高倉健主演映画「あなたへ」を見ました。ケンさん最高です。!!

本日ご紹介する「あなたへ」は、
高倉健さん※6年ぶりの主演映画です。
※以下ケンさんと略します。

6年間も映画を断っていた理由として、
自分(ケンさん)が映画に出ることによって、
誰かのチャンスを潰してしまうんじゃないか。
(若い人にチャンスを譲りたい。)
という話をインタビューで答えていました。

ケンさんが久々に主演した映画は、
御年なんと81歳で250本目の映画となるそうです。

私は、その極々一部を見聞きした程度に過ぎません。

映画を見た印象は、堅実な日本の映画であり、
想定通りの”高倉健主演映画”でした。

最近の面白い系の邦画とは、
180度方向性が違っています。
しかし、私はこれで良いと思います。


しいて難を言えば、回想シーンの際に、
無理して若作りの演出をしていないためか、
現代なの、過去なのか、分かり難い場面があります。

映画中にケンさんの年齢は出てこないのですが、
奥さん役の、田中裕子さんの設定年齢が出てきます。

 53歳で亡くなり、
 結婚してから16年、

とケンさんのセリフがありますので、

つまり、ケンさんと出逢ったときの、
田中裕子さんの設定年齢は、37歳です。
(↑田中さんも、ちょっと年齢不詳。汗)

ケンさんのほうは、嘱託の技術指導員
ということなので、定年退職後という設定ですが、
10歳若くても70歳ですから、15歳ぐらい若い、
年齢の設定かもしれません。


しかし、映画でのケンさんのお姿は、
およそ80歳には見えません。

確かに、ケンさんの手をよーく見ると、
シミが刻み込まれたお年寄りの手をしているのですが、
これは些細な話です。

もう一つ難点を加えると、
海に散骨した骨が、小石のような感じなのですが、
もうすこしリアリティーがあっても良いのでは
ないかと思いました。

演出のためにそうしたのだとは思いましたが。。
骨壺に手を入れるケンさんの動きも今ひとつ
リアリティーがありませんでした。

リアリティーが良いのか、
演技と分かりきった演出が良いのか、
この塩梅は難しいところだと感じます。


映画のストーリーは予告編にもあるとおり、
亡くなったケンさんの奥様(田中裕子さん)の遺骨を、
奥様の出身地の長崎の海に散骨に行くというものです。

途中でビートたけしさん始め、
様々な人達に出逢います。

最近なにかと話題の綾瀬はるかさんや、
大滝秀治さん(御年87歳)を見たときには驚き、
別の感動をしました。

そして、富山から長崎までの各地を巡る、
日本の風景に感動します。
特に雲海の中の竹田城跡はとても綺麗で、

そこで田中裕子さんが歌う、
宮沢賢治の歌も、とても心に染みます。


しかし映画はやはりケンさんの映画です。

80歳を過ぎても、
ケンさんはケンさんであって、
私たちが格好いいと信じる日本男子そのものです。

(スクリーンの上での偶像かもしれませんが、
それでも良いと思います。)

ケンさん演じる、倉島は、
田中裕子さん演じる洋子に出逢うまで、
ずっと独身でした。

同僚の長塚京三さんのセリフで、
「ずっと独身を通すのかと思っていました」
などと云われていましたが、
まさにケンさんのイメージ通りです。

私が普段紹介している、
自己啓発本/成功本に出てくる人物とは正反対の、
「不器用ですから」の人物像です。


映画の印象は、このような感じで、
私個人的な愛しの、
綾瀬はるかさんが登場しているにもかかわらず、
ケンさんしか見えません。

近所のおばさんは、
散骨シーンで泣いています。

私は全く涙が出なかったのですが、
特に年を重ね、夫婦のどちらかが先に亡くなるような
年齢に達した人にとっては、
大いに感じるところがある映画と思いました。

少し予想外のストーリー展開もあり、
事前の想像よりも、見所はある映画と感じました。


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