「稼げる人、稼げない人」を読みました。

「稼げる人、稼げない人」

とは、ビジネスマンの端くれである私でも、
興味をソソられるタイトルです。
つい、買ってしまいました。(汗)


さて、ビジネスマンの多くは、

「稼げる人」に成りたい。(or 稼げる人を目指している。)
俺は稼いでいる。(or 稼いでいるつもりである。)

と、思っているに違いないと思い気や、
・・実際のところ、必ずしもそうではありません。

本書にもありますが、
「稼げる人」はどうしても目立ってしまう訳ですが、
「和をもって尊し」の日本人の多くは横並び意識が強く、
自分が「稼げる人」となり、目立ってしまう事を好まないのです。

ですから、
学校を卒業して、元気満タンでビジネスマンになったとしても、
いつしか、あたらずさらわず、サラリーマンになってしまいます。


ある人が別のところで書いていたのですが、
仕事ができる人(本書では「稼げる人」)になる方法や、
子育ての方法、お金持ちに成る方法、恋愛を成就する方法・・・etc.
世の中の多くの人に共通する問題には、ほとんどの場合、解決策があり、
たいていは本に書いてあるというのです。
ですから、問題が発生したら本を数冊買って来て読めば良い。
・・と。

もっというと、本人にとって重要な問題は、本を買うまでもなく、
太っている人の殆どは、体重の減らし方を知っているように
(食べなければ良いとか、運動すれば良い。など)
ビジネスマンと呼ばれる人の多くは、本書に書かれている
「稼げる人」への方法は知っているといいます。

かくいう、私もいくつか、知ってます。
例えば、期待される仕事より常に上(+α)の仕事をする事です。
※確か、ジャック・ウェルチ氏(元GE会長)が言っていたそうです。

本書でもいくつか事例で、この+αを語っています。
例えば、コピー取りをまかされたらどうするか?
自分は、コピー取りにどんな+αを加えることができるか?
といったことです。

しかし、稼ぎ方を知っているからといって、
全員が全員、行動を起こさない点が日本のサラリーマン社会です。


それは先に書いた、横並び意識のほか、家庭や私事の問題による
精神面の事情とか、上司に叱られて立ち直りにくい性格だったり、
もしかしたら、大好きな彼氏や彼女にふられたせいかもしれません。
大人に成ると、人それぞれ様々な事情を背負っている訳です。

そういった重い荷物を背負いながらでも、
常に+αの仕事ができるとしたら、それはやはりスゴい事だとおもいます。


簡単に読み切れる本ですので、心に思うところがある、
ビジネスマンの方は、さらっと読んでみるといいかもしれません。

「稼げない人」に待ち構えている社内失業や、社内雇用の調整弁
となっていまう。といった話題は、なかなか頭の痛い問題提起です。