「最強のふたり」は、とても面白く完成度の高い映画と思います。これはお勧めです。!!

日頃の不摂生がたたり、
通風になってしまいました。汗)

先週の火曜日位から徐々に足が痛くなり、
木曜日には痛くて歩けない所か、
靴下もはけません。

今日はだいぶ痛みが引きましたが、
相変わらず、足は腫れたままです。

そんな痛い足を引きずりながら、
普段の倍位の時間をかけて通勤しています。

ヨタヨタあるきながら、
横断歩道や踏切を渡る訳ですが、

車や電車が来ないものか、
ドキドキで、
お年寄りや体の不自由な人の気持ちが
良くわかりました。

病気の効能ってやつです。

他にも、通風になってみて、
良かったことがありまして、

ひとつは、
通風もネタにしようと思うぐらい
人間図太くなったことです。

若い頃だったら、
メチャクチャ凹んでいたと思います。
これには、我ながら関心しました。

そしてもうひとつは、
どうにか日曜日に映画館に行きまして、

本日ご紹介する映画、

最強のふたり

を見たことです。

映画「最強のふたり」のポスターには、
車いすの白人男性と、車いすを押す黒人男性
が写っています。

元気の良い、少し常識外れの介護者の、
奇想天外な行動や人柄が、障害者に好かれ、
いつしか二人は友情をはぐくむ。

・・そんな映画と思いました。


予定通りで、つまらないかな?
と感じていたので、
映画を見る優先度的には下の方でした。

しかし、通風になって、
思うように歩けなくなるのも何かの縁と思い
最強のふたり」を見ることにしました。


映画のあらすじは、
予想を大きく超えませんでしたが、

唯一予想外だったのは、

パリを舞台とするフランス映画※だったことです。
ポスターに映る黒人さんと白人さんの妙に明るい笑顔を、
見て、てっきりアメリカ映画と思い込んでいました。

最強のふたり」は、
構成のすばらしさなど、
文句の付け所を感じさせない内容です。
完成度の高さを感じました。

本当に良かったので、
通風に感謝しなければ成らないと思いました。

Wikiによると、2011年のフランスで興行成績2位らしいです。


ストーリーは、
ハンググライダー事故で、
首から下に障害を持ってしまった白人の大富豪が、

興味半分で、
少し乱暴な、黒人の介護人を雇うところから始まります。

このような重度の障害を持っていても、
現代医学では、70歳位までは生きることが出来る。
しかし、
自分では何一つできないため、
自殺することすらできない。

そんな障害を持つ大富豪フィリップ役を、
フランソワ・クリュゼ さんが演じます。


介護人となる黒人男性は、
不良育ちで前科持ちですが、
誰にも公平で、物事に一本筋が通った考え方をします。

重度の障害をもつフィリップに同情することも、
見下したりすることもありません。
そんな介護人ドリス役をオマール・シーさんが演じます。


フィリップの家では、
主人公が介護を受ける様子や、
日本では(というか庶民では)想像も付かない、
超お金持ちの暮らしぶりの光景が映し出されます。

介護の現場の、
一般に暗くなりがちなシーンに、
爆笑とまではいかない、ユーモアともいうか、
小さな笑いを散りばめていきます。

一方ドリスの家では、
貧しい下町(スラム)の暮らしが映し出されますが、
ここでは笑いは無く、
ドキュメンタリータッチな雰囲気で流れていきます。

ゴミの散らかった感じや、
マリファナ」を吸うシーンなど、
パリの持つ闇の部分が胸に刺さります。

制作側の意図は読み取れないのですが、
二つの光景の対比は、
映画にメリハリを与えており、
見所の一つではないかと感じました。


引っ込み思案で、弱気なフィリップには、
自分の姿を投影します。

そして、自分の通風とは比べものにならない
障害をみて、自分は本当にラッキーと感じます。

また、障害や困難などの悪い面は気にせず、
金持ちや人柄などの良い面だけを見つようとする、
ドリスには、勇気を感じます。

嫌がるフィリップの代わりに、
無理矢理、意中の女性に電話をする姿には、
男らしさというか、行動の大切さを学びます。

そして、最後はこう来るか。
という、どんでん返しのストーリーと、
ハッピーエンドで映画は終わります。


この映画は、実在の人物がモデルで、
二人を特集したドキュメント番組を見た
監督が映画化したそうです。

映画を見ながら、

・・とはいえ、実際の介護の様子はどうなんだろう。
と何度も現実を考えました。

しかし、すぐに映画に引き寄せられ、
現実の想像力は何処かに飛んでしまいます。

終わった後に流れるテロップで、
実在の二人の映像が少しだけ映し出されるのですが、

ドリスは、カッコ良い黒人さんではなく、
フィリップは、普通のおじさんでした。

それをみて、
やはり現実はこうだったか。
と感じました。

この映画の世界に浸れたのは、
フィリップとドリスの二人の主人公が、
イケメンでカッコ良かった事が一番の理由と
思います。


「最強のふやり」の良いところをもうひとつあげると、
BGMに流れるピアノのセンスの良さと思います。
私的には本当に良かったです。

また超定番、Earth Wind And Fireも良いシーンで
使われていたと感じました。


最強のふたり」を見ていない方は、
今週は、是非とも足を運んでみてください。

デートの方も、一人の方も幅広い方にお勧めです。


追伸)
なお、大富豪が所有する冒頭のカーチェイスなどで
使われる車は、マセラッティークアトロポルテ
という車です。
ホームページには、フランス国民3人に1人が見た
映画ということでご紹介されています。

http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/jp/index/passion/news-events/20120803.html

本当に良い映画だと思います。



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