旧作DVDレビュー モニカ・ベルリッチ主演「ダニエラという女」は美女よりもフランス映画のエスプリを楽しみたいです。

個人的に、夏休みとなりました。(笑)
今日から数回にわたり、旧作映画をご紹介します。

本日は2005年フランス映画
「ダニエラという女」をご紹介します。

何処かのネット記事で、
イタリアの女優「モニカ・ベルッチ」を知りました。
「イタリアの至宝」つまり絶世の美女という訳です。

それでは、何か一本映画を観なくてはと、
(どの映画が良いのか分からなかったのですが、)
アマゾンのレビューを参考に選んだのが、
「ダニエラという女」です。

映画は、主人公の独身男性(ベルナール・カンパン)が、
街の売春屋(バー)にいる美女(モニカ・ベルリッチ)を
見初めるところから始まります。

男:「一晩幾ら?」
女:「150ユーロよ。なんでもしてあげるわ。」
男:「俺は宝くじに当たった。税金もかからない。
  月に10万ユーロ払うから、
  金が尽きるまで一緒にいてほしい。」
女:「いいわ、でも約束して。酷いことしないで。
  私を売春婦として、物として扱わないで。」

・・と、こんな感じでストーリーが始まります。

早速、男と女は彼のアパート
(鉄骨なので日本ではマンション)に向かいます。
しかし、彼の持病の心臓病により、
部屋に入る前に階段で倒れてしまいます。

呼ばれたのは、
主人公の親友でもある医者でした。

そもそも美女と一緒に暮らすこと、
しかもエッチをするは、
心臓の悪い彼にとって、命がけです。

友人は彼女と別れるように薦め、
また彼女にも彼と別れるように言います。

しかし、彼女は、
「毎日パスタを食べ、胸とお尻が大きいのが、
イタリア女なの。
男が私を見て立つのは、わたしのせい?」

と一蹴します。

その後も男と女の同棲生活は続きます。
会社の同僚も彼の異変に気付き、
彼女が出来たのではないかと感づきます。
(おそらく長いこと独身だったのでしょう。)

彼女を一目見ようと、
彼の家に押しかけるのですが、
女はアパートから姿を消していました。
傷心の彼を見て同僚も帰っていきます。

彼女は売春婦として、
元の店に戻っていたのです。

もう一度帰って欲しい。
男は懇願するのですが、

私は売春婦よ、金なら返すわ。と振られた挙げ句、
私には別の男が居る。と逆に告白されます。

そして彼女は元の男に返っていきます。

しかし彼女には、なにか物足りなさが残りました。
彼との暮らしが忘れられないのです。

彼のアパートに戻るのですが、
男は隣の女性とエッチの最中でした。

そして、宝くじに当たったのは嘘だった
ことを彼女に告白するのです。

嘘だったの。彼女は怒るのですが、
今度は彼女が去っていくことはありませんでした。


フランス映画はあまり見ないのですが、
理屈では説明できない男女の物語を、
気の利いたというか、
(フランス語的には)エスプリが利いたというか、
そんなセリフで繋げていく映画です。


普段、恋愛とは無縁の私がこの映画を観ると、
少し意味不明なシーンも出てくるのですが、

しかし極めて計算された脚本に基づいた、
絶妙なシナリオであることがわかります。

そもそも、美女を金で買おうとする男が、
心臓が悪く、美女の裸を見て倒れてしまう。
という設定がなんともおかしいです。(笑)

つまり、とても良く練られた作品だと思うのです。

本当はイタリアの至宝「モニカ・ベルリッチ」
の裸が見たかっただけですが(汗)
それは二の次だと思いました。


ある独身男性が、
最初、金で美女を買うも、
いつしか、男の優しさによって、
今度は女が男に惚れていく。

しかし男も女も隠された事情があり、
一度は別れるも、
二人で問題を乗り越え、
最後はハッピーエンド。

超要約すると、こんなストーリーです。
映画を見終わると、予想外に良くて
満足するのですが、

それはある意味、この映画が、
男性の理想というか、
「モニカ・ベルリッチ」含めた、
全体が男の夢物語だからかもしれません。

「モニカ・ベルリッチ」ですが、
この映画に出たときの年齢を計算すると、
なんと41歳です。素晴らしいナイスボディーです。

この映画はフランス語ですが、
彼女は、イタリア語、フランス語、英語、ペルシャ語
4ヶ国語を話す才女とのこと。

なんでも弁護士を目指して大学に入り、
学費を稼ぐためアルバイトでモデルを
始めたことがキャリアの始まりなのだそうです。
すごい人です。

というわけで、独身男性の娯楽映画として、
お勧めしたい今日の1本だと思いました。



※ホームページ画像より、リンクはこちら。
 http://www.crest-inter.co.jp/daniela/index2.html