ベン・アフレック主演「ゴーン・ガール」を観ました。

昨日のブログで2ヶ月ぶりに
映画を観たことを書きました。

順当に「紙の月」を観たのですが、
一本観たらもう一本観たくなりました。

そして選んだの映画「ゴーン・ガール」です。

この映画はかなり前から力の入った予告編のCMが
流れており、大作を予想させました。

しかし予告編を見る限り、
奥さんが殺され、濡れ衣を着せられる旦那の物語
のようです。

今年みる最後の映画が、殺人事件というのも、
どうかと思い「紙の月」を観に行ったのですが、
ちょうど休みに突入。時間はあります。
見るしか有りません。

という訳で本日は、ベン・アフレックさん主演
ゴーン・ガール」をご紹介します。

主演のベン・アフレックさんは、
アルマゲドン」で、ブルース・ウイルスさんの
娘の彼氏役を演じている人です。

くじで負けて、惑星に残って自爆ボタンを押す筈が、
ブルース・ウイルスに助けられる若者です。

映画を観ていて、全く気付きませんでした。
あの頃はイケメンでした。(笑)


主題の、「ゴーン・ガール」ですが、
オリジナルも「Gone Girl」と同じです。
極めて簡単な英単語2文字にして、
意味が分かるようで分かりません。

ガールという単語が何歳まで使えるのか疑問でが、
(ちなみに奥さんはアラフォーの設定です)
ストーリー的には、

彼女は行ってしまった。→消えた彼女。
という感じと思います。

いくつかのサイトで翻訳してみました。

そしたら、Webioというサイトで
「gone on the girl」というセンテンスが出てきました。
意味は、彼女に夢中(惚れ込んでいる)とあります。

映画では嫌でも彼女中心に回っていることから、
実は、「gone girl」 は 「gone on the girl」と
すると少し深い感じがするのでは無いかと思いました。

この映画「ゴーン・ガール」を見た印象では、
どんでん返しのストーリーが全てと思うのですが、
映画を紹介するに辺り、あまりネタバレはどうかと
思い、何を書こうかと悩んでいたところ、

たまたま購入した週刊現代(2015合併号)の、
井筒和幸監督の映画評論のコーナーに
ゴーン・ガール」が乗っていまして、
思いっきりストーリーが書かれて居るでは
有りませんか。(驚)

井筒監督曰く、
ストーリーは妻の自作自演であることが
すぐに分かったそうです。
さすが監督!プロです。
私は暫く気付かなかったです。

・・とこの記事を読んで、
ストーリーを少し書いても良いかと、
ブログを書くことにしたのですが、
ブログ作成前に、Wikiを読んで見ると、
これまたなんと。
井筒監督のコーナー以上に思いっきり
詳しくストーリーが書かれて居います。

二度驚きです。

という訳で、
ストーリーも公開されているので、
私も少し書いてみます。

ハーバード大卒の、美人で聡明な彼女と
結婚した主人公ですが、
仕事に行き詰まり、母親の看病もあり、
実家のニュージャージーに引っ越して
数年目の結婚記念日に事件が起きます。

自宅に帰ったら、
荒らされた後があり、
奥さんが居ないのです。

すぐに警察を呼び、事件の調査が始まります。
しかし事態はどんどん、
旦那さんに悪い方向に向かっていきます。

肝心の死体が無いことや、
不自然な事件現場に最初は事件性を疑って
いた刑事も、だんだん彼を疑い始めます。
そしてついに逮捕されてしまいます。

しかし状況を打開すべく雇った腕利き弁護士が、
彼を一時釈放させるのです。


映画は、画的には見慣れたアメリカのTVや映画の
刑事番組のようで、違和感がありません。

私など素人ですから、どんなストーリーが
待ちかねているのか全く分からないのですが、
途中で奥さんが、ストーリーの説明を加えていきます。

都会育ちの彼女は、田舎に引っ越し、
嫁姑となることを快く思って居らず、
また夫婦の間は冷え切っています。

旦那さんは講師として働いていたのですが、
若い教え子の女性と不倫の関係です。

ストーリーはそんな旦那への復習劇のようでした。


しかし、
ハーバード卒の秀才が考えた完全犯罪も、
ほころびが出ます。

逃亡先のモーテルで隣人と知り合いになって
しまうのです。
良い人だと思って付き合っていたのですが、
彼女が現金を持っていることがバレ、
隣人の男と組んで、有り金を奪われてしまいます。

身を隠している以上、キャッシュカードは使えません。
現金が何より重要です。

なけなしの小銭で、高校生時代自分を好きで
つきまとっていた男に助けを請うのですが、

大金持ちと成ったその男は、完全密室の別荘に、
彼女が安全だから。と囲い込むのです。

そして暗に結ばれることを強要するのです。

そんなとき、旦那がTVのインタビュー番組に登場し、
浮気が悪かったことや奥さんを心配する様子が放送されます。

それを見た彼女は、
レイプを自作自演し、男を殺し、
旦那の元に返っていきます。

そして、これからも仲の良い夫婦を演じて。
と旦那に迫るのでした。

旦那としてみれば、
殺人者に言われるわけですから、
最初は怖いのですが、段々慣れていくところで、
映画はTHE ENDです。


端的にまとめると、

夫が失業し、夫の実家に引っ越した。
嫁姑問題や介護、夫の浮気が発覚。
子供も出来ず、すっかり夫婦の中は冷めたところで、
奥さんが蒸発。

旦那はTV番組に出演し、涙ながらに訴えました。
それを観た奥さんが、旅先で出逢った男と別れ、
旦那の元に返っていく。

そんな話しです。

昔お昼のワイドショー番組で、
蒸発したパートナーに涙ながらにメッセージを
伝える番組がありましたが、
かあちゃん帰って来て・・と子供とお父さんが
テレビで言うような・・。)

そんな結構簡単なストーリーを、
映画を用いて、複雑に美しく表現しています。

井筒監督は雑誌の記事で、
「こんな化け猫にゃ取り憑かれたくない。
これも愛の一種ってことでっか、先生!?」
とまとめていますが、

私もこの映画を観て思ったのは、
女性の根の深さ、怖さです。

結婚すれば、必ず夫婦間でいざこざが発生すると
思うのですが、嫁は頭の中ではこんなことを
考えているのかと思うと、恐ろしいです。

独身男性がこの映画を観ると、結婚する気が無くなります。
独身男性にはまったくお勧め出来ない映画と思った、
今日の一本です。

追伸)
映画の中で刑事が主人公に奥さんの血液型を問い、
「O型だったかな?」と主人公が答えるのですが、
そのあと、警察官と刑事の二人だけのシーンで、
警察官が、「奥さんの血液型って知らないといけないの?」
みたいな事を言うセリフがあります。

アメリカでは(世界中では?)血液型の会話は、
コレぐらい無いんだなぁ〜。と思いました。
恋愛トークとかでも無いんだな。きっと。


映画『ゴーン・ガール』オフィシャルサイト| 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント