井上裕之著「私の人生に奇跡を起こしたマーフィー100の言葉」を読みました。

マーフィーの言葉を簡単に要約すると、

「良い事(夢など)を、心の底から念じれば、かなう。」

また反対に、

「悪い事を、思うと、悪い事が起きる。」

というような話です。

良い事が起きない人は、
心のどこかで、悪い事が起きるんじゃないか。?
と考えているということなのですが、

人間は多かれ少なかれ、
悪い事を(悪い事も)想像しながら生活を送っています。
それは、悪い行いを防止し、危険回避のための本能の
一つであり、
本当に悪い事が起きた場合に備え、心理的なダメージを緩和
するための防御反応だったりする訳です。

実際、良い事だけを思い続けるのは、かなり難しいものです。(汗)


しかし、世の成功者、夢を叶えた偉人達がいうような、

「できると信じて、成功するまでやり続ける。」

発想は、マーフィーの言葉や考え方に、近いものを感じます。


このマーフィーを私が知ったのは、
とうに30歳をとっくに過ぎてからでしたが、
マーフィーかどうかは別にしても、
私のこれまでの人生を振り返ってみると、
よくも悪くも、多くが自分の想像した人生になっています。
例えば、大学に入ったり就職したり・・・

自分の想像が現実になる事は、確かなような気がします。
反対に、心の中から思っていなかったことは、現実と
なっていません。

これらを私が最も実感するのは、ヤフオクでお宝の類い
(つまらないものです)を探していると、
殆どの物が出てくる。ということです。

ヤフオクに限らず、コレクターの方が信じられないような
お宝を集めるケースがありますが、おそらく心の底から
欲しいと思ったらどこからか、出て来るのだと思います。


前置きが長くなりました。本書の話に移ります。
著書の井上裕之さんは、奥さんと二人で
車に乗っていて、事故にあい、
奥様が長期にわたる意識不明(植物人間)になって
しまったときに、様々な本を読みあさり、
たどり着いたのが、マーフィーの言葉だったと言います。

心の底から奥様の回復を祈り看病を続けたところ、
奥様は意識を取り戻し、今ではすっかり普通の生活ができるまで
回復した。
そんな奇跡的な出来事が、マーフィーの言葉を信じる
理由となったのだと言います。

医者という職業からは、現代科学で説明しにくい、
マーフィーの言葉を、信じている。とは言いにくい。
とも正直に書かれています。


本書は、マーフィーの言葉に、著者が短いコメントや体験談を
綴るもので、とても読みやすく、本の装丁や、中の見開いた
感じも奇麗なものです。
なにかマーフィーの適当な本を一冊。
と言われたらお勧め出来る内容と思います。
(マーフィーを深く研究したい方には不向きかもしれません。)


潜在意識とか、??と思わせるような話も多々続く訳ですが、
私は、ヤフオクの件があるので、
マーフィーはちょっとだけ信じています。