ウィル・スミス ジェイデン・スミス 主演 「アフター・アース」を見てきました。

今週は仕事を早目に切り上げ映画を見に行こう!
・・と月曜からソワソワしていたのですが、
ようやく本日(水曜日)映画館に
足を運ぶことができました。

・・という訳で本日は、

ウィル・スミスさん、ジェイデン・スミスさん主演映画

アフター・アース

をご紹介します。

映画の予告編を観て次に観る映画を決める。
としょっちゅう書いていますが、

実はこの映画は、
予告編をみた印象ではスキップする予定でした。(汗)

今日も本当は別の映画を観たかったのですが、
平日という時間の都合で渋々選択した。
というのが正直なところです。

つい先日も「オブリビオン」というやはり、
地球が滅んでしまう映画を観たのですが、

アフター・アース」もタイトル通り、
地球滅亡後をテーマにした映画で、
しかも、親子の絆・・と怪獣系です。

正直、これはどうかな。と思った訳です。

ただしこの映画は、ランキング上位に
食い込んでいたように記憶していました。

幾つかの候補の中でも、
面白いかもしれない。
と思ったのです。


映画「アフター・アース」は、
ウィル・スミスさん親子が主演しています。

私の場合(コレに限らず)気付くのが遅いので、
最後のテロップを見てようやく気づきました。

似ているな〜・・と映画を観ながら
思っては居ましたが・・(汗)


映画を観たストレートな感想は、
予想外に面白かった。ということです。

もっと怪獣系が全面に出るのかと思いきや、
適度に押さえられているところが、
一番良かった点ではないかと感じます。


映画のストーリーは、
地球環境が悪化し、人類は他の惑星に移住します。

主人公のウィル・スミスは軍のレンジャー部隊の将軍で、
子供のジェイデン・スミスはレンジャーを目指す訓練生です。

ちなみに、
陸上自衛隊の場合、レンジャーというのは、
レンジャー訓練という厳しい訓練を終了した人に与えられる、
(名誉的な)資格のようなものなのだそうです。

実際にレンジャー訓練を終了した、
つまりレンジャーの知人がいるので、
たまに話しを聞くのですが、

どんな困難な訓練でも上官に命令されたら、
「レンジャー」と答えるのだそうです。

↑こういった話しだけ聞いていると、
なにかのお笑い系を想像してしまいますが・・。

若干余談でした。

なおアメリカ陸軍の場合は特殊部隊の事を指すようで、
いずれにせよ、
息子は精鋭部隊を目指す若者なのです。

しかし映画の冒頭で、
レンジャー試験に落ちるシーンがあり、
父に不合格を告げます。

父は割と冷たく反応し、
息子に「もっと優しく」と妻に諭されます。

このあと二人は訓練のため、
父が指揮する宇宙船に乗り込むのですが、
途中で小惑星帯に遭遇し、危険回避のため”ワープ”し、
地球に不時着します。

この映画で久々に”ワープ”シーンを見まして、

この間も「オブリビオン」でも書きましたが、
宇宙戦艦ヤマトの絵とよく似た雰囲気を感じ、
これもパクりか?・・などと思いつつ、

危険回避のため”ワープ”は、
某ヤマトでもありそうなシーンなので興奮しました。

また、
そもそも”ワープ”という単語がアメリカにあるのか?
疑問を感じました。

映画ではコントロールを失いつつある、
宇宙船の操縦士に対し、
ウィル・スミス将軍が”ワープ”を命じます。

このシーンで具体的にどんな単語を使っていたのか
聞き逃してしまい、残念です。

なおWikiで「ワープ」を調べてみると、
スタートレック』シリーズの"Warp drive"で有名に
なった単語という解説がありました。

ヤマトよりも前なので、
ワープはヤマトがパクり広まった用語のようです。


再び余談でした。
地球に不時着後、生き残った親子ですが、
父は怪我をして動けません。

二人は宇宙船の前方コクピットにいるのですが、

不時着の際にバラバラになった宇宙船の後ろ部分
にある救難信号発信器を取りに行くため、
息子は100キロ先にある宇宙船の後ろ部分へ
一人旅に出ます。

舞台と成る1000年後の地球は、
人間を襲う生き物の星となっていました。

そんな危険な地球で命の危険を冒し、
息子が生き残りのためのサバイバルに出る。
これが映画のメインストーリです。

旅の始めは父からの無線指示で動きます。
幾多の困難を乗り越えるのですが、

途中で無線機が壊れ、
一人で考え行動しなければならなくなりました。

最後のクライマックスでは一人で怪獣を倒し、
無事救難信号を発信し、親子は助かります。

そして映画の最後に、
父であるウィル・スミスが、
息子のジェイデン・スミスに敬礼をします。

そんな映画です。


旅の始めで息子は困難にあい、
父に助けを求めて泣き。

旅の途中では、父の指示に逆らい、
そして、一人でどうにか困難を乗り越え、

旅の最後では使命を果たし、
そして父親に礼をされるような
一人前の男と成ります。

私もいい歳なので、
何時の頃からか、
親に礼をされるのですが、

こうして言葉でまとめてみると、

子供が成長する物語とか、
親子の絆とかになってしまうのですが、

私はそんな事は抜きにして、
宇宙船や、コンピュータ技術などの
テクノロジーの描画化など、
純粋にSF映画として観て楽しかったと思います。

しいて言えば、
生き物が、たった1000年位でどれだけ進化するのか。
その点は少し疑問を感じました。

私的にこの映画でもっとも心に染みたのは、
親子の絆や子供の成長ではなく、

恐怖(心)と戦うこと。
恐怖(心)に打ち勝ち行動力すること。

という映画の放つメッセージ性でした。


映画に登場する怪獣(アーサ)は、目は見えなく、
人間が恐怖を感じたときに発するフェロモンを
検知して襲ってきます。

そういった意味では、
蚊が怪獣化したような感じですが、
このキャラクター作りが映画のモチーフを表現して
いると思います。

父であるウィル・スミスは怪獣をみても恐怖を感じず、
普通に怪獣に近づき、怪獣を退治することが出来ます。

映画の途中、
恐怖を打ち消した出来事を息子に語れます。
そして大切なメッセージである、

 危険は実際に存在するが、
 恐怖は人間が未来を想像するときに、
 作り出す物である。
 今に集中すれば恐怖は消える。

そんなセリフを語ります。

危険を予測し適切に対処する必要はあるが、
恐怖を感じる必要は無い。

もっといえば、
恐怖で行動出来なくなることはナンセンスである。
そんなメッセージが心に残ります。

人間が恐怖を感じるのは、
この映画のように、
その昔人間が様々な生き物の餌だった時代の
名残なのだそうですが、

私たちのDNAの中には、
間違い無く恐怖を感じることで、
生き延びた記憶があります。

だから恐怖心は、
他の感情よりも強いのですが、

一方で、
現代では私たちは餌になることが無いので、
恐怖を感じて行動が出来なくなることは、
得よりも損のほうが多い。

そのような話しは、
様々なビジネス本でも語られます。

このように私は、
映画「アフター・アース」を観て、
SF的な面白さと強いメッセージ性を感じ、

偶然観て、出会った映画でしたが、
結果的には、この映画を観て良かったなぁ〜。
・・と感じた今日の1本です。


http://www.afterearth.jp/


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