「天才柳沢教授の生活「男はここまで純情です」」を読みました。

本書を簡単に要約すると、
”モーニング”連載漫画の、「天才柳沢教授の生活」を題材に、
男はこんな具合にアホです。
・・と大人の女性が解説する内容です。

”男はここまで純情です”編のほか、”男はこんなにお馬鹿です”編も
あるらしく、いかに男を馬鹿にしている内容かと思いきや、
何ともおもしろおかしい内容でした。

正直に言えば私は、題材と成る山下和美さんの、画風はあまり
好きではないのですが
(本編の漫画を読んでいないため、あくまで印象です。すいません。)
黒川伊保子さんの解説が加わることで、実に面白い構成に仕上がって
います。

黒川さんは、元々はコンピュータや脳を研究する学者さんのようで、
その知識を生かし、女性らしい文章の中に、男(男性脳)の知見から
の解説が加わっており、この点が、他の女性の文筆家の文章とは違う
ところです。
まるで、自分の性格占いをよんで、当たっていたときのような、
妙に納得感のある一節があったり、
そうなんだ。・・と自分への新しい発見があるのです。
(・・と、このようなところが、私の男性脳を擽るのでしょうか。?)


例えば、
男は、淡々と繰り返すことで何かを残す。
・・と言われれば、会社でルーチンワークを黙々とこなしながら、
このことか。と思うようになります。

男は荒野を目指す。
・・と言われれば、昔はそうだったなぁ〜と、一瞬否定的に思うのですが、
柳沢教授にとっての荒野は、本の山・知識の海のことです。
つまり、真剣にビジネス本を読んだり、年甲斐もなく趣味に没頭する
私や貴方(男性諸君)のことらしいのです。

特に心に残ったのは、「男性脳はメカと一体化する」のフレーズで、
男が時計や万年筆〜自動車が大好きなのは、
自分の体の一部と考える脳の性質に有るらしいのです。

etc.etc...


さて、
私個人的には、特にお勧めなのは、男女の倦怠期を迎えた女性の方です。
相手をみて腹が立ったら、男がいかにアホなのか、本書から思い出して頂き、
是非とも相手を温かい目で見守ってほしいのです。