沢尻エリカ主演「へルタースケルター」はエリカ様の映画でも男子禁制かも知れませんね。

#今日は少し気合いが入っています。
#長文ですので、ご注意を!!

本日ご紹介する映画「へルタースケルター」は
皆様ご存じ、エリカさまこと、沢尻エリカさん
(以下 エリカさま)の主演映画です。

監督を努めるのは、写真家として、
また映画「さくらん」監督として有名な、
蜷川実花さんです。

お騒がせ女優「エリカさま」と、
極彩色の写真家「蜷川監督」がコンビを組んだら、
どんな、個性的な作品が出来ることか、、
凄いだろうなぁ〜と、想像するのは容易です。

更に一方で、
エリカさまのセミヌードが拝めるらしい。

という独身オヤジの下心をくすぐる情報もあり、
そちらが気になって仕方ないのですが、
つまらぬ下世話な娯楽映画かもしれない。

など考えて、

いつ見ようか、止めようか?

・・とウジウジしていました。


そんな中、某女性経済業論家の方が、
(今日はあえて名前を伏せておきますが、、)
Twitterやブログにて、
「へルタースケルター」を見て面白かった。
と盛り上がっているのを目にしました。

こんな知的な女性も楽しめるのなら、
(下心は抜きに)面白いに違いない。
と考えて映画館に足を運んだ次第です。


お楽しみのシーンは、
映画の冒頭にあることも事前情報として、
自然に耳に入ってきたのですが
(それも不思議な話です。汗)

エリカさまの、その胸のかたち、
つまり”おっぱい”はとても美しく、感動しました。

そして、胸だけではなく、スタイルの良さ、
頭の小ささ・・素晴らしいプロポーション
全身美を感じました。
(なおエリカさまはフランスと日本のハーフです。)


映画を見た印象として、ある種の日本映画のもつ、
独特の重苦しさ、痛さといったものは感じました。

今回と似たような下心で見に行った「恋の罪」は、
このブログで”エログロ”と表現しましたが、
今回は女性監督のためか、エロさ、グロさは
適度に押さえられており「恋の罪」に比べると、
比較的見やすい感じはしました。


原作の「へルタースケルター」は1990年代漫画の
漫画ということで、30代から40代前半の
女性が若かりし頃、読んだという人も多いようです。

蜷川監督も今年39歳とこの漫画世代ですが、
映画の公式ホームページでも、
「初めて読んだときは、
読書後感の重さと、リアリティーに衝撃をうけた。」
とコメントしています。

やはり40代前半の某女性経済評論家の方も、
「原作を知っている私でも、2時間丸々、
まったく飽きずに見続けた」
とブログでコメントしています。


映画「へルタースケルター」は、
芸能人を主役にしていることもありますが、
監督が写真家ということもあってか、
コマーシャル写真撮影のシーンが多用されます。

写真撮影シーンでのエリカさまのお顔は、
たいへんメイク栄えのするもので、
本当にお綺麗です。凄いと思いました。
(しいて云えば、少しお肌の具合が少々・・)


また、エリカさまの部屋のセットは、
絵的センス抜群と感じました。


そして象徴的なカットに、写真的な手法というか
絵作りが多様されているように感じました。

写真家でもある蜷川監督と知りながら映画をみたので、
そのように感じる面はあると思いますが、
カメラを回して動画を撮影すると云うより、
カメラを回して静止画を撮影するという感じです。

(なお、女性カメラマンが撮影するカットが
入りますが、蜷川監督ではなかったでしょうか?)


今回の映画で凄いと思うのは、
主人公の付き人を演じる、寺島しのぶさん
主人公の所属会社社長を演じる、桃井かおりさん
そのほか、大森南朋さん、窪塚洋介さん、哀川翔さん
などの助演陣です。

桃井かおりさんは何時もの演技具合で
安心してみていられましたが、
特に寺島しのぶさんは、あの演技。そこまでするか。
といった役所に驚きました。
ついこの間、福山雅治龍馬の姉(乙女ねえさん)役
をやっていた人とは思えません。凄いです。

どの役者さんも、よくこんな”色つき”の映画に出演したと
思いました。素晴らしいと思います。


他にも、ヤフーやマック、渋谷駅前の様子、
八景島シーパラダイスなど、実在の起業や場所が
そのまま多用されており、
映画のリアル感を作る様子に関心しました。


役所と云えば、やはりエリカさまの話を
書かないわけにはいきません。

映画公開の舞台挨拶で体調不良で欠席したり、
へんな薬の疑惑が上がったりして、
一般人の得られる情報で考えると、
今時の週刊誌ネタ女優さんぐらいにしか思えず、

そんな人の映画を見るのもばかげている。
と感じられるかもしれません。

私も映画を見るまでは、
つまらない映画ではないか?という疑いの気持ちと、
おっぱいがみたい。との間で揺れ動いていたわけですが、
映画をみて考えが変わりました。

本作に対し、沢尻えりかさんは、
全力で作品製作に取り組んだ。と感じます。

”おっぱい”のシーンや下品なセリフをいうシーン。
弱って泣き叫ぶシーン。
沢山の印象的なシーンがあります。

「へルタースケルター」は映画全編を通じて、
緩い映像、気の抜けるシーンが本当に少ないように
感じられ、そして殆どのシーンで、えりかさまが
登場します。

美人が少し頑張れば、評価も甘くなることは
避けられないのですが、それを差し引いても、
彼女が全身で体当たりをして演技をした感が
伝わって来ます。

この映画をみると、事前の変な薬の噂話すら、
映画の宣伝に思えます。
個人的に、沢尻エリカさんのポイントが、
かなりUPしました。


「へルタースケルター」は映画を見るまでは、
美容整形の表裏を問うような映画かと
思っていました。

お姉さんは、強いから美しくなれる(妹)
そうじゃない。美しいから強くなれる(エリカさま)

のセリフも、事前情報で得ていました。
そのときは、エリカさまらしいセリフと思いました。


しかし、映画をみて感じたのは、
エリカさまと絡めた”強い”、”美しい”がテーマではなく、

女性の美を失うこと、老いに対する恐怖心を
(ストーリー上の)非合法な美容整形の
エリカさまの後遺症として表現している点です。

さらに同じ芸能事務所内でも次々と新しい、
若いスターが背後から迫ってきます。

この様子は、学校や企業などの組織で、
女性が若い頃はちやほやされるが、
すぐに相手にされなくなる
構図とも重なって見えます。

つまり、映画「へルタースケルター」は、

女性の加齢への美容面と、
歳を取ると誰からも相手にされなくなる。

という二つの恐怖と哀しさを表現した
映画となっているのです。

映画の最後の方で、
鈴木杏さんが)
「どうして神様は私たちに、まず若さと美しさを与え、
そして、奪うんでしょう」
といい、
大森南朋さんが)
「若さはそんな単純なものではない・・」

と返します。

男性も老いは気になりますが、
女性のそれは、
男性の想像を遙かに超えた所にあるということが、
このシーンからも伺えます。

こうしたあたり「へルタースケルター」は
多くの女性の気持ちを表現し、
共感を得る映画ではないかと思いました。


なお、映画を終わって周りを見渡してみると、
周り数十人全員女性でした。
更に、割と若い人が多かったのですが、
気になって男性を探してみる物の、私一人だけでした。
(こんなことは初めてです。)

割と痛いシーン、出血シーンもあるので、
やはり女性向きの映画と思います。
エリカさまの”おっぱい”狙いの方は
後でDVDを借りて、最初のシーンだけみてください。


http://hs-movie.com/index.html


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