「人生を思い通りに変える51の質問」を読みました。

人生は毎日が悩みと選択の連続です。

”質問”というと、ちょっと改まって聞こえますが、
本書の”質問”という言葉は、「○×をどうしよう」という、
”悩み”と、言い換えるとしっくりきます。

”悩み”にも、技術があって、そのうまいやり方を知ることにより、
人生をより良い方向に変えることができる。
・・というのが本書の主旨だと思います。

例えば、
「俺って何で駄目なんだろう」と悩めば、落ち込むだけですが、
「どうすれば、実現できるのだろう」と悩めば、改善の毎日です。
(きっと、行く末には成功や幸せが見えてきます。)

そういった数々の”悩み”の対処法が、51項目紹介されています。
人生に変化を起こす10の質問とか、夢をかなえる11の質問
といった具合です。

これら51項目に対して、著者の谷原誠氏の書く文章は、
そつがなく、文体はスラスラと書き慣れている印象です。
心に残ったり、知識となるセンテンスもありますが、
全体的にはあっさりした印象が残ります。


高校時代に、英語の点数が悪く、このままだと卒業できないぞ。
恩師に言われ、
「俺はなんて駄目なんだろう」と落ち込むのですが、
その後、気持ちを切り替えて猛勉強を開始し、
学年でも上位の成績を修め、大学に入学し弁護士となります。

「俺はなんて駄目なんだろう」の人(著書)は、
いったい何があると、一念発起できるのでしょうか?
本書では悔しかった。と書かれていますが、
多くの人は悔しいだけで終わってしまうように思います。
この部分をもっと、もっと詳しく記述いただければ、
さらに良かったと思いました。

一方、若い頃、裁判に勝ったり負けたり、長引いたり
・・といった話はリアル感があって良かったと感じました。

繰り返し読んで、知識を体にたたき込みたい系の本だと思います。