ベン・スティラー主演「LIFE」を観て、私も主人公のように人生を変えなくてはいけないと思いました。

映画「LIFE」を観てきましたので、
簡単に感想を書きたいと思います。

私の場合、大概映画の予告編で、
次に観たい映画が決まるのですが、
この映画の予告編は記憶はありません。

映画館のWebサイトで
簡単な情報をチェックするのですが、

「空想の世界に飛んでしまう、ある男の物語」

・・・その程度の内容しか理解できず、
SFの類かと思いながら映画館に足を運びます。

しかし内容は予想とかなり違っていました。
(予想より良かったと云うことです。)

映画をみて最初に感じるのは、常にタイトルです。
特に洋画の場合、日本語版タイトルと、
オリジナルが違う事が多々あります。

タイトル「LIFE」は英単語なので、
てっきりオリジナルのタイトルかと思い、
映画を観ました。

私は「LIFE」という言葉からは、
「生きる」とか「(日常)生活」というよも、
「人生」といった、少し大きなイメージを想像します。


しかしオリジナルタイトルを調べてみると、

「The Secret Life of Walter Mitty」

です。
「(主人公)ウォルター・ミティの秘密の生活」

有る男の物語・・みたいなストレートなタイトルです。

・・とところがです。

私は英語が苦手なので、
念のためGoogle先生に翻訳をお願いしてみました。

すると、
な、なんと、

「虹を掴む男」

と出てきました。

面白いのでもう少し検索してみます。
Yahoo先生は、

「ウォルター自分が英雄になったことを
夢見る弱い男の秘密の人生」

エキサイト先生は、

「夢想家の秘密生活」

と出てくるではありませんか。


「映画を観たんか!」

・・と思わず突っ込みたくなる名翻訳です。
私の直訳が薄くて、恥ずかしい。


というわけで、前置きが長くなりましたが、
この映画は、オリジナルタイトルそのもので、

空想癖のある主人公の
ウォルター・ミティ(42歳独身)が、

空想ではなく、
身体を張って冒険的し、
スリリングな体験を乗り越え、
男として成長し、
最後には美しい彼女と結ばれるという
ストーリーです。

映画の冒頭のシーンは、
主人公の出勤前の朝の様子です。
家計のやりくりをしたり、
お見合いサイトを見るシーンから始まります。

ネットで朝からお見合いサイトをみるあたり
なんとなくアメリカな感じがしますが、
ダメ男系の雰囲気も漂ってきます。

主人公は、意中の女性に連絡を、
登録してみることにしました。
しかしシステムエラーが発生します。
何度やっても上手く行きません。

出勤途中の駅から、
お見合いシステム管理会社に電話で連絡をするのですが、
自分のプロフィールに登録漏れがあるのでは
ないかと云われます。

平凡で単調な人生を送って来た主人公は、
プロフィール欄に書くような、
趣味や面白いエピソードや体験談が無いのです。

・・とそんなとき、
彼は突然走り出し、駅の隣のビルに飛び込み、
子犬を助けてビルから出てきたところで、
ビルが大爆発します。

意中の彼女がびっくりして駆け寄ってくるのですが、
その実にリアルなシーンは彼の空想でした。


この映画の分かりにくいところは、
突然に空想シーンが割り込んでくるところです。
しかもリアルすぎて、
空想シーンであることが分かりにくい。
(そこが映画の魅力でもあるのですが。)

こんな演出もあるのだと感心しながら、
映画は進んで行きます。


映画を観るまでは、
独身男性が主役の映画とは思いませんでした。

私も特に独身男性が主役の映画を選んでいる
わけではありません。

あくまで偶然なのですが、
吹き替え版があるあたり、
私のような独身男性(市場)を対象とした映画か?
などと思ったりします。

ただ、映画の主人公と同じように、
独身中年男性は行動しないので、
毎日同じような日々が過ぎていきます。

ですから、
女性に語れるような面白い経験は無く、
アピールもできず、
当然のように自信も無いわけです。

主人公ウォルター・ミティは、
若い頃父親を亡くし、
アルバイトで家計を支えながら、
現在は出版社に努め十数年経ちます。

アメリカでは一つの職場に長く勤めるのは
珍しいのだと思います。

そして出版社と言っても、
ピルは立派ですが彼の仕事場は、
日のあたらない倉庫です。

彼は写真誌の写真の管理人をしています。

写真誌で写真の管理と言えば、
かなり責任ある職業に思えますが、
映画ではそのようには表現されていません。

ネットの時代になり、
出版社は雑誌からWebサイトへビジネスを
変革が余儀なくされていきます。

企業買収により、新しい経営陣が乗り込んできて
雑誌は廃刊となり、リストラが始まるのです。

その雑誌(LIFE)の最終号の表紙用にと、
契約している写真家が写真を送って来たのですが、
肝心の1枚がありません。

これまで写真を紛失するなど、
ミスを起こしたことがない主人公は、
自分の仕事には自信があります。

写真家が、何らかの理由で写真を送らなかったに
違い無いと信じるのです。

その1枚の写真を求めて、
アイスランドグリーンランド
ネパールへと、写真家を探す旅に出ます。

その中で突然積極的な行動を強いられます。

もちろん、意中の彼女を意識しており、
いつもよりも、やる気があるわけです。

酔っぱらいの操縦するヘリに乗り、
サメの泳ぐ海に飛び込み、
火山の噴火を危機一髪で生き延び、
ネパールの山の中をひとり登山し、
そして彼はついに写真家にたどり着きます。

シェルパも断るような、
メチャクチャ山の中であるにも関わらず、
単独で突き進み、
ついに写真家と巡り会います。

その後地元の人達とサッカーをするシーンは??
ですが、
いずれ凄い冒険を経験するわけです。

映画の冒頭で、
お見合いサイトに書くエピソードが
無いような男が、

写真家を追う。・・と一つ決断し、
一歩踏み出したことで、

日常ではありえない、
もの凄い体験をします。

その体験談を婚活サイトに登録したら、
以前とはうってかわって、
沢山の申し込みがあったのですが、
それらは全て没にしました。

意中の女性に賭けてみるわけです。


映画の予告編では、

 毎日同じ生活を繰り返していますか?
 仕事で大きな失敗したことはありますか?
 自分に自信をなくしていませんか?
 空想することはありますか?
 自分を変えたいと思いますか?

と流れます。
映画の主人公のことですが、
実際いまの私(殆どの中年独身男性)も同じです。

一歩踏み出す、ひとつ行動する。
それこそが自らの「LIFE」を創ることである。

そんなメッセージが伝わってきた今日の一本でした。

もちろん映画のように、
上手く行かないのですが、
それでも、
日常と違う一歩を踏み出さねばならないのです。


独身男性は是非ご覧されたし。
そんなことを感じた今日の一本でした。


映画『LIFE!/ライフ』オフィシャルサイト