原マサヒコ著「世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方 」を読みました。

殆どの本をネットで購入しています。

ネット購入は便利な反面、
内容をチラ見もせずに買うのですから、

自宅に届いた本をあけたとき、

「期待と違う」

というハズレ率は高くなります。

購入が簡単なだけに、
いつも以上に、もったいない。失敗した。

・・と思うわけです。

しかし本の達人によれば、

本は一冊から1つ学べば十分モトが取れる。
買おうかどうか迷っている時間がもったいない。

といい、
タイトルが気になった本は即買いするそうです。

私はまだまだ、
その領域に達していませんが、

しかし毎日本を読むようになると、
面白い、面白くないは、
以前ほど重要と感じなくなりました。


・・・という訳で本日は、原マサヒコさん著の

「世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方 」

をご紹介します。


本日ご紹介する本のタイトルはとても長いのですが、

今回の「世界中で・・」は、企画時に副題をタイトルに採用した。
といった印象をうけます。

私は毎日ブログに打ち込むので感じるのですが、
タイトルと副題の合計文字数を考えると、
それほど長いわけではありません。


本書を買うに当たって、
私は全く内容を知りませんでした。
ネットの書評すら読んでいません。

ビジネススクールでこんな方法が教えられているが、
オリジナルは日本にあったものだ。

こんな感じの事例がいくつか紹介されている
本では無いかと想像しました。

しかし予想は全く違っておりました。

仕事がイマイチの、営業職の若い主人公が、
ある老人に出逢い、
トヨタカイゼンと呼ばれる業務改善を学びながら、
成長していくというビジネス物語です。

主人公が成長することにより、
主人公の属する営業チームの成績も上がっていきます。
さらに終盤では大手の受注も獲得します。

このような職場でのストトーリーに
主人公の親子関係や恋愛を絡め物語を
作っていきます。


私もたまたま本日仕事で、大きなプレゼンに参加して
きたのですが、リアルと本の内容を比べると
物を売るってそんな簡単なものじゃない。
と感じるのですが、

ただ、本書は営業の本では無く、
あくまで「カイゼン」とはどういったことで、
どんな効果が得られるのか大変分かりやすい
内容となっています。

もちろん普段からビジネス書を読んで、
カイゼンを学んでいるような上級者向けの
内容ではありません。
 
実は私は昨年会社の研修で、
トヨタの「カイゼン」に関して学ぶ機会がありました。

プリウスの開発の歴史や、かんばん方式など、
トヨタの生産方式を確立した大野耐一さんの話などです。

本書にも登場する、カンバン、あんどんや
5S、なぜを5回などももちろん登場します。

私の場合多少知識がありましたので、
本書を読みながら、登場する老人とは、
大野耐一さん(元トヨタ副社長)をモデルに
しているのではないかと思ったりしました。


本書を読むと、
カイゼン」の考え方の基本も良く理解できますので、
私が昨年研修に出かけて、今年は殆ど忘れてしまっている
状態からすると、本書のほうが簡単なのに、
理解度としては研修の遙か上を行くようにも思います。

ただ、教育番組的な小説となっていますので、
そういった読み物が苦手な人にはお勧め出来ません。


唯一議論があるとすれば、

「世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方 」

この長いタイトルだと思います。

私の会社に限らず、

整理整頓・・・の5Sや仕事の見える化
なぜを○回などは、
私の取引先でもよく聞かれる話ですので、
国内の比較的多くの企業でも実践されているのでは
ないかと思います。

ただ、それらは表面的な言葉や、
肝心の本意を知らない行動であったりすることも
事実ですが。。。

内容やストーリーは上手いなあ、と感じたのですが、
タイトルに、ちょっと企画色が強すぎる印象を感じた、
今日の1冊でした。


 
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