綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず主演「海街diary」を観てきました。

本日ご紹介する映画は、主演女優さんが4人もおります。!

という訳で本日は、
綾瀬はるか長澤まさみ夏帆広瀬すず さん主演映画

 「海街diary

をご紹介したいと思います。


さて、
今回は珍しく、
映画を観る前に少し情報を知っていました。

4姉妹の物語であり、
末の妹は、
愛人を作って家を飛び出した父親の子供です。
つまり上3人と腹違いです。

その父親が亡くなり、末の妹を引き取り、
姉妹4人で暮らしていくという物語です。

このような設定の場合、
大概、
末の妹が上の姉妹達と仲が悪くなって家を出て行くとか、
転校先になじめなかったりする流れを想像しがちですが、
この映画は、大きな事件も起きずに、
最後まで淡々と進んで行くそうなのです。


そんな映画、楽しいの?
と思いつつも、
美女そろいの映画ということで足を運びました。(笑)


映画は冒頭、長澤まさみさんの、
寝ている姿を足から顔に向かってナメるようなカットです。

若干イヤらしい妄想もふくらみ、
いったいどんな映画なの?
そして、この人だれ?

・・と思うのですが、

後で思うとこのシーンだけ何故か、
濃厚というか、そんな感じのカットでした。

そこから繋がるのは、
仕事へ出勤するシーンだったと思いますが、
ここで二女を演じる長澤まさみさんの私生活を
説明しているのだと思います。

彼女は地元の信用金庫に勤めるOLです。
ダメ系な男と付き合い、そして貢ぎ、そして別れる。
を繰り返しているようです。

対する綾瀬はるかさん演じる長女は、
地元の病院に勤める看護士です。
性格もしっかり・躾けもしっかりしているようです。

この家族は、
長女が高校性の頃父親が愛人を作って家を飛び出し、
そして続くように、母親も愛人を作って飛び出して行った
という、特殊な環境下の元、

祖父母の家で長女が母親代わりとなり、
妹たちを育てたようです。

長女と二女の二人はとにかく対照的で、
食事の行儀が悪いと、長女が叱り、
酒癖が悪いと、長女が叱り、
付き合う男が悪いと、長女に叱られます。

しかしそんな長女も、
同じ病院に勤務する、堤真一さん演じる、
イマイチ煮え切らない男と不倫の関係にあり、
本当は妹にお説教をできるほと偉くないのです。

そんな二人を観て育ったせいか三女は、
3人の中では、平凡で一見普通に見えます。
昔登山家だったという、街のスポーツ用品店に勤め
池田貴志さん演じる店長と付き合っています。
髪型がアフロっぽく、もっといい男居ないの?
という感じです。

そんな訳で、性格の違う姉妹に唯一
共通するのが、
3人とも付き合う男が何処かイマイチであることです。

それは結局、愛人を作って出て行った、
両親のDNAを引き継いでいることを表現しているのです。


そんな3人の元に、
山形に住んでいた父親が亡くなった知らせが届きました。
長女は仕事があるから行けない。
と二女と三女が現地に向かうよう指示します。

ここで以外とすんなりと、二女は言うことを聞いて、
三女と二人で葬式に行くことになります。

なんとなく、長女と二女は、
喧嘩しがちで仲が悪いのかと思いきや、
こんなとき、長女の言うことを聞くのですが、
つまりそれは他人ではない、
姉妹の絆を演出しているのだと感じます。

得てして、姉や兄は、
小さい頃からイヤな事をしたの兄弟に押しつけるのです。(笑)


いい感じの田舎の電車にゆられ、
(山形にあんな電車走っているの?と思うのですが)
行き着く先は、ひなびた温泉街という感じです。

しかし、火葬のとき長女が現れます。
なんだかんだいいつつ、心配して来てしまったのです。

そこで知るのは、
父は愛人と共に仙台に住んで、末の妹が生まれ育ち、
愛人が亡くなり、山形に行き、別の女性と家庭を持った
ということでした。

つまり、末の妹(四女)と、
今の山形の母親とは血のつながりが無いということです。

この山形の母親がまたイマイチな感じの女性ですが、
(でも居そうな感じの人です)
四女と母親の関係を察した長女は帰り際、駅のホームで、
こっち(鎌倉)にきて一緒に住まない?
と誘い、

四女は少し悩んだ後、即答するのでした。

そしてその後、四女が鎌倉にやってきて、
4人の共同生活が始まります。

映画で四女を演じるのは広瀬すずさんです。
私はこの映画で初めて広瀬すずさんを知りました。

映画を観ているときは、
全く情報を持たず、歳も知りません。

中学生の役は、
一人で制服を着て出ているシーンでは違和感が無かったのですが、
クラスメイトとのシーンでは、周りが若くて、
ちょっと違う気がしました。

家に帰って調べてみると、
広瀬すずさんは今年17歳ということですので、
高校性二年生位です。
一方、同級生を演じる、尾崎風太さんは15歳。

この年代の2歳の差は大きいですので、
広瀬すずさんを使うなら、
同級生の年齢は合わせてもよかったように感じます。

また、中学校ではサッカークラブに入るという設定で、
(中学までは男女一緒らしい。)
実際サッカーをする演技もあるのですが、
女子にしては、割と上手いと思いました。

