アダム徳永(著)「男の教科書」はビジネス書のようでした。

生き物が形作られる、
ある段階までは、全てメスであります。

つまり人間の場合、
母体の中で、卵子精子が受精し細胞分裂が始まり、
だんだんと人の形の生き物に変化していくわけですが、
ある段階までは、貴方も私も、男子全員メスだった
というのです。


この話に関連して、ある人が、

男は、”何か”をしなければ男になれない。

・・と言っていたのを思い出します。


”何か”とは、もちろん何かしらの行動や努力のことですが、
つまり、男は何もしないで、ダラダラしていると、
男になれないのです。


昨今、草食系男子という言葉もありますが、
彼らは、男になる努力を怠ってしまったのか、
そんな努力が必要であることを知らないのか。

・・そんな気がして成りません。


といいながら、
私も40歳をだいぶ過ぎて独身な訳で、
偉そうなことも言えないのですが、

それでも、男になることを捨てたわけでは無いので、
本書(のような)本を読んで勉強する訳です。(汗)


さて、
アダム徳永さんといえば、
「スローセックス」
で有名です。
しかし本書はHow to Sex系の内容ではありません。

本書の黒を基調とした装丁からも真面目そうですが、
中を見ると、文字がびっしり詰まっています。

緩い本かと思って読むと、
意外なほど、著者であるアダム氏が、
真剣に男について語っています。


内容は、
「男は何故おっぱいが好きなのか?」など下世話なテーマから
「男とはなにか」、「成功する男とは」、「大人の男の気配り」、
など幅広いタイトルが並んでいます。

前者はタイトルだけ見ると、
イヤらしい週刊誌ネタのようでありますが、
それでも内容は実に真面目ですし、

後者の話は、まるでビジネス本のようです。


例えば、
女性にモテたいと言いつつ、服装に無頓着な男がいる。

確かに服装は自由なのだが、
しかし服装は、相手への気配りのためにするもの。
これが分かっていない。
そんな相手を思いやれない男に限って、
女は見る目が無い。と言う。

こんな、耳の痛い話が多々並んでいます。


全編を通して伝わってくるのは、
男性も、女性もそれぞれの特性の応じた役割や気質があり、
両者の特性を上手く生かして、生きていくことが大切。
ということです。

若干、男女差別的な印象も持つのですが、いずれにせよ、
男は女性について勉強し、気配りを続ける努力を
しなければならない。ということなのです。


本書は、

 「男になろう!」

・・と真面目に努力する男性向けの書籍です。

繰り返しになりますが、
H系のへんな下心を期待して、
読み進めることは難しいと思います。

独身者も既婚者も、老いも若きも、
男になりたい、全ての男子が読むべき一冊です。



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