広瀬すず主演「ちはやふる(下の句)」を観てきました。後半早いペースの映画でした。

映画『ちはやふる 上の句』を観たとき、
早くも今年一番の映画ではないかと思いました。


二部構成の映画なので、
早く、続編(下の句)が観たい。
・・と思いながらも、

得てして続き物の後編は、
期待はずれのこともしばしばです。

どうかな〜。
・・と不安も入り交じりながら、
ちはやふる 下の句』が公開を迎えました。

いろいろ用事が重なり週末が潰れていく中、
気がついたら最寄りのシネコンでレイトショーが終わり、
困った事に、日中のみとなってしまいました。

これでは、
サラリーマン的に映画をみることができません。
しかし、この映画はどうしても映画館で観たいのです。

横浜界隈の映画館のスケジュールを探したところ。。
ありました。まだレイトをしているところが。

そんな訳で、
月曜レイトという、最も映画館が空いていそうな
時間帯に郊外にある映画館に足を運びました。

ちなみに、かなり大きなスクリーンの部屋に、
お客さんは10名程度と貸し切りのようです。
思う存分映画を堪能しました。


さて、
ちはやふる 上の句』では、
主人公千早(広瀬すず)が高校性となり、
競技カルタ部を作るため部員を集め、
東京都予選を勝ち進み優勝して、
全国大会出場が決まるところまでが描かれます。

我々の世代的には、
まるで朝倉南ちゃんを主人公にしたマンガ「タッチ」の
ようでもあります。
鉄板のスポーツ系学園ドラマです。

前作では、物語を構成する背景や基本的な
ストーリーを説明しつつドラマが組み立てられていきます。

そして重要なのは、
この映画の主題は、
仲間や友情という、ベタなものであることがわかります。

そんな前半に対して後半下の句では、
間違い無く、
昔的に言えば、ドリカム的(タッチ的)男女関係の
恋愛ドラマに成るだろう。

・・と、
マンガの原作を知らない私は確信したのでした。
なんと言っても、予告編では、

「千早はずっと太一の物だと思ってた」
というセリフを綿谷新(真剣佑)にいわせ、

「物語ついに完結」。
みたいなナレーションが入るのです。

しかし映画を観てみるとわかるのですが、
恋愛ドラマの要素は少なく、
上の句からほぼ進展がありません。

むしろ、下の句の重要人物、
かるたクイーンこと若宮詩暢(松岡茉優)と、
かるた名人のおじいさんを持つ、
綿谷新(真剣佑)が旧知の仲であることが
表現されます。

亡くなった、カルタ名人、
綿谷 新のおじいさんの法事に参加し、
おじいさんを亡くしたことでカルタを止めた、
綿谷 新を、
再び、競技かるたへ誘うのでした。

このパターンは通常、
一見気が強い、クイーン若宮詩暢が、
若きカルタの達人綿谷新に惚れている筈で、

複雑な恋愛模様のドラマの展開が始まる
パターンですが、
今作では表現されていません。

もちろん映画のハイライトは主人公千早(広瀬すず)と、
カルタクイーン若宮詩暢(松岡茉優)との個人戦です。

団体戦で全国大会に出ることになったにも関わらず、
クイーンの存在を知った千早(広瀬すず)は、
彼女との試合に心を奪われてしまうのです。

クイーンは左利きだったので、
左利き対策と練習が必要だったのでした。
しかし、そんなことでは全国レベルの団体戦
対戦相手に負けてしまいます。

部員の反対を押し切り、
東京予選でのライバル高であった、
北央高校に練習に行くのでした。
しかし結局は千早はチームの元に返っていきます。

地方予選の優勝校には、
試合で負けた、沢山のライバル校の
メンツがかかっていることを知ったのです。

そして、全国大会本番です。
開会式が行われ試合が始まるのですが、
千早は(おそらく)風の高熱のため試合の
途中で倒れてしまいます。

そしてチームも途中で敗れてしまうのですが、
メンバーの表情には精一杯戦った満足感はあれど、
後悔の影はありません。

そしてぱっと病気が治った千早とともに、
翌日の個人戦に臨むのでした。

そして映画の千早とクイーンの個人戦へと
ドラマは流れていきます。

お決まりのように最初は、
仲間の西田 優征(矢本悠馬)がボコボコに負けて、
試合後、抜け殻になってしまう様子が
ギャグとして描かれます。

そして千早とかるたクイーンとの試合が始まります。

千早はクイーン若宮 詩暢から、
全く勝負に成らないほどの
圧倒的な力の差を見せ付けられます。

クイーンの一人試合となり、

「できない。勝つ想像が・・(確か)」

という千早のセリフが入ります。

しかし、
一緒に戦う、幼なじみの真島 太一(野村周平)や、
応援するチームメンバーからパワーをもらって、
ついに千早が本来の力を発揮しだし、
札が取れるようになり、
そして、徐々に挽回していきます。

