「任侠ヘルパー」は大変真面目な娯楽映画です。是非とも多くの人に見て頂きたいです。

今日は仕事が代休のため休みとなり、
夕方から映画に出かけました。

前々から見たいと思っていた草薙剛さん主演の

任侠ヘルパー

をようやく見ることが出来ましたので、
ご紹介します。


任侠ヘルパー」は、他の映画を見た際に、
何度も予告編を見たのですが、
そのたびに出来の良さそうな映画と思いました。

ただ、
内容なちょっとバイオレンス系かもしくは、
ちょっと重い感じかな〜。

・・と予想していました。

極道の世界に生きる草薙君が
なにかのきっかけで良い人に生まれ変わり、
お年寄りの施設を救う。

・・そんなストーリを想像して映画を見たのですが、
予想とは少し違っていて、

草薙君はあくまで、
その道に生きる男を貫いていました。


映画のストーリーは、
極道の道から足を洗った草薙君が
コンビニでバイトしている時に、
堺正章さん演じる強盗に遭遇する
シーンから始まります。

ケンカの強い草薙君は、
意図も容易くコンビニ強盗を倒すのですが、
強盗に恩を売り、お金を渡して逃がして
やったことがきっかけとなり、刑務所入りします。

そして、(実際はあり得ないことでしょうが)
刑務所の中で偶然、コンビニ強盗の堺正章さん
と出会います。


やくざ映画といえば、
私的には、菅原文太さん(仁義無き戦い)を
思い浮かべてしまします。

草薙君は頬がこけるほど痩せて、
だいぶ役作りをしたのだと思いますが、
ヘアスタイルが、角刈りでないせいか、
私のやくざ役のイメージとは少しズレていました。

極妻の俳優さんたちも、
全員角刈りという訳では無く、
皆さん悪そうな感じですが、

「いいひと」の草薙君では、
ちょっと、ギリギリな感じかもしれませんね。


ストーリーに戻りますと、

昔は地方の組の幹部だった堺正章さんの紹介で、
草薙君もその組の一員と成ります。

裏金融やお年寄りからお金を巻き上げる商売を
始め、うまく成功していきます。


任侠ヘルパー」の素晴らしい点は、
この国の福祉や高齢化社会の問題点を、
娯楽映画の中に映し出すことに成功したところです。

これまでも度々問題となっている高齢者収容施設や、
痴呆症などのボケ老人の介護問題、
最近も話題となった生活保護問題など、

この国の沢山の問題を映像表現しています。

一方で、議員や有力者に取り入って、
老人ホームの優先入居をしたりする様子は、
お隣の国とまでは行きませんが、
この国でも、
少し地方に行けば普通に行われて居ること
と思います。

映画を作るに当たっては、
かなり真面目に取材して、
娯楽映画としてギリギリの線で
映像化したのだと感じます。


また、映画をみながら、
よくこんな撮影場所があったものだと感心しました。
任侠ヘルパー」が流行れば、
撮影場所のイメージは悪くなりそうです。

熱海など伊豆のほうではないかと思いながら
映画を見ていたのですが、
最後のテロップをみると場所は伊東のようでした。

また、途中に幾つか出てくる海の上の橋をわたる
鉄道が出てきますが、こちらは徳島のようです。


映画を見終わってホームページで開設を読むと、
主な舞台となる「うみねこの家」は
実際にオープンセットを立てて、
火事のシーンがあるのですが、
本当に燃やしてしまったそうです。

映画のホームページによると、
燃えてしまったとき草薙君は、
「ああもえちゃった」・・とじ〜ん。ときたそうです。

実際に映画の映像を見ても、燃えた後の建物の様子は
リアリティー感が画面からしっかりと伝わって来ます。

本物の迫力というのは凄いと思いました。


任侠ヘルパー」はテレビ版の映画化という
ことですが、私はテレビ版を知らずに見ました。
事前知識が無くてもまったく問題無く楽しめました。

そして、本日ご紹介したように、
大変真面目なストーリと、
大変真面目に撮影された映画と感じました。

草薙君ファンでない方でも、
もっと沢山の人に見て頂きたいと思いました。


映画「任侠ヘルパー」 跡地


 
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