調べてみると、小中学校時代バスケをやっていたという
ことで運動神経は良いのでしょう。
こころなしか、足も太くて立派ですが(バスケ足?)、
それはさておき、
この映画を観て、個人的に一番気になったのは、

広瀬すずさんが、
往年の宮沢りえさんに似ているのではないか。
と感じたことです。
即ち、超可愛いかも。ということですが。。

宮沢りえさん17歳といえば、
某ふんどし姿になった頃です。

広瀬すずさん17歳をみて、
こんな年代だったのね?
と思わずには居られません。

いずれにせよ、将来期待が持てる女優さん
ということで、映画を観て良い発見をしました。

(映画の話しから若干ズレてしまいました。)

また、似ていると言えば、
映画の中の長澤まさみさんは、
小泉今日子さんに似ているのでは無いか。
と思ってしまいましたが、気のせいでしょうか?

・・と思ってネットを調べてみたら、
結構沢山の記事がでてますね・・・。

(またもや、映画の話しから若干ズレてしまいました。)


映画の話しに戻りますと、

四女が鎌倉に引っ越しをしてきて、
中学ではサッカークラブには行って活躍をして、
仲の良い(男)友達も出来き、

長女は不倫相手と淡々と過ごすも、
ある日、男がアメリカの病院に行くから一緒に
着いてきて欲しいというも別れ、

二女もダメ男と別れ、
なんとなく大手銀行から転職してきた
一見さえない課長と良い感じになっていきます。

三女は相変わらず、
スポーツ用品店の店長と付き合っている感じです。

そんなところに、
(祖父か祖母のどっちかの)法事で札幌に住んでいた
母親がやってきます。

お父さんを奪った女の子供と、良く一緒に住んでられるわね。
とか、(姉妹が住んでいる)家を売っちゃえば。
とかトラブルの種を捲きます。

そして長女と口論をして、
祖父の妹役の樹木希林さんが止めるのですが、
このシーンも有りそうな光景でいい演技です。

この母親役を大竹しのぶさんが演じています。
久しぶりに拝見して、一瞬誰だか分からなかったのですが、
リアルに存在しそうで、実にハマっていると思えました。

そんな二人ですが、映画の最後では母親と少し仲直りをします。

結局、歳を取って親というか大人の事情や気持ちを
理解できるようになり、
また、過去の自分の心と折り合うことができるように
なったということなのです。
つまり、綾瀬はるかさんが親を超える位成長したという
ことを表しています。

映画の後半では、他にも風吹ジュンさん演じる、
近所の定食屋のおばちゃんが、ガンで亡くなってしまうとか、
その友達を演じるリリーフランキーさんが、
良い味出しまくっているとか(笑)
小さいストーリーの山谷はあるのですが、

結局最後のシーンは、
姉妹4人で仲良く砂浜を歩くシーンで終わります。

映画を見終わってみれば、
やはりこれといって大きな面白い出来事はありません。

ただ、この映画に映し出される世界は、
実は私たちの日常なのだと感じます。

両親や兄弟との、日常の小さな喧嘩をはじめ、
何年間も合わないような大きないざこざや、
めんどくさい親戚のおじさんおばさん、
恋愛や仕事に心痛む様子。
・・・・
多かれ少なかれ、どんな人にもある、
私たちのリアルな日常を映画は表現しています。


もっとも私は中年独身なので、
どうすれば、姉妹の父親のようなモテ男になれるんだ。
とか、下世話な事も思ったりします。

映画での父親を表現するセリフは、
良い人だった。断れない人だった。
みたいな感じで、そんな人は、モテ無いだろう。!
とおもうのですが、

姉妹の恋愛相手は、そんな良い人なのです。

つまり、いい男を求めつつも、
世の中いい男(理想の男子)なんて居ない。
というアンチテーゼを示したものなのかもしれません。


さて、
最近至る処で遺産相続争いが起きているという、
弁護士さんの話しを耳にしました。
昔は大きな遺産が無ければ争いなど起きなかったそうですが、
最近は、ちょっとした遺産でも弁護士沙汰になるそうです。

また、ちょっと資産があると、
その相続税は大変な事になるのだとか。

相続税はキャッシュで支払わないと行けないそうなのですが、
得てしてサラリーマンには現金がありません。
(だから様々なローンがあるわけで。)

私の大家さんの家でも、そんな相続争いが起き、
私の住む、アパートの隣(もと竹林)が切り崩され、
宅地工事をしていますが、
ここに家を建てるの?というような傾斜地です。

日本は将来、家がどんどん余ってくることが
問題となっているのですが、
そんなご時世で、資産争いの結果、
こんな傾斜地に家を建てるというのはちょっと信じられません。

なんでこんなことを書いているのかといいますと、
映画の舞台と成る、四姉妹の家がまさに、

この先、
たいへんな資産相続を迎えると思われるのです。
鎌倉の大きな一軒家を相続するとなると、
あの姉妹のお給料では難しいなぁ〜。

とそんなことを思いました。

いつまでも4人で暮らすわけにも行かないし。
というセリフもありますが、
きっと二女・三女が嫁に行き、最後は長女と四女が
どこかのマンションで暮らすのだろう。
そして、その四女もお嫁に行き、
長女は初めて恋愛をするのです。

・・みたいな事を最後に想像してしまった、
今日の一本です。


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