。
はっきり言って途中まではつまらない感じさえあります。
私が、タイトルを間違って覚えていたからかもしれませんし、
数々の賞をとっている作品と言うことで、期待しすぎたのかも
しれません。


しかし、映像は良かったです。
時計台や駅の様子、主人公の住む部屋、パリの映像はどれも
素晴らしいです。
そういった最新の素晴らしい映像の中に、
映画草創期の映像が登場するのですが、2つの映像の対比によって、
ストーリ的な効果だけではなく、この映画に歴史という時間の厚みも
くわえているようでした。

さらに、少しだけ物知りになった気分になり知的好奇心もくすぐられます。


私は今のところ、映画は銀幕派なので、今回も2D(つまり平面)で
見たのですが、この映画は、3Dで見たほうが良いかと思いました。
3Dでみたら、かなり良いと思います。
(これから見る人は3Dを選んでくださいね。)


キャストは、主人公の少年とヒロインの少女のほか、
ヒロインの両親、駅の公安官と花屋の女性が主な登場人物です。

今回見て感じたのは、やたら女性が歳をとっているように
感じられたことです。
ヒロインの少女のほうが年上かと思いきや(身長も高いし)、
実年齢は同じでした。

一番驚いたのは、ヒロインの母が父と同じぐらいの歳かと
思ったのですが(つまりおばあちゃん)、実は私と同じぐらいの
歳でした。
日本人は外国人がみたら、実年齢よりも10歳は若く見えると
言いますが、これは本当だと思いました。

おっと、また些細な話でした。

この映画で一番良かったのは、一つの映画を見て、
思うこと・感じる事が沢山あった点です。

身寄りが無く、機械人形しか友達がいない少年の毎日は日々不安です。
まるで、一人、パソコンと向かい合う私のようです。

しかし、少年は偉いです。
「何のために生きているのかよく分からない。」
と言うヒロインに対して、
「時計は歯車が一つでもないと動かない。
パリの街もここ(時計台の上)からみると一つの機械のように
見える。無駄な物なんて何もないんだ。」
と言います。

大人でも、なかなか言えるセリフではありません。

夢を失ってひっそり暮らす、ヒロインの両親の様子は、
一定の歳を取れば誰でも思うところがあるでしょうし、

花やの女性に声がかけられない、公安官の男性もまた
多くの男のことです。
ちなみに、公安官は結局、花屋の女性と親しくなる
訳ですが、これもまた多くの独身男性の夢です。


ブログを書くに当たって、予告編を見直したのですが、
予告編では、“ヒューゴの冒険が始まる。”というセリフがありました。
これで間違って覚えてしまったのかもしれません。

また、主人公の少年は、映画を見てはいけないと言われている
ヒロインに、「冒険してみる?」と言い誘います。

”発明”という単語は、当時出来たばっかりの映画の事
かもしれず、映画を見ることはひとつの冒険でもあった訳です。

男にとって大切なのは、女性を冒険に誘うことかもしれない。
ブログを書きながら、そんな事も思います。
冒険は、「インディージョーンズ」ではなく、身近にあるもの
なのです。

そういった沢山の事を思いながら映画をみました。


出足つまらない。と書きましたが、最後まで見てみると、
賞を沢山取っているのは、伊達ではなく、大変良く出来た映画でした。
お子様と一緒にご覧に成ってもよいですし、カップルで行っても、
一人で行っても楽しむことができると思いました。

もちろん映画好きな人なら、この映画は絶対外せません。


追伸)
映画の中で、リヨン駅から汽車が飛び出て落ちるシーンが
有るのですが、調べてみたらセーヌ川の氾濫で被害が出ないように
盛り土の上に駅のホームが作られているそうです。
なるほど勉強になりました。。


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