本田健「お金と人生の真実」を読みました。

先日も同じ事を書きましたが、
最近本の「帯」が少し気になります。

本書では、

==
 これからの時代、
 もっとも必要なのは
 「お金に振り回されない生き方」。
==

と真ん中に大きな文字で書かれており、
右上で小さい文字で、

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 30年にわたり
 お金と幸せについて探求してきた
 著者が満を持して放つ、
 決定版!お金のバイブル
==

とあります。
Amazonの写真では帯が写っておらず残念です。


本田さんの本は、何冊も読んでいますが、
(帯にも書かれているとおりで、)
これまでの本田さんの思考をまとめた
まさに”決定版”といえると思いました。

本田さんの本をなにか一冊紹介して。
と言われたら、本書はお薦めできます。
(「隣の億万長者」や「お金のIQお金のEQ」などの本も
有名ですが、本田さんの考え方がまとまっているものとしては、
こちらが良いと思います。)

本田さんの分析、
そこから導きだされた考え方は、
多いに参考にすべきものと思います。


本田さんは、
「人生の98%はお金に左右される」
と言います。

確かに、同じ一割の貯金をするにも、
月収30万の人が、3万円を貯金し、
27万円で生活するのと、
月収100万の人が、10万円を貯金し、
90万で生活するのでは、
全く違うライフスタイルになります。
(例えば月収が100万を超えると、
電車やバスで移動する人は少なく
なるのだそうです。)


独身の私視点で面白かったのは、
夫婦は全く正反対のお金の使い方をする話題です。

恋愛時点では、お金の使い方が反対な人に魅力を感じるが、
イザ共同で生活をはじめるとお金の使い方が反対だと、
(つまり価値観の相違から)喧嘩になってしまう。
という事例です。

離婚原因の多くを占めるのがお金に関する話題といいます。
逆に、お金が貯まる家庭は夫婦間が円満ともいいます。


本田さんはお金に振り回されない生き方として
次の3つを上げています。

 1)十分な資産や収入をもつケース。
  ※親からの相続や、仕事で大成功を納める。

 2)(収入が増えても)質素に暮らす。
  ※物や旅行など生活レベルを押さえる。
   多くの場合、収入が増えると生活レベルが上がり、
   お金から自由になれない。

 3)自給自足の生活をする。
  ※地方で農家や漁師さんをするなど。
   お金に影響されない生活スタイル。
   先日ご紹介した、ダウンシフターズでもありました。


どのケースも決して簡単では有りませんが、
「隣の億万長者」などで示された事は、
多くの億万長者は案外地味な生活をしているということです。
つまり、一派的にいえることは、”2)”のケースが、
最も普遍的な策ということになろうかと思います。


本書のような「お金」の考え方に関する知識は、
もっと早く、社会人に成る前の、中学生とか
高校生位には知っておくべき知識だったと、
今更ながらにして思います。

大学生や社会人になると、
一気にお金を使う単位が増えたり、
カードやローンの洗礼に合います。

このため、お金から自由になるためには、
小さい頃からの教育が重要で、年をとってしまうと、
どうする事が出来なくなってしまう事がありすぎると感じます。

本書をある年代以上の方が読んで、
どのように感じるかは疑問です。

しかし、少なくとも40代である私よりも、
年下の年代の方は、知っておきたい事項と思います。

先にも書きましたが、よくまとまっている書籍ですので
本田健さんが初めての方には、お勧めの一冊です。