「〜小堺一機が学んだ会話術〜 いつだってごきげんよう」を読みました。

普段の夏休みは、
(帰省してお墓参りする以外は、)特に何もせず、
イカを食べながらテレビの高校野球などを見て過ごします。

帰りの新幹線でいつもブルーに成るのですが、
今年の夏休みは、可能な限り本を読む事にしました。

結果いろいろな本を読む事ができまして、
こうして毎日ブログの更新に励む事と相成りました。
(その代わりに、あまり休んだ気がしないという・・・)


夏休みという事で、いつもとはちょっと違う系統の本も
読んでいます。
今日はその中で、小堺一機さんの
「いつだってごきげんよう」をご紹介したいと思います。

小堺一機さんといえば、「ごきげんよう
ごきげんよう」といえば、小堺一機さんです。

我々、「欽どこ(欽ちゃんのどこまでやるの)」世代をみて
育っておりますので、
小堺一機さん、関根勉さんが二人で、「クロ子とグレ子」を
はじめるところから、「ごきげんよう」の現在に至るまで
リアルタイムで、見て知っています。

(さすがに社会人なので、毎日「ごきげんよう」を見る事は
できませんが、夏休みなど、たまの休みは良く見ます。)


そんな小堺さんの小さい頃から、
「クロ子とグレ子」で有名に成った頃の話、
ごきげんよう」の企画の変遷までが、
丸ごと分かる一冊に構成されています。


冒頭の第一章で、小堺さんが芸能界で一緒に仕事をした
大物芸能人の会話術(言葉の使い方)ともいうべき話が
沢山紹介されていて、無茶苦茶に面白い内容と成っています。
ごきげんよう」に興味の無い方でもココだけ読んでも、
十分元がとれる書籍だと思います。


本書を読むと大物芸能人が何故大物か、良くわかります。
(小堺さんと近しい方々と思いますので、登場人物には、
若干偏りを感じますが、、)

お茶の間で見る「欽ちゃん」は案外、気持ちの起伏のある
方のようです。(意外です。)
勝新太郎さんは、メチャクチャ気配りの人だったり。(意外です。)
田村正和さんは、何時も「正和」さんだったり。(面白いです。)
・・などが紹介されています。
特に田中国衛さんが若い頃に失敗した話などは、最高です。

勝新太郎さんなどは、どちらかというと、当時ダーティーな面の
報道が多く、奥様の中村玉緒さんがなぜ別れないか不思議でしたが、
聴くと見るとでは大違い。とはこのような事だと思いました。


5章立になっており、各章で飽きのこない異なる企画となっています。
全ての章が面白いという訳でもありませんが、
芸に生きる人と、芸に生きる人を支える人が、
よく分かる一冊だと思います。

芸能人は芸に厳しいだけではダメで、周りの人の気持ちを
”言葉で”つかむ事が出来ないと、行きていけない世界なのだ。
と感じます。


表紙が少々おふざけっぽいので、一瞬どうかと思いますが、
内容はかなり良く、沢山の人にお勧めしたい一冊です。
(ただ年代がズレていると、分からないかもしれません。
30〜40代向けと思います。)