「なぜあの人は勉強が続くのか」を読みました。

勉強は大人(社会人)になっても、欠かせません。

仕事上必要な資格を取らなければならないことも有りますし、
今時、語学も英語だけでは足りません。

会計やマネジメントの仕組みはどんどん海外から押し寄せてきて、
日々新しいビジネス用語を覚えなくてはなりません。

入社したばかりの若者は、
古くから有る会社の仕事と仕組みを覚えながら、
帰宅後は新しいスキルを身につけます。

歳をとって仕事を覚えれば、少しは楽になるかと思えば、
常に仕事の立場は変わり、新しく覚える事も多く、やっぱり
新しい事(例えばIT技術など)がどんどん出てくるご時世なので、
やはり勉強をしないと、ついて行けません。

この世の中は、どこまで勉強が続くのか、計り知れませんが、
一流のビジネスマンの人は、
「人間死ぬまで勉強」
といった事を普通に言います。


では、勉強の嫌いな人、勉強に疲れてしまった人は、
どうするのでしょうか。?


そのような方のヒントになりそうなのが、本書です。


さて、著者である「中谷彰宏」氏は、
勉強をどのように考えているのでしょうか?

本書では、中谷氏が習っているダンスの話が度々登場します。
氏にとって、10年習い続けているという、ダンスもまた勉強なのです。

つまり、資格や語学、マネジメントやマーケティングの知識を学ぶ
だけが勉強ではないという事です。


自分の興味に応じて色々な事を調べたり学んだりして、
アチコチ道草をする中、最後に何か深いところにたどり着くのが、
大人の勉強である。といった具合です。

剣の達人は昼寝をしていても、スゴい人(剣の達人)に見える。
を目指すのが、中谷氏の考える大人の勉強です。

中谷氏は、ダンスを通じて覚えたいのは、
英国流紳士の身のこなし方、考え方なのだそうです。
(例えば、「007」のジェームスボンドのような人を目指しているの
かも知れません。)
ですから、立ち姿だけで、英国紳士に見えるようになるため、
ダンスを10年も習っているのだと思います。


本書では、このような”大人の勉強”とは何かを中心に語っています。

大人の勉強とは、
答えを覚えたり、点数を自慢したり、
勝ったり負けたり、3年とか4年とか締め切りを作る物ではない。
という事です。

中谷氏の言う、大人の勉強とは、(例えば)

 ・自発的に、何か気付きを得る事。
 ・長く(最低10年)継続する事。
 ・(覚えるだけでなく)活用すること。

等です。

本書では、記憶やメモの取り方など、勉強のテクニック的なことも
記載されていますが、中谷流の勉強(の考え方)は、一読する
価値があると思います。


自宅に帰っても、MBAの本や、ドラッカーの本を読んでいる方、
勉強に対して迷いが有る方・・・。
沢山の社会人の方に広くお勧め出来る書籍だと思いました。

追伸)
中谷氏は、月に数冊もの本を出している方ですが、
氏によると、文章(本)を書く事は自分との対話である。
という事ですので、氏は文章を書く事で心の整理している訳です。

同じような理由で日記(BLOG)をはじめ、文章を書く人は大勢居ますが、
それが、お金になるとはちょっと羨ましいです。