「未来を拓く君たちへ」を読みました。

夏休みの読書感想文も、これが最後と成りました。(汗)
数冊読んだ中で、もっとも良かった本と思います。

若い人向けに書かれた本と思うのですが、
ビジネス本のカテゴリになるため、
若い人はあまり読んでいないかもしれません。残念です。

短いセンテンスでまとめられており、とても読みやすく、
(後の引用を参照してください。)個人的には、一部でも良いので、
中学生の国語の教科書に載せてほしい位です。
もしくは、推薦図書等にして夏休みの作文の宿題にしてほしいです。

そんな本だと思います。

本書は副題にもあるとおり、”なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか”
がテーマで、内容も点に的が絞られております。
多くのビジネス本が、内容と題名の印象が合わない訳ですから、
本書はその点だけに注目しても、良書だと思います。


なぜ志をもっていきるのか?
1,悔いのない人生を生きるために

なぜ志をもって生きるのか?
2.満たされた人生を生きるために

なぜ志をもって生きるのか?
3.香り有る人生を生きるために

なぜ志をもって生きるのか?
4.大いなる人生を生きるために

なぜ志をもっていきるのか?
5,成長し続ける人生を生きるために

本書の題名から引っ張ってきました。
1番は誰でも思うことですが、上手くいかないケースも多いと思います。


牢獄の中で死の直前まで勉学に励んだという吉田松陰など、
5番を実践した人の代表例だと思うのですが、
そういった逸話は心を打ちます。

このように、志をもった生き方こそが、真の日本人としての生き方であり、
心差しを持って生きることは、日本人としてのモラルといって良いぐらいの
ものであると感じました。

どの節も良いのですが、以下を引用してご紹介したいと思います。

==
人生において「成功」は約束されていない。

人生において、描いた「夢」が破れ、
抱いた「願い」が実現しないことは、
いくらでもある。

<中略>

我々は、やはり、大きな「夢」を描き、
深い「願い」を抱いて歩まなくてはならない。
その「夢」の実現を求め、「願い」の実現を求め、
「成功」をもとめて歩まなければならない。

それは、なぜか。
「成長」できるからだ。
「夢」の実現にむけて思いを込めて歩むとき、
「願い」の実現にむけて力を尽くして歩むとき、
「成功」に向けて全身全霊で努力を続けるとき、
我々は、一人の人間として、大きく「成長」できる。
我々は、人間として、すばらしい「成長」を遂げることができる。

だから、君に、伝えておきたい。

人生において、「成功」は約束されていない。

しかし、

人生において、「成長」は約束されている。

==

何度でも読み直し、心に刻みたい一冊だと思いました。