ちょっとこの展開は無理があるかな。
と思いましたが、そこはマンガです。
大目に見ましょう。

そこから映画は試合の途中で場面が変わり、
クイーンが札を受付に返しに行くシーンに切り替わります。

ちょっとわかりにくいのですが、
逆転して千早が勝ったかと思わせつつも、
クイーン若宮 詩暢が勝負に勝ったわけです。

そして、その後千早が画面に現れ、

「おもしろかったね、また一緒にかるたしよう(確か)」

というセリフが入り、

「いつ(確か)」とクイーンが答えます。

と、ここで映画が終わり、
続きはクイーン戦という画面に切り替わります。
つまり、
「クイーン戦でまた一緒にかるたをしよう」
ということなのですね。


映画時間としては、102分と若干短い気もしますが、
結構見応えはあります。

でも、冒頭書いたように、
なんだ。展開早いなぁ〜。という感想です。


映画の帰りに、
マンガの原作を読んでいると思われる
若者二人組の会話も耳に入ったのですが、
同じように展開早いなぁ〜。とか、
千早はクイーンに、もっとボコボコになっていた。
とかそんな事を話していました。

私も大いに同感です。

上の句に引き続き、本作でも
広瀬すずさんは、良いですね。
可愛らしくない演技が最高ですし、
マンガのわざとらしいヒロインを大変上手く
演じていると思います。

そして今回新たに加わった見所は、
やっぱりクイーン若宮詩暢こと、
松岡茉優さんだと思います。

絶対この人は25歳位に違いない。・・と確信し、
25歳でセーラ服か。

・・などと思いながら映画を観たのですが、
実際は1995年生まれの21歳なんだそうです。(驚)

1995年って、
私がサラリーマンになった歳ですが、
なんとも大人っぽいお嬢さんに成長した物です。

松岡茉優さんの”つんけん”した演技が味があり、
綿谷新(真剣佑さん)との絡みも絶妙です。

参考URL(ちはやふるの役者さん)
https://www.booklista.co.jp/feature/interview/chihayafuru/story/


このブログを書くに当たり、
色々な動画を見て勉強したのですが、
袴姿を夏に撮影して熱かったとか、
皆さん畳みの上でカルタを特訓しまくって、
足に本当にアザができたりすりむいたり
しているようでした。

またカルタを取り合うシーンや札が飛ぶシーン
などでは、高スピードカメラを使っての撮影との
ことでした。
てっきりCGと思って観たのですが、
この映画では大変効果的です。

しかも映画監督でもあり脚本も書いている小泉徳宏さんは
1980年生まれとのことで、私よりも一回りも若いまだ30代です。

上の句でもかきましたが、
ちはやふるは』は、設定が高校性なのに、
セリフが大人むけになっているのですが、
素晴らしいと思いました。

私が個人的に好きなのは、(上の句ですが)

「来ないとわかっているなら取りに行け!」

と、カルタの札と、彼女(千早)を掛けた
カルタの先生(國村隼)のセリフなど、
どれだけ多くの人の心に響いたことでしょうか。


・・という訳で、
3回目の繰り返しになりますが、
あっという間に終わってしまった
印象がある『ちはやふる 下の句』でした。

この理由は恐らく、次回作の制作が、
結構早い段階で決まってしまって、途中でシナリオを
直したためではないかと思います。

週刊誌的情報では、

広瀬すずさんが、
映画のプロデューサーに好かれて
続編も作ることになったとか、

下の句の舞台挨拶で初めて次回作を知って泣いたとか。
色々なネタをネットで読みました。

ま、いずれ次回作を観ないと、
映画『ちはやふる』見終わったことにならず、
早く次回作が見たい!
と思いながらブログを書いた、今日の一本です。


映画『ちはやふる -結び-』公式サイト

今日のアクセス:491718


追伸)
ひと言加えさせて頂きますと、
エンディングロールにながれる、
Pafumeの曲はちょっとキツイです。

楽曲は映画にぴったりあっているのですが、
いかんせん音が悪い。

デジタルの編集しまくった音が、
映画館の大音響で聴くには厳しいと思いました。
もっともPafumeで生音は厳しいかもしれませんが、、、
でも、曲は映画にぴったりなんだよね。