中谷彰宏 著「いい女の教科書 ~スタイルを持つ女性になれる57の方法」を読みました。

最近私が心がけているのは、

「姿勢良く歩く」ことです。

数ヶ月前に、あるセミナーで、
歩き方を少し習いまして、

それ以来、
気付いたら実践しています。

歩き方に関して、
私が覚えたことは一つしか無く、
しかも超簡単でです。

==
 頭と両肩が空から引っ張られている
 ようにイメージして歩く。
 (つまり背筋を真っ直ぐに伸ばす。)
==

・・とこのように、
ただそれだけです。

私の場合、
毎日の通勤の、
10分程度の道のりがお稽古です。


さて、
今日も会社帰りの電車で本を読みました。

私の人生を省みる真面目な内容で、
駅に降りたときには、
少し暗い気分となりました。

駅を出て、
何時ものように、
歩き方の練習をしながら、
てくてくと自宅アパートを目指します。

歩き始めは、
何時ものように、
自分の姿勢の悪さを自覚しました。

しかし、今日は、
何時もと違うのです。

それは、
姿勢を正すことを意識して歩くだけで、

なんとなく暗い気分だった帰り道が、
なんとなく楽しい気分に変化したのです。

つまり、
綺麗な姿勢で歩くだけで、
気持も明るくなるのです。

単なる気のせいかもしれませんが、
しかし、大発見です。!

もしかしたら私だけでは無く、
一般的にも効果があるかもしれませんので、

これを読んだ皆さんも、
気分が暗いときに試してみたらどうでしょうか。


・・・というわけで、
前置きが長くなりました。
理由は、本日ご紹介する本にも関係します。

本日は中谷彰宏さん著

「いい女の教科書 ~スタイルを持つ女性になれる57の方法」

をご紹介します。

私は、「いい中年(男)」ですので、

さすがにこのタイトルの本を買うのはどうかと思いましたが、
中谷彰宏さんの本は、タイトルや中身と性別・年齢は
関係ないことが多いので、試しに買って読んで見た次第です。
(ネットだから恥ずかしくなく買えるという面もありますが・・。)

内容はもちろん、
中谷流「いい女」を解説する内容でしたが、
私の想定通り、
女性だけに限らない話しが、至る処にあります。

例えば、

 日常を、お稽古にする。

という章では、

 バレエやバイオリンだけがお稽古ではなく、
 生活そのものがお稽古であり習い事である。

 仕事でコピーをとる、電話番をする、お茶を淹れる
 ・・・というのも習い事です。

とあります。

普段のその人の心がけや、
高い意識を説いているのだと思いますが、

日常がお稽古というスピリットは、

最初に紹介した、

通勤中に歩き方の練習をする。
歩き方もお稽古。

・・という感覚に近いのではないかと思いまして、
本書を読みながら嬉しく感じたわけです。


中谷彰宏さんの本ですから、
もちろん、期待通りの面白い内容もあります。

すこし紹介すると、

 ラインを見せて、肌を隠す。

という章では、

 「脱げば脱ぐほどいい」という思い込みは、
 女性側の勘違いです。
 これは男性心理がわかっていません。

・・とまとめ、

 いい女の服装は、大人っぽくて、シンプル。

という章では、

 お葬式では、
 アクセサリーをジャラジャラつけられません。
 それが最もいい女に見えます。
 結婚式よりお葬式の時のほうがオシャレです。
 <中略>
 制服だけで十分清楚です。
 制服を着て髪の毛にハイビスカスをつけられたら、
 キャバ嬢になるのです。

とまとめています。

男性の方々はよく知っている、
アダルトビデオの世界では、
お葬式系も一ジャンルとして確立されておりますし、
CAさんと看護師さんは、制服が魅力な2大ジャンルです。


 男は想像力の動物です。
 「この服を脱いだらどうなんだろう」と、
 勝手に盛り上がれます。

という解説も本書にはありますが、
きっちりしている女性が好まれる。

というのは、
私も言われてみて、なるほど〜ぉ。
・・と感心しました。

確かにお葬式の喪服やCAさんの制服を
崩して着ている人はおらず、
きっちりまとめています。


そんなゆるい(女性にとっては真面目な)
内容も含まれる本書ですが、
私の気持に一番心に響いたのは、

 いい女は、捨てることで、アウトプットする。

という章です。

アウトプットの重要性は、
ビジネス本では鉄板ネタです。
至る処で耳にしますが、

 「捨てることはアウトプットである。」

という発想は新しいと感じます。
本書を読んで気付きました。


確かに本を買って読むことはインプットです。

私の場合アウトプットは、
このブログに書いたり、実践することですが、
本は、最終的には古本屋さんに売ったり、
捨てたりすることがアウトプットです。

今の私は、
もう一度読んで勉強しよう。
などと思い、捨てられずに山のように積んでいるのですが、


 「捨てるという行為は、人間の脳を激しく活性化するのです。」


とあるとおり、

実は買うことよりも、捨てることのほうが
頭を使うので、しんどく、手元に置き、
問題先送りしているのだと感じました。


 「捨てることはアウトプットである。」


この一行を知っただけで、
(普通の男性ならば絶対手にしないであろう、)
本書を買って読んだ介がありました。

600円の文庫本ですが、
もし私が女性なら、
何万円分の価値を感じたかも知れない、
と思った今日の一冊です。

なにげに、凄いですこの本は・・。



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