「復活 尾崎豊 YOKOHAMA ARENA 1991.5.20」を見て、未だ衰えぬ神のようなカリスマ性を感じました。

時折、映画館でフィルムライブをしていますが、

映画館でライブを見ても、所詮映像だし、
自宅でライブDVDを見るのと違わないんじゃないの?

・・などと勝手に思い込み、
これまで足を運ぶ事はありませんでした。

しかし! 

尾崎豊

と聞けば、どうしても気になってしまいます。

彼(尾崎豊)は、
当時中学生の私にとって、

夢であり
ヒーローであり、
つまり憧れの人物でした。


そんな訳で本日は、

「復活 尾崎豊 YOKOHAMA ARENA 1991.5.20」

をご紹介します。

タイトルにもあるように、
Yutaka Ozaki Tour'91 ”Birth”と名付けられた
1991年5月に開かれた横浜アリーナでのコンサートを
映像化したものです。

(12月1日から2週間限定ということで、
既に上映が終わってしまいました。)

映画の内容は、
前後のインタビューとか準備とか、
関係の無い映像は無く、
殆どがライブの模様でした。

約20年前の映像で、
画角が当時の狭い画角※でしたが、
画質や音は予想外に良く、
ライブの臨場感がとても伝わってきました。
※3:4の昔のテレビサイズと思います。

演奏曲は、アンコールも含め全12曲です。

なんとなく少ない気もするのですが、
尾崎豊に限らず、全体的な傾向として、
当時は今よりコンサートは短めだったように記憶しています。

演奏曲目(セットリスト)です。
==
 FIRE
 DRIVING ALL NIGHT
 十七歳の地図
 僕が僕であるために
 きっと忘れない
 卒業
 FREEZE MOON
 永遠の胸
 太陽の破片
 誕生

アンコール
 I LOVE YOU
 シェリ
==

映像を最初に見て思った事は、
尾崎ってこんな顔だっけ?
ということでした。

先にも書きましたが、
私が尾崎が大好きだったのは、
中学〜高校生位の頃で、
その頃は彼(尾崎豊)もまだ10代でした。

曲は何度も聴きましたし、写真も沢山見ましたが、
今のように、映像を簡単に観ることができる
時代ではなく、
記憶の曖昧さののせいだと思います。

91年頃といえば、
私は大学生となり世の中も前向きな時代です。
私の音楽の興味も、暗い青春系の曲から、
当時流行っていた、バンド系に移っていました。

いまさら思い出したのは、
じつはその頃の尾崎豊の記憶は、
彼の暗い事件をマスコミで知ったぐらいしか、
印象にないのです。


そして映像を見ながら、
この頃彼(尾崎豊)は何歳なんだろう?
という事でした。

いくつで亡くなったっけ・・
・・・30代だったかなぁ〜。

そんな事を思いながら、
それにしても、
声も良いし、歌もうまいなぁ〜。

・・等と思いながら数曲が過ぎます。

途中の有名な曲を改めて観て、そして音を聞き、
やはり、ある種の神がかったカリスマ性を感じました。

亡くなった人の映像を見ているので、
そんな事を感じるのか?
何度か自問自答しました。

でも、やはり彼(尾崎豊)は神がかった人、
伝説の人なのだと思いました。


尾崎豊の音楽は、
その歌詞に多くの人が共感を得る訳ですが、
いっぽう曲は難解なものが多いと思います。

尾崎のメロディーは、
歌詞に無理矢理フレーズを
くっつけたような展開が多々あります。

率直に云えば、音楽の勉強をしたことが
無いのではないか。そんな印象です。

無理矢理くっつけたフレーズが、
上手くハマる時は名曲が生まれ、
そうでないときは、歌詞を叫ぶだけの曲に
なっているように感じます。


今時のAKBやK-POPが、売れ線のコード展開や
売れ線のフレーズをコピーし、計算し尽くして
作られるのに対して、対極にあるような音楽です。

昨今のビジネスとしての音楽業界を考えると、
こうした楽曲を作る、尾崎豊のような人は
もう二度と出てこないのではないかと思いました。

ギャンブル性が高いと思うからです。


そうこうして映像をみているうちに、
尾崎豊が、自分とさほど歳が違わないことを
思い出したのです。

つまり、91年といえば、
尾崎豊は20代中盤※です。 ※当時25歳

そう思うと、
こんな25歳がいるのか?と驚きます。

云われてみれば「きしむベッドの上」と表現した、
「I love you」でさえ、尾崎豊10代の頃の歌です。


殆どの名曲は10代の頃に生み出された事を考えると、
彼もまた「学校がアホらしいキミへ」と
同じように早熟の若者だった訳です。

そして映画は最後に

「You can not miss it 」
というテロップで終わります。

このセリフは、
きちんとした台本があるのだと思いますが、

 君が一人で生きていないっていう証に
 君はとってもたくさんの事で傷くだろう

と言えるには、
どれ位の精神性が必要なのかと思います。

 君たちが自分の人生の中で成功したいと思うならば
 Try Try Try Try Try


は、「人生は恐れず行動することが大切だ」と、
人生で最も大切なことを説いているわけです。

こんな25歳です。
それが尾崎豊という人なのだと思います。


改めて凄いだと思いますし、
いつまでも人々の心に残る人だと感じます。


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<おまけ>

今回は、は画の映像と同じと思われるものを、
YouTubeで探してみましたのでご紹介します。

 4曲目「僕が僕であるために
 「(衣装が)似合うかな」というセリフがありましたので、
  横浜アリーナの同じ映像です。

 10曲目「誕生」※ちょっと画質はわるいです。
 サックスの方と方を抱き合って歌うシーンが印象的です。
 「今日は本当にどうもありがとう
   久しぶりだったんで、間違えることも多かった
  勘弁してくれ
  ありがとう ・・」

 ・・という尾崎のセリフは涙ものです。
 ※最後に全文を掲載します。

 11曲目(アンコール1曲目)「I LOVE YOU」
 冒頭のピアノの方の映像が同じです。
 映画と同じ映像だと思います。

 12曲目(最後の曲、アンコール2曲目)の「シェリー」
 横浜アリーナの映像かどうか分からないのですが、
 使用しているギターやTシャツは同じです。


最後のセリフが感動しますので、こちらもご紹介します。

==
 今日は本当にどうもありがとう
 久しぶりだったんで〜、ずいぶん間違えるのも多かった
 勘弁してくれ

 ありがとう

 君が一人で生きているっていう (たぶん言い間違い)
  一人で生きていないっていう証に
 君はとってもたくさんのことで傷つくだろう
 いろんなことをこれから覚えていく
 古いものは過ぎ去り、新しいものが君たちに向かってくる

 どうか
 君たちが、自分の人生の中で成功したいと思うならば
 Try Try Try Try Try

 You can not miss it  決して、君は大丈夫さ
 僕は、君が、君たちが、
 新しい言葉を覚えたり、新しい笑顔を覚えたり、
 新しい悲しみを覚えたり、
 そうやって生きていく、その、中で、
 どっかの町の片隅で、
 君が幸せであるように、本当に、心からそう祈っているから、
 力強く生きて欲しい
  今日はありがとう
==



 
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