旧作DVDレビュー メラニー・グリフィス主演「ワーキングガール」を観ました。

本日は1988年のアメリカ映画
ワーキングガール」をご紹介します。

あるメルマガで紹介された映画でして、
メルマガの内容は忘れてしまったのですが、
映画名だけは記憶に残っていました。

舞台は1988年のニューヨーク。
Wiki情報によると撮影場所は、
今は亡き、ワールドトレードセンターです。

約30年程前の映画ですが、
さすがに女性の髪型に古さを感じます。
日本で言えばバブルというか、
往年の松田聖子ちゃん的です。

ちょっと古い映画をみてしまった。
そんな印象でした。

映画のストーリーは、
ビジネス学校を優秀な成績で卒業し、
上級ビジネスマン(管理職クラス)を目指すも、
秘書の仕事しか回ってこない、
主人公「テス」をメラニー・グリフィスが演じます。

上司とトラブルを起こし、
異動先の上司は、自分と同じ歳の女部長。

少し凹みますが、仕事の意見やアイディアが
あったら、どんどん教えて欲しいという、
これまでの上司達と違う姿に、
気分を取り直します。

そんな中で、テスはあるラジオ局の買収の
アイディアを上司に伝えます。

ラジオ局では規模が小さすぎる。
一度は反対されるものの、上に相談すると
いって、上司は保留します。

しかし裏では、テスのアイディアを盗み、
自分の手柄としてラジオ局を買収工作を
進めようとするのでした。

そんなとき女部長は長期の休みを取って
海外旅行に行き旅先で怪我をします。
数週間帰って来られないというのです。

仕事と彼女の留守宅を負かされたテスは、
彼女の自宅のパソコンから、たまたま、
自分のアイディアが盗まれたことを知ります。

悔しい気分と、それでも自分のアイディアを
進めてみたいテスは、上司になりすまし、
ラジオ会社の買収を進めます。

その企業買収のを進めるなかで
パートナーとしてハリソンフォードと出会います。
そして二人で協力しながら契約にこぎ着けます。

そして、
彼は、上司(女部長)と付き合っているのですが、
少しずつテスに惹かれていくのです。

しかし、あと一歩の所で、
女部長は彼女の陰謀に気付きます。

テスの企みは泡となり、
会社もクビになるのですが、
一方女部長もアイディアを
盗んだことがバレてしまいます。

アメリカでは、ビジネスのアイディア
を盗むことは、かなり悪いことらしいのです。
※日本ですとアイディアは会社(上司)の物。
 といった感覚もありますが。。

しかし最後にテスは、
アイディアがオリジナルであることを認められ、
買収先のラジオ会社で、
秘書ではなく個室を与えられ、
上級ビジネスマンとして採用されます。

・・と、こんなストーリです。

アメリカンドリームを面白可笑しく、
映画にしたストーリーです。

今時こんな都合の良いストーリーの映画も
無いのですが、この時代のハリウッド映画は、
こんなドタバタ劇も多かったように思います。


ところで、このブログを書きながら、
映画監督の、スティーブン・スティルバーグが
映画スタジオの職員になりすまし、
勝手に空き部屋に住み着いて、
映画作りを始めたことを思い出しました。


女部長になりすますテスは、
女部長の洋服を着て、髪型も変え、
エクゼクティブとなりるのですが、

嘘がばれるんじゃないかと、
ハラハラドキドキしながら映画を観るのは、
日本人の見方かも知れません。

時にリスクを取り、無謀とも思えるチャレンジが
容認される文化がアメリカの中にはあるのかも
しれません。

そんな事を感じた今日の一本でした。


追伸)
 この映画は何気に凄くて、AFI(American Film Institute)が
 2002年に行った、「情熱的な映画ベスト100」の91位
 2006年に行った、「感動映画ベスト100」の第87位
 に選ばれています。
 
 どちらも100位以内となるのは、かなりの映画で、
 私が普段ご紹介する映画は、ほぼランキングに入りません。