「自分は評価されていないと思ったら読む本」を読みました。

多くの社会人が気にすることは、自分の評価と思います。
なにかの調査でも、自己評価を過大にする傾向にあるようですが、
この調査結果が示すものは、
多かれ少なかれ、多くの社会人は、自分の評価に不満を持っている。
ということだと思います。
ちなみに、私がこの本を購入したのも、そんな理由からです。(汗)

著者は、(この方も)元リクルート社員で、
リンクアンドモチベーション社を設立した、小笹芳央氏です。

内容は、仕事につまずいたときや、やる気が出なくなったときの、
状態を分析し、何が原因で、どんな思考をすればよいのか。
といった観点を中心に書かれています。

特に若手社員が陥りやすい悩みや不安、例えば、
・自分にとって、この仕事は適職か?
・尊敬する上司がいない。
・仕事が出来るようになって天狗になった。

といった事象に対する小笹氏の考え方が書かれています。

多くは、若手社員と年配社員の飲み屋の会話のようともいえますが、
このような本が売れていると言うことは、
会社内のコミュニケーションが少なくなってきていると言うことでしょうか。

タイトルの「自分は評価されていないと思ったら読む本」をストレートに
読むと、評価されていない自分に対する、
改善案、マニュアル、対策集・・・を期待していまいますが、
書かれていることは、ある年代に達するとまぁそんなもんだよ。
といいたくなる内容かもしれません。

しかし、こういったベーシックな話は、年をとってからも定期的に
読むと何かしらの発見があるものだと思いました。
専門家の著書と言うことで、テーマの網羅性も良いと思います。


小笹氏は、リクルート時代、採用面接を1万人こなしてきたということで、
学生をみると、その後の様子が分かるとのことです。
そういった話も読んでみたいものです。