「HAPPIER」を読みました。

私たちは日々「しあわせ」を求めて悩んだり、努力したりする訳ですが、

幸せってなんだろう? どうすれば末永く幸せを得ることができるのだろう?

・・と若い頃から考え、現在では学問として研究しているハーバード大学の先生が、
自らの授業をもとに執筆したのが、本書です。
授業は、ハーバード大学でもっとも人気がある講座ということで、
アメリカの様々なメディアに紹介され、日本に紹介されるに至ったようです。

本書では、幸せの分析から、末永く幸せでいられる方法が紹介されています。


たとえば、
著者は若い頃、スポーツで優勝することを目標に、練習や食生活などの努力を
していました。
そして目標だった大会で優勝し、そのあと、何ともいえないむなしさというか
空虚感を持ちました。
こんなとき次にどうするかと言えば、さらに上の大会優勝を目指すなど、
次々とレベルをあげないと、次の幸せが得られません。
このような上昇志向的の考え方では、末永い幸せは得られないと言います。


たとえば、
調査によると、時間を忘れて物事に熱中する状態(フロー状態)は、仕事以外の
時間より、仕事中のほうが多いので、自分にあった好きな仕事をするのが、
幸せにとって重要なこと。
と著者は言います。
そのため、仕事の選択は重要で、
今好きでない仕事をしている人には、可能な限り仕事の変更を、
やりたい仕事に就くための努力をしたほうが良いと言います。


たとえば、
幸せの達成のためには、目標設定が重要で、目標を達成するには、
初めに、目標を宣言してしまうことが重要と言います。
そして永遠の幸せのためには、永遠の学びと成長が重要であることも、
指摘しています。

これらは「夢に日付を」、で有名な渡邉美樹さんや、お金持ち研究で
有名な本田健さんの思考にも通じる物と思いました。


ざっとまとめると、
・良い習慣を得る
・天職を得る
・お金は手段である
・良好な人間関係を得る
生涯学習し成長する  等々

といったあたりが、永遠の幸せを得る秘訣のようです。
目新しい話ではありませんが、何度でも読んで頭に詰め込みたいものです。


本書は訳本のためか、若干読みにくい点を感じましたが、それをさておいても
沢山の方に読んでもらいたい内容と思いました。