川北義則著「人生は全て「逆」を行け」を読みました。

日曜日の夜も更け、
曜日的には月曜日となりました。

今日は、いつもの掃除・洗濯に加え、
部屋のガラクタの整理をしていたのですが、
エアコンを付けていても、暑いのです。

一日中ダラダラと汗を流し、
冷たい物ばかり飲むのはどうかと思いつつ、
冷蔵庫のお茶と水を交互に飲んでいました。
(ま、ジュースでないだけましか。・・汗)

数時間後には、再び仕事がはじまるのですが、
今週(末)も何も出来なかったな。
何の進歩も無かったな。

気持ちが焦るだけで、夜が更けていきます。


そんな焦ってばかりの一日の終わりに、
今度は、100円位の安い缶チューハイ
ガブガブと飲みます。
(ま、数百円のお酒だし、ま、いいか。みたいな・・)

結局、今日は一日中飲んではばかりです。(汗)


さて、そんな本日ご紹介する本は、川北義則さんの
「人生は全て「逆」を行け」です。

全て「逆」の人生を歩む。
というと、どんな事を思い浮かべますか?

大学に行け。と言われたら、高校を出て働き、
高校に行け。と言われたら、中学を出て働き、
真面目に仕事をしろ。と言われたら、不真面目にする。

・・もちろん、そんな事は書かれていません。
本書で記されている逆の例は、

・おみくじを引いて大凶が出たら。
 →これ以上運が悪くなることはない、後は良くなるばかりだ。
  ツイている。と思え。

・世の中モチベーション(やる気)を上げて頑張ろうというが。
 →そんなアテにならないものに頼るな。
  何も考えずに、サッと始めろ。

・出世競争に遅れたというが。
 →この先定年が延び、活躍する年齢が上に上がる時代に、
  早く出世したからと云って、失敗などして左遷したら
  もっとつらい。
  来るべき時に備え、着実に力を付けろ。

・自分探しをしたいというが。
 →若いときに探しても、レベルが低すぎてガラクタしか
  探せない。
  お宝を探すには、確かな知識と経験が必要。
  自分探しは、一生かかってするものなのだ。
  

こんな具合です。

若い人向けの、オヤジの説教かとおもいきや、
仕事から、結婚や老後の準備まで、
幅広く川北さんの意見が述べられておりまして、
成功本(自己啓発本)というよりも、
エッセー的な内容です。

100人いたら、本来なら100通りの意見があるはず。

テレビで見たマイケル・サンデル教授の授業※を
引き合いに出し、仲の悪い人とも付き合おう。
といいます。

※これから正義の話をしよう。と思います。


100通りの意見があると頭では理解していても、
自分が一番正しく、相手が間違えている。
・・と、つい思ってしまうのが、
殆どの方の気持ち(心理)と思います。

会社などの組織において、
特に重大な局面で白黒をつけ、
それに従って組織を動かそうとするとき、
大いに白熱した議論になるかと思いきや、
案外、鶴の一声で決まってしまうことが、
現実には多いと思います。

そこには、役職が上の人達の、
失敗したくない。責任を取りたくない。
誰かにゆだねたい。

そんな気持ちがあるのです。

自分で物を考えない他力の気持ちが、
日本をダメにしているのかもしれない。
この本を読んで、そんな気持ちになりました。

仕事や個人の生活に触れた内容になっていますが、
一歩引いて、日本全体を思う気持ちもわいてくる
今日の一冊でした。


本書で述べられる、「逆」を行く。という発想は、
常識に捕らわれず、「逆」の方向からも物事を見て、
より正確に、よりポジティブになるように、
ひとつ深く、物事を考えて生きて行きなさい。
そんな教えです。

もう一段思考を深めることができれば、
それだけで、大きな進歩です。

一日中飲んで、そして寝てしまった貴方に
お勧めの一冊かもしれません。



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