大倉忠義/桐谷美玲 主演「100回泣くこと」をみました。

私が唯一行ったことがある外国は、
「ハワイ(笑)」です。

妹が結婚式を挙げるということで、
同行したのですが、

そのときは、
何故外国・・。
何故ハワイ・・と渋々同行しました。

初めての「ハワイ」は、
気付いたら寝ている。というぐらい、
時差ボケで眠く、

その割りには、
行くところ・見るところ全てが、
今でも強烈な印象として残っています。

そんな訳で、
あれから10年ほど経つのですが、
いまだにテレビや映画でハワイが映し出されると、

「ハワイだ!」と、
身体が反応するようになりました。
(不思議です。)


なぜこんなどうでもよい事を
書いているのかと申しますと、
本日みた映画は、
冒頭から「ハワイ」のシーンがあったのです。

最後まで観でようやく正確な場所がわかる。
という流れでしたが、
私の頭の中では映画中「ハワイ・ハワイ」と
ず〜っとループしていたのです。


・・と、そんなわけで、
今日は大倉忠義さん、桐谷美玲さん主演映画、

 「100回泣くこと」

をご紹介します。

本作は中村航さんの同名の恋愛小説を映画化した作品です。

原作を読んでいませんが、
Wikiのストーリーでみる限り、
映画のほうが若干シナリオを派手めの
ストーリに脚色しているようです。


ストーリーを超要約しますと、
主演の大倉忠義さんの恋人である桐谷美玲さんが、
若くしてガンで亡くなってしまうというお話です。
それで全部です。

主役の桐谷美玲さんは、
ともさかりえさん演じる親友に頼み込み、
彼氏役の大倉忠義さんに病気を隠すのですが、
最後はバレてしまいます。

映画「100回泣くこと」では、
バイクが大切な小道具として使われています。

(映画版では)事故って壊れたバイクと、
やはり事故ったときに壊れた、
バイクのハンドルに付いていたを腕時計を修理し、
両方とも直り動き出します。

同じように直ると言えば他にも、

調子が悪く先が短いという、
大倉忠義さんの実家の犬も直ります。

ちなみにこの犬は、とてもおとなしく、
相当賢い犬だと思いました。

また、

周囲の様々な物が直っていく様子を見ながら、
これはきっと、
映画の最後に桐谷美玲さんが病気から直り、
ハッピーエンドで終わる伏線に違いないと思いました。

そういえば、
大倉忠義さんの友人は、
ピアノの修理の仕事をしており、
古いピアノを直しています。
これもきっと関係在りそうです。


しかし、結局のところ、
桐谷美玲さん役の主役の女性は、
病気が直ることなく、亡くなってしまうのですが、

映画で映し出されるバイクや腕時計や犬やピアノは、

つまり唯一直らない主人公との
ギャップを演出するためだったことが、
映画を見終えた後で分かります。

バイクと言えば、
今回の映画で大倉忠義さん(関ジャニとのこと)
を初めて知った次第ですが、
大型バイクの免許をもっているということで、
自分で運転したそうです。

映画では桐谷美玲さんもバイクに乗って
(エンジンはかかっていない)
両手を離し、滑走するシーンがあります。
危ないなぁ〜とハラハラドキドキするのですが、
↑ココは特撮でしょうか?


Wikiの評論にもありますが、
大倉忠義さんの一番の見所は、

病気で熱が出て氷枕をして寝ている、
桐谷美玲さんのリクエストで、
熱が下がる踊りをするシーンです。

後で踊りはアドリブという事を知ったのですが、
映画の撮影関係者は、
さすがジャニーズと驚いたそうです。

男という物は、
彼女とか出来て結婚したら、
あのようなお馬鹿な事の一つも
やるんだなぁ〜。

・・・私は羨ましく思いました。


映画の最後のシーンは、
大倉忠義さんがハワイの海に沈む
夕日を見ながら涙を流すシーンです。

最近涙もろいので、
通常このようなシーンでは涙が出てくるのですが、
何故かはわかりませんが、
今回の映画では全く、ウルウルすることは
ありませんでした。

きっと若いイケメンの涙では、
感情移入できないからだと思います。(笑)


感情移入といえば、
やはり美人薄命というか、
桐谷美玲さんの闘病シーンはちょっときます。

Wikiによると、
もともと、身長が163.5cmにして、
体重が39キロしか無いそうですが、
(ホントか!)

映画の闘病シーンため、
更にダイエットしたそうです。

闘病シーンでは少し黒っぽいメイクをして、
なんとなく宇宙人っぽい顔に成るぐらい、
痩せた感じがしました。

役者さんというのはたいへんな商売です。


若干余談ですが、
桐谷美玲さんは2005年に、
「千葉のNO.1美少女」として
スカウトされたのだそうです。

もちろん私がこの映画に興味を持ったのは、
ポスターや予告編の桐谷美玲さんを見て興味を
持ったからです。

映画の中で一番心に残ったセリフは、
病院を訊ねた大倉忠義さんに桐谷美玲さんが言う、

「(親友の)夏子の首を絞めてでも、居場所を
聞いて、もっと早く来てよ。※正確ではありません。」

というセリフです。

ともさかりえさん演じる夏子から、
病気の事を彼に教えるように何度も説得されるも、

「自分の病気をしゃべったら、(夏子と)絶交する。」

と突き放すも、
その一方では、

今すぐ側に来て居て欲しいという、
女性というか、人の心をとても上手く
表現していると思いました。

愛する人が同じ境遇になったら、

知ってそうな人の首を締めてでも、
居場所を突き止め駆けつける。

絶対にそうしないといけないと思いました。


映画「100回泣くこと」は、
最後までストーリーが崩壊が感じられず、
良かったと思います。

多少気になった点は、
少し昔風というか、
カメラの使い方が固定的?独特感を感じました。

それが、
もしかしたら「100回泣く」ほど、
つまり、
沢山の悲しい感情を表現するためなのかも知れません。


結婚式のシーンで、

「・・死が二人を分かつまでは・・」

と神父さんが定番のセリフを云い、
夫婦に誓いを求める言葉があります。

映画では愛する2人の暮らしが始まろうとする矢先に、
不治の病が見つかり、若くして死んでしまいます。

誓いの言葉はこの映画で効果的に用いられるのですが、

不治の病の若者にとって、
こんな意味も持つのかと、いっそう心に染みます。


しかし私など中年独身男性は、
このまま時が過ぎれば、
死が二人を分かつことも無く、
100回泣くことも無く死んでいきます。

どっちが本当に悲しいのか。
映画を観ながら、そんなことをひしひしと感じました。


今回の映画をみながら、

一度でも結婚できた人は幸せですし、
一度結ばれたパートナーというのは、
かけがえのないものだと思いました。

とても悲しい映画ですが涙が出なかったのは、
私にとって悲しい物語というより、

暗い現実を突きつけられる映画だった。
そういった、個人的な事情もあった為かもしれないと
感じた今日の一本でした。



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